1. ホーム
  2. 会見・談話
  3. 記者会見一覧
  4. 2025年度
  5. 武藤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

武藤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

2025年10月7日(火曜日)
10時55分~11時02分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

大阪府出張

初めに、私から一言申し上げさせていただきます。
本日ですが、大阪府に出張しまして、大阪・関西万博の会場を訪問いたします。会場内で開催されます中小企業庁や特許庁が主催するイベントを視察するとともに、シグネチャーパビリオンを訪問し、プロデューサーの一人であります河瀨直美さんと意見交換を行います。また、GX技術であるDAC、いわゆるダイレクトエアキャプチャーとメタネーションの実証施設も視察を行ってまいります。大阪・関西万博も残り1週間となりました。残りの期間も、引き続き、安全かつ円滑な運営に取り組んでいきたいと思っております。私からは以上でございます。

質疑応答

高市早苗自民党総裁

Q:自民党の総裁選の関係でお伺いします。自民党の新総裁に高市氏が選出されました。高市氏は総裁選で太陽光発電などの再エネについて、外国製の太陽光パネルに反対する姿勢とか、再エネの補助金制度の見直しなどを示していました。エネルギー政策の転換にもつながる可能性があるかと思いますけれども、大臣としての受け止めと考えを聞かせてください。

A:まずは、高市新総裁の御選出、心からお喜び申し上げたいと思います。他方で、総裁選挙の中での各候補の個別政策に関して、私の立場で、今コメントすることは差し控えたいと思っております。政府としては、再生可能エネルギーの導入に当たりましては、これも今までも何回もお話し申し上げていますが、地域との共生が大前提と考えています。住民説明会の要件化ですとか、関係法令違反に対する交付金の一時停止など、事業規律を強化してきたところであります。加えて、現在、太陽光発電事業に関連する法令を、関連する省庁と連携し、より一層の規律の強化に向けた枠組みを検討しているところでもあります。また、今後の導入促進に当たりましては、日本発であります次世代の技術であるペロブスカイト太陽光発電ですね、この社会実装を強力に進めていくという考えであります。このように、政府としては地域との共生や技術の自立化をしっかり図った上で、再エネの導入を進めていくことも重要と考えているところであります。

大阪・関西万博

Q:冒頭でも御発言のありました大阪・関西万博について伺います。大臣は就任以来、万博について主管省庁の大臣として向き合ってこられたと思います。万博を総括されて成功だったのか、ちょっとうまくいかなかった部分もあるのか、どのように思っていらっしゃるか教えてください。

A:まだ1週間、先ほど申したとおり、会期残っておりますので、成功か否かを申し上げるのは、時期尚早かと思います。残りの会期も、先ほど申したとおり、安全かつ円滑に運営、気を引き締めて取り組んでまいりたいと思います。ただ、おかげさまで本当に、関係者を含めて累計来場者数は約2,600万人を超えまして、アンケート結果によれば、来場者の7割を超える方々からは大変御好評をいただいていると承知しています。大変喜ばしいことだと受け止めているところです。今回の万博の成果につきましては、多様な国の人々や文化と交流でき、世界との絆を実感できる機会となったことは大きな成果の一つであると思います。また、ビジネス面での交流、日本各地の魅力発信ですとか、最新技術の実証など、これらを通じて、日本の将来展望につながるきっかけになる役割も果たしていると考えているところであります。課題やトラブルについては、チケットの販売、また暑熱の問題、会場対策、様々にありました。そういうものに直面してきましたけれども、その都度、関係者の方々や専門家と協力しながら一つ一つ対処してきた結果、先ほど申し上げたような来場者の御好評につながっているものと受け止めているところであります。レガシーにつきましては、石破総理の御指示を踏まえて、経産大臣と万博担当大臣の下に検討の枠組みを設置しまして、閉幕後から検討を開始する予定であります。大屋根リングなどのハードのレガシー、また、イノベーション、これが社会実装されるようなソフトのレガシーについても、それぞれについて、今後、関係者の方々と議論を深めてまいりたいと考えているところであります。

坂口志文さんのノーベル生理学・医学賞受賞

Q:ノーベル賞についてお伺いいたします。昨日、ノーベル生理学賞の受賞が坂口志文さんに決まりました。制御性T細胞の受賞ということですけれども、この研究から創薬ベンチャーなどが生まれたりしております。受賞の受け止めと、経産省の何かつながりがあれば教えてください。

A:昨日ですが、御承知のとおり、大阪大学の坂口教授がノーベル生理学・医学賞を受賞されました。日本の優れた研究成果が評価されたということで、大変喜ばしいことと感じております。坂口教授に心から祝意を申し上げるところです。経済産業省におきましては、今回受賞対象となりました制御性T細胞技術を活用して、坂口教授が設立されました創薬スタートアップ、レグセル社に対しまして、AMED、また、NEDOを通じて臨床試験や研究開発の支援をしてきているところであります。ノーベル賞を受賞された優れた研究成果から革新的な医薬品が創出されるよう、引き続き支援を行ってまいりたいと考えているところです。

以上

最終更新日:2025年10月7日