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武藤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

2025年10月14日(火曜日)
10時55分~11時04分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

大阪・関西万博の閉幕

初めに、私から2点、今日は申し上げます。
1点目ですけれども、昨日、大阪・関西万博閉会式が執り行われまして、184日間にわたる会期が終了いたしました。無事に閉幕を迎えられましたことを、来場者の皆様はもちろんですけれども、関係する全ての皆様に心より御礼を申し上げたいと思います。累計の来場者数は2,800万人を超え、チケットの累計販売枚数も2,200万枚を上回りました。運営収支につきましても、博覧会協会からは、約230億円から280億円の黒字を見込んでいるところです。様々な課題やトラブルもございましたけれども、その都度、一つ一つ対処してきた結果、多くの方に御満足いただくことができたと感じています。大きな事故もなく、すばらしい万博となり、大きな成功を収めたと思います。世界で対立や分断が頻発する中で、各国との絆を実感できる貴重な機会となり、ビジネス面での交流ですとか、次世代技術の実証も大変盛況で、子供たちにも夢を与えることができました。多くのすばらしい成果を得ることができ、こうした成果をレガシーとして次の世代や次回以降の万博につなげていけるよう、今後しっかり議論を進めてまいります。

マレーシア出張

2点目であります。諸般の事情が許せば、今週16日木曜日から18日にかけてマレーシアに出張し、アジア・ゼロエミッション共同体、AZECでありますけれども、その関係閣僚会合に共同議長として参加します。昨年、私自身も首脳会合に出席をいたしましたけれども、AZECは今年で3年目を迎えます。国際情勢が不確実性を増す中、ASEANから日本への期待はこれまでになく高く、その期待に応えるためにも進捗を見せていくことが重要だと考えます。今回の会合では、バイオ燃料ですとか産業部門の脱炭素化など、新規に組成されました個別プロジェクトの案件、また、ADBなどの国際機関と共同策定したトランジション・ファイナンスに関する報告書について報告した上で、取組の深化に向けた議論を各国と交わす予定であります。現実的なエネルギー・トランジションにより、ASEANの脱炭素化に貢献する日本の一貫した姿勢を示し、ASEAN各国との連帯の強化を図ってまいります。以上でございます。

質疑応答

公明党の自民党との連立解消

Q:幹事社から2点伺いたいと思います。
まず1点目なんですが、公明党が自民党との連立を離脱する方針を表明されましたけれども、これについて政策運営への影響など、大臣としてどのように受け止めていらっしゃるのかを伺いたいと思います。

A:政党間の関係でありますので、私の今の政府の立場からコメントすることは控えますけれども、これまで本当に26年間かな、様々な政策の推進に当たり、与党の一員として公明党にも多大な御協力を頂いてきていることに改めて感謝を申し上げたいと思います。その程度にしておきます。

※ 実際の発言は「24年」でしたが、事実関係を踏まえ上記のとおり修正しました。

柏崎刈羽原子力発電所

Q:あと2点目なんですけれども、東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働をめぐって、UPZに当たる自治体が先日、経産省などに対して避難路の整備とか電源三法交付金の対象区域の見直しなど要望されました。これについての受け止めなどをお伺いします。

A:先週10日の金曜日になりますが、柏崎刈羽原子力発電所のUPZ自治体の皆様と大串副大臣が面会をさせていただきました。その中で「安全対策の徹底と向上」、「避難路の整備」、「電源三法交付金制度の見直し」に関する御要望を頂いたところであります。頂いた御要望は、いずれも地元の実情を踏まえた重要なものと認識しております。しっかりと受け止めたいと考えています。これも前からお話し申し上げていますが、8月末の原子力関係閣僚会議において、一部の要望に対する対応方針をお示ししているところでありますが、その他の要望も含めて、国としての対応方針について、10月16日木曜日、新潟県議会での説明の機会など様々な機会を通じて、地元の皆様に丁寧な説明をさせていただき、再稼働に向けた御理解を得られるように取り組んでまいりたいと考えています。

公明党の自民党との連立解消

Q:公明党の政権離脱に関連してなんですけれども、まだ現在、臨時国会がいつ開かれるかというのも不透明な状況でして、この臨時国会でおそらく話し合われるであろう経済対策についても、この物価高ですとか喫緊の課題がある中で、武藤大臣としては、この経済対策についての影響についてはどのようにお考えでしょうか。

A:今の石破政権の中で、私は、これまで1年やってきましたので、物価高対策等々は、ガソリンの暫定税率の廃止の問題とか、これはもう、この選挙からもずっと出ている話であります。現実、実質賃金というものが、やはり物価が上がる中で、なかなかこれを現実化することが難しい中で、我々としては、経済の循環はさらに、やっぱり賃金というものが地方にも中小企業にも回っていかないといけないと思っていますので、そういう意味で、物価高対策というものについて、私自身は考えさせていただきたいと思います。いずれにしましても、新政権、これはどういう形になるか今は予断をもってお話しできませんけれども、しっかり経済産業省としてもバックアップしながら、今後進めていただきたいと考えているところです。

柏崎刈羽原子力発電所

Q:先ほど御質問のあった柏崎刈羽原発のことで、10月16日の新潟県議会の説明の機会などを通じとおっしゃっていましたけれども、経産省、エネ庁からはどういった方が、どのような御説明をされる方針なのか伺えたらと思います。

A:10月16日、私どもからも参りますけど、これは新潟県議会が当日、私ども、皆さんも御理解いただいていると思いますけど、議運というところで正式決定されるということで、今予断をもって答えることはできませんけれども、当面はというか、今のところは村瀬長官がお邪魔をさせていただく予定としているところであります。長官からは、先ほど申したとおり、原子力関係閣僚会議、8月末のものがありましたけれども、そこでお示ししました原子力防災の充実強化ですとか、東京電力のガバナンス強化、そして、地元の実情・要望を踏まえた地域振興策などについて説明させていただく予定と聞いています。

靖国神社の秋季例大祭

Q:今月17日から靖国神社で秋季例大祭が行われますけれども、参拝とか真榊の奉納といった御予定はありますでしょうか。

A:私は、みんなで靖国を伺う議連に入っているんですけれども、この日程感ですと、ちょっとまだ……17日ですよね、例大祭ね。今のところ、私は、さっき申し上げたマレーシアへ行く予定ですので、ちょっとまだ今、未定でございます。そういう意味で伺えないと思っています。

以上

最終更新日:2025年10月14日