2025年9月12日(金曜日)
11時20分~11時27分
於:本館10階記者会見室
冒頭発言
大阪府出張
初めに私から1点申し上げます。
9月15日、月曜日でありますけれども、大阪府に出張いたします。最初に、日本が議長を務める「持続可能燃料閣僚会議」、「水素閣僚会議」に出席します。いずれの会議にも、30を超える国・機関の閣僚などに参加いただく予定です。
「持続可能燃料閣僚会議」は、今回が初開催であります。COP30議長国のブラジルとの共催となります。バイオ燃料などの持続可能燃料とモビリティを組み合わせた脱炭素化の重要性などを盛り込んだ共同議長サマリーを発出する予定です。
「水素閣僚会議」は、7回目の開催です。各国が「需要創出」に取り組む重要性とアクションなどをまとめた議長サマリーを発出する予定です。
会議の後に、パナソニックエナジー社の住之江工場に移動し、日本及びEUの電池関連業界団体間の覚書の署名式に立ち会う予定です。署名式には、欧州委員会のセジュルネ上級副委員長も一緒に立ち会われます。蓄電池サプライチェーンの強靱化に向けて、リサイクルや人材育成等での協力強化を後押ししてまいります。以上でございます。
質疑応答
米国による関税政策への対応
Q:米国の相互関税に関する還付について伺わせてください。先日の大統領令によって、日本のこれまでの過払い分について還付される見通しとなりました。これから国内の事業者からの問合せなども考えられますが、どのように対応されるのかお聞かせください。また、還付が始まる時期のめどが見えているようでしたら併せてお願いします。
A:9月4日、木曜日ですけれども、署名された大統領令により、相互関税につきましては8月7日、木曜日に遡及して適用されるとされております。その具体的な手続について、現時点では、まだ米国政府から発表されていない状態です。全国約1,000か所に設置した相談窓口では、適用される関税に関する相談、これが延べ3,000件以上ありますけれども、今のお話にありました還付に関するお問合せは、今のところ10件程度であります。また、問合せに対しましては、現時点では米国からまだ還付手続が公表されてないことも説明させていただいているところです。いずれにしましても、還付の手続について、なるべく早く事業者の方々に情報提供することが望ましいと考えております。引き続き、米側と意思疎通を行って、手続が公表され次第、JETROなどと連携して情報を発信してまいります。
JERAによるアラスカLNGプロジェクトへの関心表明
Q:私の方からは2点、順番に系統が違う質問なので、伺わせていただきたいと思います。 まず、1点目が発電大手のJERAがアラスカLNGプロジェクトに関連した関心の意向表明をしました。こちらは日米関税交渉に合意にも沿った内容かと思いますけれども、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。こちらはコスト面から、ほかの日本企業は慎重な側面があるかと思いますけれども、政府として何か働き掛けとか、今回のJERAの動きを受けて考えていらっしゃることがありましたら併せて教えてください。これが1点目です。
A:9月10日、水曜日でありますけれども夜に、JERAがアラスカLNGプロジェクトをリードする米国企業との間で、プロジェクトからのオフテイクへの関心表明文書、これを締結したことは承知しています。日米双方の利益につながる協議が進捗していることについては歓迎したいと思います。経産省として、米国企業などとの間で、プロジェクトの実施体制などの具体的な検討状況の確認を続けるとともに、経済性ですとか、生産開始時期等に関する協議を継続し、状況を考慮しながら適切な方策を講じていきたいと考えています。本プロジェクトが日米双方の利益につながるよう、日本の官民の関係者とともに、米国関係者と緊密な協議を継続してまいりたいと考えているところであります。
大阪・関西万博閉幕まで約1か月
Q:2点目が大臣の大阪出張のお話もありましたが、大阪・関西万博、残り閉幕まで1か月ほどとなっているかと思います。国際会議も大阪で多数開催されて、各国の首脳も来場しているかと存じます。当初は批判もいろいろありましたけれども、現状の手応えとラストスパートに向けた意気込みを教えてください。
A:昨日も官邸で総理とお話をさせていただきました。これまでの状況、確かにいろいろなこともございましたけれども、たいへん世界的にも大きな絆を深めるいい機会になったと思っております。来場者数もおかげさまで2,000万人を超えましたけれども、とにかく、あと一月、油断をすることなく、事故のないようにしっかりと対応していきたいと、そして、レガシーをどうするという点も、今後、またいろいろな話が出てくると思いますので、これは大阪府、大阪市とも協議をいろいろ進めていきたいと思っているところです。以上
最終更新日:2025年9月12日