2025年9月30日(火曜日)
11時04分~11時11分
於:本館10階記者会見室
冒頭発言
青森県出張
初めに私から2点申し上げさせていただきます。
1点目でありますけれども、10月2日木曜日に青森県六ヶ所村に出張いたします。日本原燃の六ヶ所再処理工場・MOX燃料工場などを視察する予定であります。核燃料サイクルを含めたバックエンドの課題の解決は、国民の信頼を確保しつつ原子力発電を安定的に利用していく上で不可欠であります。とりわけ、六ヶ所再処理工場は、2026年度中の竣工目標の達成に向けて、現在、官民一体で総力を挙げて取り組んでいるところであります。今回の視察では、その審査対応でありますとか、安全対策工事の取組を直接確認し、日本原燃の増田社長をはじめ、同社の経営陣と竣工に向けた進捗について意見交換を行う予定であります。
水素社会推進法に基づく価格差に着目した支援の計画認定
そして2点目でありますが、本日、水素社会推進法に基づきまして、価格差に着目した支援の対象として2件の計画を認定いたします。昨年10月に法律を施行してから初めての計画認定となります。一つは、豊田通商などが製造しましたグリーン水素を利用して、愛知県東海市、そこで愛知製鋼が国内の電炉、業界として初めてグリーン水素を活用したグリーン鉄を製造する計画であります。もう一つは、レゾナックが神奈川県川崎市で廃プラスチックをガス化し、水素とアンモニアを製造した上で、そのアンモニアを利用した衣類の原料を製造・販売するという国内初の計画であります。二つの計画は、いずれも水素等を利用して脱炭素化と産業競争力強化を両立する先行事例であります。鉄・化学など電化が困難な分野の排出削減や新たな市場を創出する観点から、政策意義の極めて高い事業であると確信しています。日本企業が強みを持つ技術、この製品が国内外に展開され、水素やアンモニアを活用した環境価値の高い製品がより多くの皆様に使っていただけるよう、こうしたプロジェクトに対して引き続き支援を進めてまいりたいと考えています。詳細は事務方から後ほどブリーフィングを行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。
私からは以上であります。
質疑応答
大阪・関西万博
Q:幹事社から万博について1点お伺いします。大阪・関西万博の一般来場者数が2,200万人を累計で超えまして、黒字化の目安も超えて、愛知万博の来場者数も超えたということで、これに対して大臣の受け止めをお伺いしたいのと、あと会期残り少ないですけれども、万博のレガシーというのは今後どう残していくかということについて、現在のお考えをお聞かせください。お願いします。
A:4月の開幕以来、本当に国内外から大変多くの皆様に御来場いただきました。おかげさまで、関係者を含めた累計来場者、これは約2,500万人を、今おっしゃられたように超えて、チケットによる累計入場者は約2,200万人を超えました。改めて、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。また、今回の万博には165の国・地域、国際機関の御参加をいただきました。世界各地で紛争や対立が起こる中であっても、多様な国の人々や文化と交流ができ、世界との絆を実感できる機会として、この万博というのは大きな意義の一つと感じているところであります。また、ビジネス面での交流の場所、また、日本各地の魅力発信、最新技術の実証などを通じて、日本の将来展望につながるきっかけを作る役割を果たしたと考えているところです。今、レガシーの話がございましたけれども、この成果をどう残していくかを検討するため、石破総理の御指示を踏まえまして、経済産業大臣と万博担当大臣の下に、検討の枠組みを設置し、閉幕後から検討を開始する予定であります。大屋根リングなどのハードのレガシー、また、イノベーションが社会実装されるようなソフトのレガシーそれぞれについて、今後、関係者と議論を深めていきたいと考えているところであります。
Q:今の万博に関連して一つ伺いたいんですけれども、活況な一方で、利用していない人のチケットをどうするかというところの対応が終盤の課題ということで、大臣として、ここにどういったふうに対応していきたいとお考えか、お願いします。
A:これは、そもそも開幕前から来場者に対しまして、一貫して早期の来場予約をお願いしてまいりました。御存知のとおり、8月からは来場日時指定のチケットのみを販売するなど、これを広げるような形をやってきたところです。さらに今回、数百枚程度の当日券への交換に限らず、2日後の数千の来場予約枠を未利用チケット所有者のみが活用できるようにするという措置を講じたところであります。本当に、チケットを購入したのにかかわらず来場日時予約を取りにくいことですとか、あるいは、今回措置した当日券の交換で対応できる数が限られているということは、大変心苦しく思っているところであります。ただ、会場の安全の観点ですとか、来場者数には上限がある中で、少しでもチケットが未使用にならないよう講じられた工夫であることから、御理解をいただきたいと考えているところです。是非、残り少ないですけど、よろしくお願いいたします。
以上
最終更新日:2025年9月30日