分散戦略WGの中間とりまとめについて

開催日

2016年11月29日

開催資料

経済産業省では、情報経済小委員会の下に平成28年3月より分散戦略ワーキンググループを設置し、中期的視点から我が国におけるIoT進展の将来像を描くとともに、その実現に向けた戦略や制度等について検討を行った。

IoT の進展により、今後あらゆる分野においてサイバー世界がリアル世界と融合し、社会全体を変革する新たなイノベーションが生まれ「第四次産業革命」が実現することが期待されている。一方で、世界の現状に目を向けると、スマートフォンの普及等によってグローバルな巨大プラットフォームへのデータ集約が進み、適正な競争環境が確保されていないのではないかという懸念が生じたり、IoTにより様々なデータが取得されることによる個人のプライバシー侵害の懸念が高まったりと、IoTの更なる進展の障害となりうる課題も生じている。

本ワーキンググループにおいては、上述のような懸念点も踏まえ、最近登場している新たな技術やアプローチ(例えば、ブロックチェーンやネットワーク仮想化、フォグコンピューティング等の技術、シェアリングエコノミーによる分散型取引、「データポータビリティ」により個人起点のデータ流通を図るアプローチ等)を活用することにより上述のような課題に適切に対応するとともに、我が国産業のIoT時代における競争力の確保を図る方策について議論を行った。平成28年3月から11月まで、計9回にわたり議論を行い、今回中間取りまとめを行ったところである。

中間取りまとめにおいては、主に以下の4つの論点ごとに、今後の取組の方向性をまとめている。

  1. 1. エッジヘビーコンピューティング等を活用したユーザ主導型のデータ分散型アーキテクチャの実現
  2. 2. データポータビリティ・情報銀行等のアプローチによるハイブリッドなデータ流通システムの実現
  3. 3. ブロックチェーン技術の活用による産業社会システムの変革
  4. 4. シェアリングエコノミーを通じた経済社会構造の変革

今回取りまとめた方向性をもとに、我が国企業の競争力強化に向けた取組を進めていく。

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最終更新日:2022年9月8日