- ホーム
- ニュースリリース
- ニュースリリースアーカイブ
- 2021年度5月一覧
- 「研究開発型スタートアップと事業会社のオープンイノベーション促進のためのモデル契約書ver1.0」の改訂に向けて、Github(ギットハブ)を用いた意見募集をトライアル実施します
「研究開発型スタートアップと事業会社のオープンイノベーション促進のためのモデル契約書ver1.0」の改訂に向けて、Github(ギットハブ)を用いた意見募集をトライアル実施します
2021年5月17日
1.モデル契約書の概要
2020年度、経済産業省は特許庁と連携して、研究開発型スタートアップと事業会社の連携交渉する際に留意すべきポイントについて解説したモデル契約書(新素材編、AI編)を策定しました。
今年度は、モデル契約書の更なる改善を目指し、以下のプロセスで改訂作業を実施します。
今回の改訂プロセスでは、モデル契約書のユーザー及び現在ユーザーではない方々とも広くコミュニケーションを行い、改善に向けたフィードバックを受けることを目的として、オープンな場で不特定多数が編集に携わることが出来るシステムの1つであるGithub(注1)を用いた意見募集をトライアル実施します。
(注1)Githubとは、ソフトウェア開発のためのプラットフォームです。Github上には、様々なオープンソースソフトウェアが公開され、不特定多数の人たちが当該プログラムの開発に携わることができます。詳細は、こちらを御覧ください。
2.Githubを用いることの意義
社会変化のスピードが急激に加速した今日において、革新的なイノベーションを創出するためには、社会情勢の変化やプレーヤーの価値観の変化等に柔軟に対応しながら、政策の価値を最大化できる立案手法を検討するべきと考えます。
政府が新たに戦略や方針等を策定する際には、有識者の御知見及び国民の御意見等を聴取した上で立案することが求められます。今までは、有識者委員会やパブリックコメントを通じて、必要な情報収集を実施してきましたが、今後は、既存の方法に加えて、様々なプレーヤーが継続的にフラットに意見を発信できるような仕組みを構築していくべきと考えます。
今回のモデル契約書の改訂においては、Githubというツールを用いて、実際にモデル契約書を使用するユーザー等とコミュニケーションを行うことで、より実態に即した改善を目指すとともに、当該コミュニケーションが継続的に実施されることを期待しています。
3.募集概要
応募いただきたい方
特に、研究開発型スタートアップ・事業会社の知財・法務担当者の方。スタートアップ関係者(弁護士、ベンチャーキャピタルなど)の方。モデル契約書を実際に使われている方、興味を持たれている方。
応募方法
こちらよりGithubにアクセスし、御意見等を直接御記入ください。
※具体的な案件や当事者を特定できる情報は適宜匿名加工又は削除して個社、 個別情報が特定・推測されないような形での投稿をお願いします。
募集内容
モデル契約書(新素材編、AI編)条文の修正内容とその背景
▶モデル契約書(新素材編、AI編)
契約種別 | PoC契約(新素材編) |
当事者の属性 ※契約書上の各当事者の呼称(「甲」など)も御記載ください |
スタートアップ(甲) |
事業会社(乙) | |
条項本文自体又は逐条解説に対しての御意見 | 【修正箇所】:6条 「本検証から研究開発段階への移行および共同研究開発契約の締結に向けて最大限努力し、」を削除 【修正理由】:B社は複数事業者とのPoCを行い、最も優良な成果を出した企業との共同研究開発を検討していた。共同研究開発契約の締結は努力義務ではあっても、当該記載にコンプライアンス上の懸念があったため。 |
その他 |
募集期間(予定)
令和3年5月17日(月曜日)~6月18日(金曜日)
4.参考情報
公正取引委員会と経済産業省は共同して、スタートアップと連携事業者との間であるべき契約の姿・考え方を示すことを目的として、「スタートアップとの事業連携に関する指針」を策定しました。(2021年3月29日公表)
ニュースリリース「『スタートアップとの事業連携に関する指針』を策定しました」(2021年3月29日)担当
産業技術環境局技術振興・大学連携推進課長 瀧島
担当者: 陶山
電話:03-3501-1511(内線 3381)
03-3501-1778(直通)
03-3501-9229(FAX)