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武藤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

2025年6月3日(火曜日)
9時23分~9時33分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

なし

質疑応答

日米関税交渉への対応

Q:赤澤大臣が5月30日に日米関税交渉4回目の閣僚協議に臨まれました。協議後には合意に向けた議論が進んでいると明らかにされ、G7サミット前に再び協議するとのことでした。4回目の閣僚協議についての受け止めと、5回目の協議に向けた期待をお聞かせください。

A:今回の閣僚協議では、赤澤大臣とベッセント財務長官、そして、ラトニック商務長官との間で日米が互いの立場を十分認識するとともに、合意に向けた議論の進展を確認したということで承知しているところです。今後の日程につきましては、現時点で具体的に決まっているものはないと承知していますけれども、いずれにしても、次回協議に向けて、これまでの協議の結果を踏まえて、政府一丸となって、最優先かつ全力で取り組んでいく方針であります。経済産業省としても、赤澤大臣のチームとしっかり連携を取ってまいりたいと思っています。

柏崎刈羽原子力発電所の再稼働

Q:私から2点ありまして、まず1点目が柏崎刈羽原発についてです。先週、新潟県の花角知事が公聴会の日程が8月末までかかる旨の発表をされまして、事実上、7号機は特重の設置期限を考えると今夏の稼働が厳しいという状況になりました。改めて、そういった状況を踏まえて、今の現状の受け止めをお聞かせください。
あともう一点なんですが、USスチール、トランプ大統領がピッツバーグで先日演説を行いまして、これまでと同様、買収については歓迎をする旨の発言をされる一方で、買収については完全に米国側が支配するというところのコントロールするという旨の発言で、改めてその部分を強調していましたが、今後これをどのように経産省として見守っていくかというところを改めてお聞かせください。

A:柏崎刈羽原子力発電所につきましては、再稼働について地元の御理解を得られるように、引き続き、丁寧に取り組むことが何より重要だと承知しています。地元の実情を踏まえつつ、丁寧で分かりやすく情報発信、また、関係省庁と連携をしまして原子力防災対策の強化などを進めてまいりたいと思います。
また、東京電力は、今のお話のように、7号機、6号機の順での稼働の意向を引き続き有しておられると思いますが、10月に、今おっしゃった7号機のいわゆる特重施設の設置期限もあります。現場の安全や地元の御理解の状況などを踏まえて、総合的に判断する方針と承知しているところであります。政府としては、新規制基準への適合が認められた6号機及び7号機の再稼働について、地元の御理解が得られるよう取り組む方針に変わりはございません。

日本製鉄によるUSスチールの買収

そして、USスチールの話ですけれども、トランプ大統領による演説内容は承知しているところであります。米国政府から正式な形で発表がなされることを待ちたいと思います。これまでも申し上げていますけど、この案件も民間の関係者において具体的な投資計画の検討・調整が進められてきたものと承知しておりますので、政府としては、必要に応じて関係者間の意思疎通の促進に努めてまいりたいと思います。

米国による鉄鋼及びアルミニウムへの関税措置

Q:引き続き、関税の関係でお伺いするんですけども、トランプ大統領が鉄鋼やアルミに課している関税を現在の25%から50%に引き上げることを表明しました。明日、4日にも発動するとのことですけども、この受け止めだったり、あとは対応策というのをどのように考えていますでしょうか。

A:御指摘の発表は承知しているところです。措置の内容ですとか、我が国への影響を十分に、これは精査をしなければいけません。引き続き、必要な対応を行ってまいりたいと思いますが、関税交渉の影響について、ここは予断をもってお話をすることはできませんが、いずれにしても、米国政府による一連の関税措置、極めて遺憾でありますので、見直しを強く、引き続き求めていくところであります。

巨人軍終身名誉監督長嶋茂雄氏の死去

Q:いつもと違った感じの質問なんですけれども、先ほど巨人の終身名誉監督の長嶋さんの訃報が伝えられました。経済とは直接関係ないとは思うんですけれども、日本社会に与えた影響というのがすごい大きな方だったと思います。大臣として何か、このニュースについての受け止めであったりだとか、幼少期、何か思い出みたいなものがあればお聞かせください。

A:まずもって長嶋監督の御冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。報道は承知しているところです。私の時代は、どっちかというと川上哲治さんの時代なので。ただ、正直申し上げて、川上監督のときに長嶋さんもたしか一緒にお会いする機会が過去あったと思います。ただ、子供の頃なので、あんまりそのイメージはなく。すみません、私は中日ファンだったものですから。あんまり長嶋さん、偉業はよく存じ上げておりますけれども。とにかく、心から御冥福を祈りたいと思います。長い間、日本を代表するすばらしい野球選手として本当に御冥福を祈りたいと思います。感謝を申し上げたいと思います。

かりゆし着用の閣議

Q:ありがとうございます。何か今日、ちょっとおしゃれな感じですね。

A:今日はすみません、皆さん閣僚は全てこれになっておりまして、かりゆしの日でございます。

Q:気になったので。素敵です。ありがとうございます。

A:ありがとうございます。

GX脱炭素電源法の施行

Q:私の方からは、6日に本格施行が予定されているGX脱炭素電源法について伺います。この法改正というか、この法律では原発の60年超運転というのを可能にするものかと思います。原子力の有効活用とか60年超運転、この本格施行について、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

A:今般施行される原子力発電所の運転期間延長制度、これは、既設炉の最大限活用に資する制度ということで法改正をさせていただいたところです。
電力需要の増加が見込まれる中で、安全性の確保を大前提とした上での既設炉の最大限活用、こういうものは電力供給構造の強靱化ですとか電気料金の抑制、そして、脱炭素電源の確保といった観点で大変重要な意義があるものであります。こうした点が達成されますように、電気事業法の規定ですとか、審査基準に則り、着実に本制度を執行してまいりたいと思います。

米国トランプ大統領による原子力発電の推進

Q:あわせて、米国の方では、トランプ大統領が原子力発電所の推進をする大統領令を署名したと思うんですけれども、こうした米国での原子力発電所の推進の動きをどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

A:やっぱり、背景的には今の電力需要の増加ということが多分アメリカの国内でも相当問題になっている上でのお話だと思います。現在も多くの原発を有しておりますし、スリーマイルの事故もあった米国ですので、やはり、そういう安全性を基に、これからやられていくんだろうと思っております。世界的にも、やはり原発というものがある意味で、ヨーロッパもそうですけれども、今、いろんな再稼働の動きがあるのも事実です。だから、やはり我々としては、安全をまず第一に、ここは福島の事故をしっかり教訓としながら、これからも考えていかなきゃいけないということだろうと思います。

以上

最終更新日:2025年6月3日