2024年12月17日(火曜日)
10時07分~10時14分
於:本館10階記者会見室
冒頭発言
なし質疑応答
エネルギー基本計画
Q:今日発表のエネ基の原案についてお伺いしたいと思います。電力需要の先行きが不透明になったり、ロシアのウクライナ侵攻が起きた後のエネ基の原案ということになりますが、改めて、現時点でエネ基の意義とか期待についてお伺いしたいというのが1点目です。
2点目が、エネ基の中で書かれる原子力について、報道ベースですけれども、GX基本方針などの流れを受け継いで、最大限活用という流れがこのエネ基でも続くのではないかというふうな報道がされています。
震災以来のエネ基の流れとしては、原子力については転換期になるのではないかというふうに見られているわけですけれども、現時点でお話しできる範囲で、大臣の中での原子力の位置付けというものをお伺いできますでしょうか。以上です。
A:ありがとうございます。
まず、基本計画の意義についてでありますけれども、2021年10月に現行の第6次エネルギー基本計画を閣議決定して以降、我が国を取り巻くエネルギー情勢は、今おっしゃられたように、極めていろんな形で大きく変化をしております。
具体的にはウクライナの侵略、あるいは、中東情勢の緊迫化などを受けて、エネルギーの安全保障への対応が急務となったところであります。また、そのことに加えて、DXでありますとかGXの進展に伴ういわゆる電力需要増加の見通し、そして、世界各国で脱炭素の野心的な目標を維持しつつも、多様かつ現実的なアプローチが拡大していること、エネルギー構造転換を自国の経済成長につなげようとする産業政策の強化などの変化が起きていると考えております。
特に、将来の経済成長を支えるデータセンターや半導体、鉄や化学などの基幹産業は、いずれも脱炭素電源を必要としており、脱炭素電源を安定的に確保できるかが国力を大きく左右する状況にあります。
今般策定する第7次エネルギー基本計画には、こうした変化を踏まえて、エネルギー安定供給、経済成長、脱炭素を同時実現するための我が国なりの方策を示すという意義があると考えております。本日、こうした考えの下に策定をしました改定案を事務局から審議会に提示する予定であります。活発な議論を期待しているところであります。
そして、依存度の話でありますけれども、今申し上げたとおり、脱炭素電源の確保というものが国力を大きく左右するという状況であります。また、昨年7月に閣議決定をしました「GX推進戦略」において、再エネや原子力などの脱炭素電源を最大限活用していく方針を示したところであります。本日、審議会で事務局からお示しする次期エネルギー基本計画の改定案では、こうした状況を踏まえた上で、原子力を含む脱炭素電源についての方向性を提示する予定であります。ということで、この場では控えさせていただきたいと思います。
ソフトバンクグループ孫会長とトランプ次期米国大統領との会談
Q:話は変わって、昨日というか本日というか、ソフトバンクグループの孫正義社長がトランプ大統領と会談を行っております。ひいては日本でもスタートアップへの支援の政策を行っていますが、ソフトバンクグループも実質AIのスタートアップ企業への投資会社という側面を持つ会社です。ソフトバンクグループが国内企業に実際に投資を行っているのは僅か数件だというふうな状況ではありますが、その一方で、今回アメリカへの投資は15兆円余りという発表がありました。今回トランプ大統領の対談、孫正義社長とトランプ大統領の対談をどう受け止めているのか。そしてまた、今後の国内のスタートアップ政策というのはどのように今後進めていくか改めて伺えますでしょうか。
A:御指摘の報道があったことは承知をしております。ただ、個別企業の投資契約についてコメントする立場は控えさせていただきたいと思います。
一般論としましては、日米企業間の一つ一つの取引の積み重ねによる投資の拡大というものは、日米の経済関係の一層の強化につながると思っておりますので、喜ばしいことかなと思っております。
スタートアップも、こういうのは一つ一つ積み上げの中で、これからも進展していくことを望みたいなと思っています。我々としても、スタートアップの支援策は今後とも続けていきますので、世界に広がっていくという意味でも喜ばしいのかなと思います。
Q:今のトランプ氏と孫社長の会談の件で、今回、経済界から政権側にアプローチするという形に見えたんですけど、政府としてもこの早期の会談というか、武藤大臣であれば商務長官とかUSTRの代表とか、これから指名して就任ということになりますけど、その前に、就任とかの前に会談を希望しているとか、その辺りの予定というのはあるんでしょうか。
A:今後、新政権が誕生するまでもちろん時間ありますけれども、対話を推進していきたいというのが我々のスタンスかなと思っています。だから、今の話は、それ以上は言えないのかなという気がしますけど。特に承知をしていませんし、まだ。よろしくお願いします。
最終更新日:2024年12月17日