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トランジション・ファイナンスモデル事業において、鉄鋼分野のモデル事例を選定しました

2022年1月20日

経済産業省は、トランジション・ファイナンスの普及のため、「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」に適合し、モデル性を有すると考えられる事例を支援しており、今般、鉄鋼分野で初めてとなるモデル事例を選定しました。

1.事業の概要

2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、再生可能エネルギー等の既に脱炭素の水準にある事業に加えて、CO2多排出産業が着実に脱炭素化に向かうための移行(トランジション)の取組への資金供給を促進していくことが重要です。

経済産業省は、環境省、金融庁と共同して2021年5月に「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」(以下「基本指針」)を策定しました。基本指針は、「トランジション・ボンド/ローン」とラベリングをするための基本的考え方を整理したものです。

また、経済産業省では、CO2多排出産業の具体的なトランジションの方向性を示すロードマップの策定を行っており、第一弾として、2021年10月に「『トランジション・ファイナンス』に関する鉄鋼分野における技術ロードマップ」を公表しています。

本事業は、トランジション・ファイナンスを普及させるため、基本指針、ロードマップと整合し、モデル性を有する事例について、情報発信、評価費用の負担軽減を行う事業です。

2.審査の結果

審査委員会において、厳正な審査を行った結果、JFEホールディングス株式会社が調達を予定しているトランジション・ボンドについて、モデル事例として選定しました。
本事例は、鉄鋼分野で初めてのモデル事例であり、「『トランジション・ファイナンス』に関する鉄鋼分野における技術ロードマップ」との整合も確認しています。
JFEホールディングス株式会社は、超革新的製鉄プロセスの開発や省エネ・高効率化、エコプロダクトの製造等をトランジション・ボンドの資金使途候補としています。

(留意事項)
本事業は、トランジション・ファイナンスの金融商品(債券、貸出)としてのリスクについては、一切評価の対象としていません。本事業のモデル事例であっても、通常のファイナンスと同様、信用リスク及びその他のリスクは存在することに留意が必要です。本事業のモデル事例に関し、調達、取得、売却、保有等を行う者はその責任の下でこれらの行為を行うものとし、関連して発生するすべての損害、損失及び費用について、経済産業省は何ら責任を負うものではありません。

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