2025年6月6日(金曜日)
8時38分~8時48分
於:衆議院分館2階エレベーター前
冒頭発言
「福島イノベーション・コースト構想を基軸とした産業発展の青写真」の改定
初めに私から1点申し上げます。本日、令和元年に策定をしました「福島イノベーション・コースト構想を基軸とした産業発展の青写真」の改定版を公表します。福島の自立的・持続的な産業発展に向けて、次の5年間の取組の羅針盤となるものです。
今回新たに追加した、3つあるのですけれども、地域の稼ぎ、日々の暮らし、そして、担い手の拡大に重点的に取り組むとともに、全国の地方創生モデルとなる先進事例も組成していきます。一日も早い復興に向けて、全力で取り組みます。
詳細は事務方に説明をさせます。
私からは以上でございます。
質疑応答
日米関税交渉への対応
Q:2点伺います。まず、1点目ですけれども、関税交渉について、赤澤大臣が5回目の関税交渉に臨まれていますけれども、今回改めて期待することについて教えてください。
また、自動車関税についてですけれども、米国内の自動車産業に対する各国の貢献度に応じて25%の追加関税率が下がるような仕組みを日本側が提案しているというような報道が一部ありますが、このような仕組みについてどのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします。
A:昨日から赤澤大臣が訪米をしまして、米側との協議に臨んでおります。
日米双方にとって利益となる合意の実現に向けた更なる議論の進展に期待するとともに、経済産業省としても、赤澤大臣のチームとしっかり今後とも連携をしてまいります。
また、今の報道につきましては、日米協議における議論の詳細に当たりますので、外交上のやり取りの関係上、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。その上で、自動車関税を含めた米国の一連の関税措置は極めて遺憾であり、引き続き、一連の関税措置の見直し、すなわち、撤廃を強く求めていく我が国の立場に変わりはございません。
李在明氏の韓国大統領への就任
Q:2点目ですけれども、韓国についてです。
韓国で先日、李在明氏が新大統領に就任されましたが、どのように受け止めているか教えてください。
また、今年は日韓国交正常化60周年の節目でもあります。米国の関税措置により世界経済の不透明さが増す中、近隣諸国との関係も重要性が増していると思いますが、日韓の経済連携についてはどのように取り組んでいくのでしょうか。
A:大統領に就任されたことをまずもって心からお祝い申し上げたいと思います。日本と韓国は、互いに国際社会の様々な課題にパートナーとして協力すべき重要な隣国であります。日韓関係の重要性は変わらないものと思っております。日韓の間では隣国ではありますけれど故に難しい問題も存在しますけれども、新政権との間でも、様々な分野における日韓経済協力を更に進めていきたいと考えています。米国の関税措置への対応につきましては、これまでも、韓国を含めた各国と情報交換や意思疎通を行ってきているところです。韓国の新政権との間でも、こうした意思疎通を図ってまいりたいと考えています。
日米関税交渉への対応
Q:日米関税交渉の中で、中国への対応に焦点を絞ったパッケージを提案するという報道がありますけれども、これに関して事実関係はいかがでしょうか。
A:米国の関税措置に関する日米協議においては、日米の間における貿易の拡大ですとか非関税措置、また、経済安全保障面での協力等について議論が行われていると承知しています。報道にあるような中国など特定国を念頭に置いた議論は行っていないと承知しているところでございます。それ以上のやり取りは外交上の案件でございますので、差し控えさせていただきます。
TSMC第2工場の着工
Q:熊本県に建設予定のTSMCの第2工場の着工についてお尋ねします。
3日に台湾での会見でCEOが着工時期を2025年内にする旨を発言していて、熊本の交通渋滞を課題として挙げました。この着工について政府はTSMC側から何か報告を受けているのでしょうか。また、受けている場合は延期の理由についてどのように聞いているのかお尋ねします。
A:報道については承知しているところです。TSMC・JASMの熊本第2工場について、TSMCから、交通事情の悪化を理由に着工を延期する方針であるという報告は受けておりません。そして、また、日本政府の了解を得ているという事実もございません。その上で、政府としては、工場周辺の道路等の関連インフラの整備でありますけれども、内閣府の交付金を通じて熊本県を支援させていただいております。今後、円滑な投資・建設が進むよう、政府としても状況を注視してまいりたいと考えております。
米の安定供給等実現関係閣僚会議
Q:昨日開かれたコメの閣僚会議についてお聞きします。大臣も構成員に入っていらっしゃいますけれども、輸出の関連ということだと思うのですが、こちらは経済産業省としてはどのように貢献していこうとお考えか、また、輸出というと国内でのコメの需給が非常に厳しい中で輸出にどのように取り組んでいこうというふうにお考えか、お考えをお聞かせください。よろしくお願いします。
A:経産大臣は、コメの海外販路開拓の観点からの貢献が期待されているものと認識しているところです。
経済産業省としては、これまで、「新規輸出1万者支援プログラム」というものがありますけれども、これを通じて海外販路の開拓を支援してきています。また、越境ECの活用ですとか、海外ビジネスの専門家による伴走支援、国内輸出商社とのマッチング等によりまして、農林水産物・食品の輸出を後押ししてまいりました。
農林水産省等の関係省庁・機関とも連携しながら、このコメの関係も中心になると思いますけれども、今後更にどのような貢献ができるかを検討してまいりたいと考えているところであります。
TSMC第2工場の着工
Q:先ほどのTSMC工場の関連だったのですけれども、報告は受けていないということだったのですが、着工時期が延期されることは発言されているわけで、経産省としては令和6年の2月に既に第2工場の整備については計画認定し、補助金も最大7,320億円支出することを決定していると思います。この支給に関しては、特に今回の着工延期は影響しないのかということを、はい。
A:この第2工場の着工について、当初、TSMCは本年1月から3月の間と公表していたところであります。そこから遅れているのは事実だと思います。関係者との調整に時間がかかっているためと聞いていますけれども、他方で、生産開始時期とか量というものにつきましては、現時点で変更はないと承知をしているところです。
いずれにしましても、今後、円滑な投資・建設が進むよう、政府としても状況を、先ほど申したとおり注視してまいりたいと考えています。
以上
最終更新日:2025年6月6日