はじめに
この記事のサマリー
おおむねの大企業スキルはスタートアップで役立つ
スタートアップへの転職を経験した101人に聞いたところ、大企業の各スキルについて60%以上の人が役立ったと回答している。図1をみると、コミュニケーション能力、外部連携力、日本語力が役に立ったスキルとして上位にランクインしている。最上位ではないが、注目したいのは80%近くのスタートアップ転職者が大企業で身に着けた業務を通じた専門性・知識/技術(業務知見)が役に立ったと回答しているという点だ。この結果は大企業人材が自らの業務経験やスキルをスタートアップの仕事で活かせるチャンスがあることを示唆していると言える。
- 図1
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過去に大企業で働いていたときに身につけた・磨かれたスキルの中でも、
スタートアップで働くにあたり役に立っていると感じるもの
(大いにあてはまる、あてはまるの合計)

「技術開発や商品企画等は、ある種の型であり、その業務の型を大企業でしっかり叩き込まれた方であれば、スタートアップにおいても活躍できるだろう」
(30代、大手製造業→ITサービススタートアップ)
「”経理”や”法務”など、会社規模にかかわらず品質を保つ必要がある業務は、知識と経験のある人が望ましい」
(30代、大手電機メーカー→ITサービススタートアップ)
「プロダクトの開発プロセスや販売プロセスに関する整備にあたっては、一定の仕組みを理解している方がいることで成長の助けになる」
(30代、大手製造業→医療・ヘルスケアスタートアップ)