2026年6月2日(火曜日)
9時47分~9時59分
於:本館10階記者会見室
冒頭発言
蓄電池産業戦略推進会議
はじめに、私から1点申し上げます。本日、蓄電池産業戦略推進会議を開催し、2022年に策定した「蓄電池産業戦略」を「蓄電池・電源産業戦略」として改定する案をお諮りして、ご審議を頂く予定です。足元では、過剰供給構造が顕在化する中で、AIデータセンターを始めとする成長市場に総合的な蓄電ソリューションを提供する必要性が高まっております。こうした中、本日の会議では、多角的な競争力を有する蓄電池を中心とした電源システムの製造基盤を確立し、日本企業の蓄電池関連売上高を10年で3倍に成長させる目標をお示しして、戦略の改定案について審議いただきます。
質疑応答
イラン情勢の影響による石油備蓄放出
Q:大臣、おはようございます。よろしくお願いします。幹事社から追加の備蓄放出について伺いたいと思います。大臣は日曜日に鹿児島県にある備蓄基地をご視察されました。先月行われた関係閣僚会議においては、先月中は第三弾の放出について決定しないとのことでしたけれども、代替調達が進む一方で、アメリカとイランとの合意も不透明な状況が続いています。そうした中での今後の備蓄放出を行う場合のスケジュール感であったり、期間について、現状でのお考えを教えてください。よろしくお願いします。
A:一昨日、備蓄放出を行っている鹿児島県の喜入基地を訪問し、現場のオペレーションを確認するとともに、士気高く、現場で働く方々を激励させていただきました。原油について、6月は8割程度の代替調達が確保できる見通しとなっています。これまでの備蓄放出決定分を活用すると、6月に必要な原油を確保できる見通しのため、5月の第三弾の国家備蓄放出の決定は行わないことといたしました。こうした中で、保守的に6割の代替調達が継続する場合を想定しても、年度を越えて来年春まで石油の安定供給を確保できる見通しであります。今後の備蓄放出については、代替調達の状況を見ながら必要に応じて判断していくこととなりますが、いずれにせよ、今後も代替調達を進め、備蓄の放出を抑えながら、「日本全体として必要となる量」を確保していきたいと考えています。
石油製品の目詰まり、レジシステムの改修
Q:ナフサについてお尋ねしたいのと、レジシステムの改修について、二点お尋ねいたします。ナフサについてですが、今夕にも中東の関係閣僚会議で議論もされることと思います。一方、先日、ナフサは4月の生産ができなかったことについては、定期修理があって、それが原因で100%水準にならなかったというご発言もありましたが、今後どのくらいの、いつ頃100%の水準に戻るのかという見通しと、その水準に戻って今夕の議論で対策等も議論されると思うんですけど、そこで対策がなされた場合、いわゆる目詰まりというのがある程度解消されそうなのかという、その辺の見通しを教えていただきたいと思います。
もう一つ、あとレジシステムの改修について、消費税0%以外であれば地方の小規模なスーパーも含めて全国の改修期間を短縮できそうか、今、経済産業省が最終確認していると思いますが、その辺のことで大臣、何か報告があがっていれば教えてください。
A:まずですね、ナフサの関係ですね。原油や石油製品については、繰り返し申し上げておりますが、「日本全体として必要となる量」を確保できております。ナフサについては、国内での精製継続、中東以外からの輸入拡大、それから中間段階の化学製品の在庫活用、あるいはそれ自体の輸入というのもあると思いますが、「年を越えて継続」できる見込みということになっています。喜入における私の発言についてですが、少し丁寧に説明をしますと、まずナフサ、これ共通認識にしておきたいのは、生産量というのは原油から精製をして生産される量ですけども、それとは別の概念として供給量というものがあります。生産量は生産された、精製されたものですけど、供給量というのは、例えば在庫を取り崩すとか、あるいは他から輸入してくるとか、そういうものを合わせて原油から精製されてナフサができる、あるいは既にある在庫を取り崩す、外国から輸入してくる、それを全部合わせて国内に出回っているものを供給量という言い方をします。なので、皆さんと共通認識として、国民生活に一番関わる部分は供給量ですね。実際に国内にどれだけナフサが出ているかということなので。一方で、生産量も大事な概念、その中の三つあるパターンの一つなわけですね。生産量と在庫取崩しと輸入と。そこも全部今、共通認識した上で丁寧にご説明申し上げると、ナフサの生産量は今、定期修理のためにですね、落ち込んでいることはそのとおりなんです。