2025年6月10日(火曜日)
9時23分~9時31分
於:本館10階記者会見室
冒頭発言
書店活性化プラン
皆さん、おはようございます。はじめに私から1点申し上げます。
昨年3月に省内に立ち上げました「書店振興プロジェクトチーム」において、本年1月に、「書店活性化のための課題」を取りまとめて公表し、その後、関係省庁と課題解決の施策を検討してまいりました。そうした検討を経て、書店振興の施策を取りまとめました「書店活性化プラン」を、本日公表いたします。
このプランには、書店の返品抑制に向けた官民研究会の開催や、また、クレジットカード等の低廉な決済手数料の周知などの施策を盛り込んでいます。今後、関係省庁と連携をし、これらの施策を着実に実行に移してまいります。
詳細は、事務方からブリーフィングを行わせていただきます。
以上です。
質疑応答
日米関税交渉への対応
Q:日米関税交渉について質問させていただきます。赤澤大臣が6月6日に5回目の閣僚会議に臨まれ、協議後には合意に向けた議論が更に進んでいると明らかにされました。5回目の閣僚協議についての受け止めと、G7サミットに合わせた日米首脳間の一定の合意に向けた見通しについてお聞かせください。
A:先般の赤澤大臣による閣僚協議では、合意の実現に向けた議論が更に進展したと承知しているところです。協議の今後の見通しについて、私の立場から予断することは差し控えさせていただきますが、G7サミットでの日米首脳間の接点も見据えながら、日米双方にとって利益となる合意が実現できるように、日米間で調整を続けることを確認したと承知しておるところです。経産省としても、赤澤大臣のチームとしっかり連携をしながら、合意の実現に向けて取り組んでまいります。
書店活性化プラン
Q:私からは、大臣から冒頭で発言がございました書店振興の関係で伺えたらと思っております。
昨年3月に大臣直轄で書店振興プロジェクトチームが発足して1年余りがたちまして、書店関係者の聞き取り等も進めて、今回の活性化プラン、取りまとめたかと思います。書店の重要性の認識が広まって世間の関心が高まっているかと思いますが、改めて、大臣の書店への思いと、今回取りまとめた活性化プランを具体化していく上での意気込みを伺えたらと思います。
A:全国では、直近10年間で約4,000軒の書店が無くなっているところです。その結果、4分の1の市町村において書店が存在しなくなったという事実だと思います。私の地元でも、岐阜県ですけれども、書店はやはり減っているところが多く、現状に危機感を持っているところであります。本件は、この国会でもたびたび御質問を委員の先生方からいただきました。大変皆様の関心が高くなっているものと承知しているところです。私も重要政策との認識で、書店活性化に、齋藤前大臣からも引継ぎをいただきながら、これまで続けてまいりました。
今回、「書店活性化プラン」を取りまとめたことは、大きなステップアップと考えておりますけれども、今後、関係省庁と連携しながら施策の実現を着実に進めていくことが重要だと認識しています。経済産業省が積極的な役割を果たすよう、私も引き続きリーダーシップを取っていきたいと考えております。
柏崎刈羽原子力発電所6号機の燃料装荷
Q:私から1点、柏崎刈羽原発について1点お願いします。
今日、6号機が燃料装荷の予定ということで、これで6・7号機共に再稼働に向けた技術的準備が進んでいくということになります。改めて、6号機の燃料装荷を受けての受け止めと、今後の再稼働に向けた経産省としての意見というか、立場というのを改めてお聞かせください。
A:おっしゃられるとおり、柏崎刈羽原子力発電所の6号機は、これは順調にいけば、本日から原子炉への燃料装荷が開始する予定と承知しているところであります。おっしゃられるとおり、燃料装荷というものは、設備や機器の健全性を確認するためのプロセスの一環であると承知しているところです。東京電力は、原子力規制庁の指導の下で、安全最優先で、高い緊張感を持って対応を進めてきており、今後も様々な機会を通じて、地域や社会の皆様に丁寧に説明をしてもらいたいと思っています。
また、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働につきましては、ここは、地元の御理解を得られるように、引き続き、丁寧に取り組むことが重要だと考えております。地元の実情を踏まえつつ、丁寧で分かりやすい情報発信や、関係省庁と連携した原子力防災対策の強化などを進めてまいります。
米国による自動車関税への対応
Q:自動車関税の関係で1点お伺いします。トヨタの自社メディアの中で、副社長が、先月行われた総理と豊田会長の会談の中で、アメリカの自動車メーカーが日本市場に車を持ち込む際に、トヨタの販売ネットワークを使うことも選択肢の一つだというようなことをお話ししていました。このほかにも、いわゆる自動車の逆輸入も否定しないといった発言をされていましたが、政府として実際にどれくらいのレベル感でこの案を検討しているのか、実際にトヨタさんと結構話を進めていたりするのかというところも教えていただければと思います。
A:詳細について、そういうような報道があるのも私も承知しているところです。ただ、今、この交渉の経過中であるので、ここで何か申しますと影響が出てくるという可能性が多分にあると思いますので、予断を許さないということで、コメントは差し控えなきゃいけないと思います。
今後、我々もしっかり注視をして、赤澤大臣のサポートをこれからもしっかりしていく中で、また、お話ができる機会があるんだと思っています。
Q:ありがとうございます。実際、トヨタさんの販路を使ってアメリカの車を販売するというのは、過去にも何回か実績があったのかなというふうに振り返ると思うんですけれども、大臣、その報道も御承知、御覧になったということだったんですが、聞いたときに、どれぐらい可能性があるものなのか、ありなのか、そんな大したカードじゃないとか、何か。
A:ちょっと時代がもう違うと思います。正直申し上げて。ですから、今の状況が違うとか、そういうことじゃなくて、過去の話というのは、あまりマッチングしていなかったということだろうと思いますので。そう大して売れていないということも実績としてはあると思います。
Q:ありがとうございます。
以上
最終更新日:2025年6月10日