2025年6月27日(金曜日)
10時59分~11時06分
於:本館10階記者会見室
冒頭発言
愛知県出張
私から1点申し上げます。
本日午後に、名古屋に出張しまして、国内最大級のスタートアップ支援拠点でありますSTATION Aiの視察、並びにスタートアップ経営者、関係者の方々と車座対話を行います。STATION Aiは昨年10月に開業し、国内外からのスタートアップ支援機関、大学との連携を通じた支援サービスを提供するなど、スタートアップと企業の協業を促進させる場として活用されているものと承知しております。施設内のコミュニティスペースや産業展示を視察させていただくとともに、スタートアップ経営者の生の声を伺いながら、スタートアップ育成の更なる加速に向けた政策立案の参考にしたいと考えているところであります。
以上であります。
質疑応答
日米関税交渉への対応
Q:今日は大きく2点伺います。まず、日米関税交渉について伺います。
赤沢大臣が7回目の交渉のため訪米していますけれども、相互関税の上乗せ分の停止期限となる7月9日が迫る中、今回の交渉を大臣はどのような段階として位置づけ、どのような成果を期待しているでしょうか、また、来月9日までに合意が得られなかった場合、日本経済への影響が拡大すると思いますが、政府としてはどのように対応するのでしょうか、よろしくお願いいたします。
柏崎刈羽原子力発電所の再稼働
Q:2点目は柏崎刈羽原発について伺います。
東京電力が先日7号機の再稼働が難しいと判断し、6号機の再稼働に全力を挙げると計画の見直しを発表しました。加えて、本日、政府が原発の事故に備えた避難計画も了承していますが、この2点に対する受け止めをお聞かせください。よろしくお願いします。
A:東京電力は、現場の安全性などを総合的に判断し、6号機の起動準備に集中する方針を示されたものと承知しているところであります。こうした事業者の個別の経営判断についてコメントは差し控えますけれども、いずれにしましても、経済産業省といたしましては、6号機及び7号機の再稼働に向けて、地元の御理解が得られるよう、丁寧で分かりやすい情報発信や、関係省庁と連携した原子力防災対策の強化などを引き続き進めてまいります。
今朝、開催されました原子力防災会議にて、「柏崎刈羽地域」の緊急時対応が了承されました。再稼働の如何にかかわらず、万一の事態に備えておくことが重要であります。取りまとめるだけではなく、訓練などを通じた不断の改善・充実を図っていくことが必要であると考えています。
柏崎刈羽原子力発電所の再稼働につきましては、引き続き、地元の御理解が得られるよう、地元の実情を踏まえつつ、丁寧で分かりやすい情報発信などを丁寧に進めてまいりたいと考えています。
カナダ産LNGの日本への出荷
Q:カナダ産のLNGがまもなく日本に向けて初出荷されることかと思うのですけれども、中東情勢などの地政学リスクが顕在化する中で、日本にとって意義のあることだと思うのですけれども、大臣としての受け止めと今後のプロジェクトへの期待をお願いします。
A:日本企業も参画するLNGカナダプロジェクトから供給されるLNGについてですが、今後、日本企業が年間約200万トンを、引取りを予定しているものと承知しています。カナダからの輸出開始は、日本にとって、地理的なチョークポイントを通過しないLNGの供給を増加させる大変意義のあることだと思っています。同時に、調達の多角化にも貢献するというメリットもございます。また、世界的に見ても、需給が逼迫しやすいLNG市場に厚みを与えて、市場の安定化にも寄与するものだと考えているところです。こうした意味で、日本のエネルギー安定供給に大きく貢献するプロジェクトとして期待をしているところであります。
以上
最終更新日:2025年6月27日