前年同月並みといいますか、例年並みに戻る見通しということでいえば、定期修理の集中期間が終わる7月目途ということになります。なので、それまでの間は、先ほど言ったナフサ供給量を構成する生産量のところは、7月ぐらいまでは定期修理が続くので、落ち込んでいるということは事実としてあります。ただ、7月ぐらいには元に戻るであろうということ。それに加えて、それまでの間ですね、ナフサ由来の石油製品が国内で不足して国民の皆様が不安に思うような何か不都合が生じるかというと、それについてはですね、今申し上げた、落ち込んではいるけども、ナフサの国内精製に加えて、ナフサの代替輸入の増加ですね、それから、ポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫取崩し、そして川中・川下製品輸入の増加。だから、今申し上げた生産以外の供給に関わる部分がどどんと増えるので、ナフサ由来の石油関連製品全体の供給量は平年並みに維持されるという見通しだということを述べたのが、喜入で非常に短く申し上げたものを、今定例会見でですね、丁寧にお話をさせていただいたということになります。
それを申し上げた上で、したがって、やっぱりナフサの供給量というレベルでいうと例年並みは確保されるので、それが私どもは大丈夫ですよ、例年並みです、年も越せますと言っていることの意味なんですが。それに加えて、お困りの声が多く寄せられているシンナーとかですね、こういったものはナフサから製造されるものになるわけですけど、塗料とか、あるいは塩ビ管といった主要な石油関連製品も、前年実績並みもしくは前年実績以上の供給が維持されています。その一方で、サプライチェーン上の段階的な供給制約、何か見通しが立たなくなったので、今月はちゃんと例年どおり原料入ってきているのに、供給を絞っちゃおうとかそういうことが起きたりとか、あるいは事業者間でのタイムリーなコミュニケーション不足。入荷しているのに、発注していた人に、入りましたよという連絡をせずに大混乱とか。それから、これは一番私がよく申し上げている、私の地元の一人親方が、接着剤、いつもの10倍頼んでおいたから、大臣安心してくれと言われて、私が不安になったという話ですけど、一部の流通・需要側による過剰発注で、そういったようなことで実際に一部で供給の偏りや流通の目詰まりが発生をしています。ということなので、引き続き関係省庁に設置された情報提供窓口を通じてサプライチェーンの情報を集約しつつ、地方経済産業局等が関係機関と連携をして、工務店や自動車整備事業者といった川下の事業者に対するプッシュ型支援を通じて、供給の偏りの是正と目詰まりを引き続き、着実に解消していきたいということになります。以上が、ナフサ関連の喜入で私が申し上げたことに関連する一通りのご説明ということであります。
それから、レジシステムの関係でありますけれども、これはご質問の趣旨が、やっぱり最終的には消費税の0%という、食品0%という公約をどうやって政府与党が実現をしていくかということに絡むことだと思うので、大きな流れとしては、食料品の消費税ゼロについては、実施に向けた諸課題について、超党派で行う国民会議で議論をし、具体的な実施時期を含めて結論を得ていくものだと承知しています。そういう意味では、主導し、そこで議論し決定していくのは国民会議なので、政府の一閣僚の立場で私が何か決定的なことを申し上げるようなことはちょっと難しいんですね。現段階で考えを申し上げることは適切ではないと思いますし、国民会議主導で決められたことについて政府は従っていくということになりますが、私自身は総理からの指示書で、消費税率の変更に柔軟なスマレジシステムの普及に早期に着手せよというご指示を頂いているので、そういう意味で、それに必要な範囲でいろんな実態把握などに努めております。少しでも早くスマレジを普及していく上での課題とかそういったものについては、いろいろ情報収集をしており、税率を変えようとしたときに、スマレジだとどれぐらいガチャレジとかに比べると早くなるのかとか、なお残る問題は何かとか、そういうことは総理からの指示を適切に実施していこうということの中で情報収集はしているというのが今申し上げられるところだと思います。
A:お考えについてはそうなんでしょうけど、いわゆる短期改修の期間の見通しというのは、今ご説明された、最後にご説明されたということでしょうか。
Q:そういう意味では、改修にかかる期間というのは、いろいろ条件を設定すれば、これぐらいかかる、これぐらいかかるというのは聞こえてきますので、そういうことも含めて情報収集には努めております。
以上
最終更新日:2026年6月2日