経済産業省
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第2部 平成26年度においてものづくり基盤技術の振興に関して講じた施策
第2章 ものづくり労働者の確保等に関する事項
第3節 ものづくりに関する能力の適正な評価、労働条件の確保・改善

1.職業能力評価制度の整備

(1)技能検定制度の運用(10億44百万円)

技能検定制度は、労働者の有する技能の程度を検定し、これを公証する国家検定制度であり、労働者の地位の向上を図ることを目的とした国家検定であり、機械加工、電子機器組立て等のものづくり産業に関係の深い職種を中心に128職種について実施されている。

また、128職種のうち113職種は都道府県知事が、15職種は民間の指定試験機関が実施することとなっている。

(2)職業能力評価基準の整備(1億32百万円)

職業能力が適正に評価されるための社会基盤として、能力評価のいわば、“ものさし”、“共通言語”となるよう、職業能力評価基準の整備に取り組んでいる。2014年度までには、業種横断的な事務系9職種のほか、業種別のものとして電気機械器具製造業、自動車製造業等53業種の職業能力評価基準を策定した。

2.「ものづくり立国」の推進

(1)業界等が取り組む熟練技能者を活用した技能継承の支援・促進(72百万円)

技能継承を効果的に推進するためには、業界等が課題とするそれぞれの技能継承課題に応じて、業界等が主体的に技能継承に取り組むことが極めて重要である。このことから、業界等による熟練技能者を活用した技能継承の主体的な取組を促進した。

(2)各種技能競技大会等の実施

①各種技能競技大会等の推進(5億16百万円)

技能の素晴らしさ、重要性について若者を始めとした国民各層に深く浸透させるため、各種技能競技大会を開催した。そのうち最も規模の大きい技能五輪全国大会は、都道府県ごとに行われる地方大会で選抜された青年技能者(原則23歳以下)が参加して毎年開催しているが、2014年度(第52回技能五輪全国大会)は2014年11月28日から12月1日にかけて行われ、41職種に過去最高1,200名の青年技能者が参加した。

②卓越した技能者の表彰(22百万円)

広く社会一般に技能尊重の気運を浸透させ、もって技能者の地位及び技能の向上を図るとともに、青少年が、その適性に応じ、誇りと技能を持って技能労働者となり、その職業に精進する気運を高めることを目的として、卓越した技能者(現代の名工)の表彰を実施しており、2014年度は2014年11月10日に表彰式を開催し、149名を表彰した。

なお、1967年度に第1回の表彰が行われて以来、2014年度の第48回の表彰までで、被表彰者は5,737名となった。

(3)若年技能者人材育成支援等事業(35億35百万円)

若年技能者の技能向上、若者が進んで技能者を目指す環境の整備等を目的として、2013年度から若年技能者人材育成支援等事業を創設した。

2014年度までに、ものづくりに関して優れた技能や経験を有する5,564人を「ものづくりマイスター」として認定・登録した。「ものづくりマイスター」を企業、業界団体、教育訓練機関に派遣し、若年技能者等に対する実技指導を行った。

また、各種講習会により技能習得機会を提供するなど、地域関係者の創意工夫による取組を一層推進することとし、地域における技能尊重気運の醸成を図った。

3.労働条件の確保・改善

(1)労働条件の確保対策

労働基準監督署等において、製造業も含め、長時間労働の抑制や賃金不払事案の解消等の一般労働条件の確保・改善及び安全衛生の確保に的確に対応するとともに、解雇、雇止め事案にも適切に対応した。

(2)機械災害防止対策の推進

労働基準監督署等において、機械設備を製造等又は使用する事業場等に対して、「機械の包括的な安全基準に関する指針」の周知等を行うとともに、機械設備に係る災害発生事業場等に対する個別指導等を行った。機械譲渡時等における機械の危険情報の通知を努力義務とし、機械災害の一層の減少を図っている。

(3)中小規模事業場におけるリスクアセスメント研修の実施(31百万円)

中小規模事業場において、労働災害の減少に効果のあるリスクアセスメントを適切に実施できる人材を育成するため、災害が多発している工業団地等中小規模事業場集団(60集団)の事業場の安全担当者を集めて、リスクアセスメントの進め方に関する演習形式の研修を行った。

(4)あんぜんプロジェクト等の推進

企業における安全活動の活性化のため、安全な職場づくりに熱心に取り組んでいる企業が国民や取引先に注目されるよう「あんぜんプロジェクト」及び「『見える』安全活動コンクール」を実施するとともに、「あんぜんシンポジウム」を開催した。

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