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国内初! レベル3の認可を受けた遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動サービスを開始します
2021年3月23日
同時発表:国土交通省
経済産業省・国土交通省では、これまで福井県永平寺町において、遠隔型自動運転システムによる自動運転車の実証実験を進めてきました。昨年12月より、遠隔にいる1名の運転手が3台の自動運転車を常時監視・操作する形(レベル2)で試験運行を開始しました。
その後、更なる車両の高度化等を進め、この度、当該自動運転車に搭載する遠隔型自動運転システムについて、国内で初めて、遠隔監視・操作型の自動運行装置(レベル3)※として認可を受けました。併せて、当該自動運転車を用いた本格運行を3月25日(木曜日)より開始します。
※自動運行装置は特定条件の範囲内で運転者に代わって運転操作を実施。1.経緯・概要
経済産業省・国土交通省では、「成長戦略フォローアップ(令和2年7月17日)」に掲げられている「2020年中に限定地域での無人自動運転移動サービスの実現」に向け、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、「産総研」)に委託し、福井県永平寺町において遠隔型自動運転システムによる自動運転車の技術・サービスの実証実験を進めてきました。
この実証実験の成果を生かし、昨年12月22日に、福井県永平寺町が、まちづくり株式会社ZENコネクトに業務委託し、遠隔にいる1名の運転手が3台の自動運転車を常時監視・操作する形(レベル2)での自動運転移動サービスが実現したところです。
今年に入って、産総研において、センサー類を改修・追加するなど車両の高度化を進め、当該自動運転車に搭載する遠隔型自動運転システムについて、遠隔監視・操作型の自動運行装置(レベル3)として、国土交通省中部運輸局に申請したところ、3月5日に国内で初めて認可されました。その後、公道走行のための準備を経て、今回、永平寺町にて当該自動運転車を用いた本格運行を3月25日(木曜日)より開始します。今回レベル3にアップグレードすることで、3台の自動運転車が作動継続困難な場合を除き、遠隔にいる運転手は常時監視しなくてよくなり、運転の負担が軽減されることになります。それに伴い、まちづくり株式会社ZENコネクトにおいて安全確保のため車内に乗車していた保安要員を外した運用とすることにしました。
今後は、成長戦略会議「実行計画」(令和2年12月1日)」に掲げられている「2022年度目処に限定地域での遠隔監視のみの自動運転移動サービスの実現」に向け、引き続き、技術開発・実証を実施していきます。
2.今回認可を受けた自動運行装置(名称:ZEN drive Pilot)
道路に敷設した電磁誘導線上を追従しながら周辺の交通状況を監視するとともに、運転者に代わって運転操作を行い、最大速度12km/hで自動走行する装置。
※当該装置は、国土交通省が付与した特定条件(走行環境条件)の範囲内で作動が可能となり、作動後、走行環境条件を満たさなくなる場合や故障発生時等においては、警報を発し運行を停止します。
<参考1>主な自動運行装置の構成
<参考2>永平寺町自動運転車出発式
国内初の遠隔監視・操作型の自動運行装置(レベル3)を備えた車両での本格運行に伴い、福井県永平寺町において3月25日(木曜日)に「永平寺町自動運転出発式」を実施します。
加えて、同日に、経済産業省・国土交通省とで連携し、地域の先進事例等を発信するシンポジウムを開催する中で、本格運行の開始に併せて、オンラインで永平寺町と東京の会場を繋ぎ、「永平寺町自動運転出発式」の中継を行います。イベントへの参加については、以下を参照ください。
社会受容性シンポジウム
日時:2021年3月25日(木曜日) 12時~14時35分 (11時開場)
会場:TOC有明 4F コンベンションホールWEST(オンライン同時開催)
東京都江東区有明3丁目4番10号
詳細はこちら
※永平寺町自動運転出発式は25日14時05分~14時35分に実施予定
関連資料
担当
製造産業局自動車課ITS・自動走行推進室 植木
担当者:橋本、出沼、近藤
電話:03-3501-1511(内線 3839~3840)
03-3501-1618(直通)
03-3501-6691(FAX)