平成30年2月の建設業活動指数は2か月ぶりの低下で全体の動きは弱含み。反面、民間の企業設備投資関連工事や官・民の施設建築工事に明るさも。 2018年4月25日
建設業活動指数は、昨年、平成29年5月に120.3と、今基準内(平成20年~)最高の指数値を記録しました。
ところが、昨年8月以降の建設業活動指数の動きは、前月比マイナスとなる月が多く、弱含みで推移しました。先月1月は前月比0.2%の上昇も、ここ3か月間は小幅な上昇・低下を繰り返し一進一退、動きは止まったかのようにみえます。
では、このところ小幅な動きのなかやや弱さがみられる建設業活動の、平成30年2月の動きはどうだったのでしょうか。
2か月ぶりに前月比低下で動きは停滞 、指数値はかろうじて115台を維持
平成30年2月の建設業活動は、前月比マイナス0.3%と2か月ぶりの低下、指数値は115.1となりました。
昨年秋口以降の建設業活動は、小幅な前月比上昇・低下を繰り返しながらもやや弱含みの動き、指数値は115台前半の狭い範囲での推移となっていました。今月2月の前月比低下幅は、先月1月の前月比上昇幅よりも僅かながら大きめと、このところの流れと同様の動きとなりました。なお、この2月の指数値は、昨年第4四半期の指数値と同値ですので、そこからの動きがないといった状況です。

後方3か月移動平均グラフでみても、昨年4~7月は急激な上昇期、8~10月は反動的な下降期、11月以降は横ばい期であることがうかがえます。
2月は公共工事が建設業活動全体をマイナスに導く
2月の建設業活動は、民間発注工事の活動が前月比横ばいと昨年12月の横ばいを含め5か月連続でマイナス無し、国や地方公共団体等の発注する公共工事の活動が前月比マイナス0.2%と2か月ぶりの低下でした。よって、この2月を前月比低下に導いたのは、公共工事ということになります。
内訳5事業では、民間・非住宅建築と公共・建築の2事業、いわば官・民の施設建築は上昇でしたが、民間・住宅建築と官・民の土木工事の3事業は低下でした。

民間発注工事では、民間・建築のうち、住宅建築は前月比マイナス0.8%と2か月ぶりの低下でした。昨年8月以降は、数値105台後半から106台前半の範囲で一進一退の動きをみせていましたが、この2月の指数値は105.3と、28年12月以来の低い水準にまで一気に下降しました。
他方、非住宅(工場や倉庫など)建築は前月比0.1%と僅かながらも上昇、昨年12月の横ばいを含め5か月連続で前月比のマイナス無しとなり、指数値も2か月連続で138台を記録するなど、今基準指数(平成20年1月~)の最高位水準での動きをみせています。
民間・土木は前月比マイナス1.8%と2か月ぶりの低下でしたが、指数値は109.6と昨年第4四半期の指数値を3ポイント近くも上回っています。先月1月には前月比5%近くの伸びでしたので、その反動としては小さいものでした。
建設業活動全体を低下に導いた公共工事では、公共・土木が前月比マイナス0.7%と3か月連続の低下となり、公共工事全体をマイナス方向に押し下げました。前年比でみても、今年に入ってから2か月連続マイナスと弱含み傾向にあります。
他方、公共・建築(庁舎、学校、病院など)は前月比1.9%と2か月連続の上昇、先月1月の前月比2桁台の大幅上昇の反動低下も懸念されましたが、それを払拭する動きです。指数値は2か月連続で130台半ばと最近としては高位水準で推移、公共・建築の復調に期待を持たせる動きでした。
2月の建設業活動は弱含み推移も、引き続き強い動きと弱い動きが混在
平成30年2月の建設業活動は、前月比低下、その低下幅は先月1月の上昇幅を上回るものでした。指数値も2期連続で前期比マイナスの状況にある昨年第4四半期の水準と同値と、動き自体はやや弱含みで停滞感があります。
建設業活動の内訳を確認すると、民間の企業設備投資関連工事や官・民の施設建築工事の動きに光明がみえますが、他の事業の動きは弱含みと明暗が混在しています。よって、今後の建設業活動の動きには、引き続き注意が必要かと思います。
- 全産業活動指数 結果概要
- https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/html/b2010_201802j.html
- 就活でもない、終活でもない「全活」(全産業活動指数を紹介するムービー)
- https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170602zenkatu_umekomi.html
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