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安全・安心を守るサービス  ~ 警備業 ~

    警備業は安全と安心を守る民間サービスとして重要な産業です。現在、警備業界は、市場規模が堅調に推移する一方で、深刻な人手不足とそれを背景とした倒産・廃業の増加という2つの局面を迎えています。今回は、こうした身近な警備サービスを支える警備業についてみてみます。

    警備業の推移

    第3次産業活動指数から警備業指数の推移をみますと、コロナ禍には各種イベントやスポーツ観戦等が入場者数制限や無観客開催となり、警備員を配置する必要がなくなったことから、一時減少した期間が見られますが、おおむね安定した動きが見られます。

    図表01

    警備業の市場規模と現況

    警備業の市場規模は、「令和6年における警備業の概況」(警察庁)によりますと、売上高が約3.4兆円(一般社団法人全国警備業協会調査) となっています。警備業者数は、2024年末時点で1万811業者と増加傾向にありますが、警備員数の規模別は19人以下の事業者が全体の57%を占めており、大半が中小・小規模事業者になります。また、警備員の年齢構成は、60歳以上が47%を占めます。

    図表02

    同調査から警備業の業務区分をみると、交通誘導(工事現場、駐車場など)や雑踏(イベント、祭など人がたくさん集まる場所)などの警備業務を行う事業者が最も多く8,800業者、オフィスビル、各種商業施設などの施設警備が6,974業者と多く、中小・小規模事業者に支えられています。一方、ホームセキュリティが含まれる機械警備を導入している住宅数は、2024年末時点で約185万戸と近年増加しています。安全・安心を守るため、有料のサービスを利用する意識の広がりがうかがえます。

    図表03

    直面している深刻な課題

    警備業は、小規模な事業者が多く、警備員に占める高齢者の割合が比較的高いことが分かりました。

    人手不足を示す指標として、有効求人倍率(厚生労働省)をみますと、警備員が含まれる「保安職業従事者」は、2025年6.55倍となっており、全職業1.12倍に比べても倍率が高く、求人に対して求職が少ない状況にあります。

    図表04

    まとめ

    多方面での安全・安心を守るため、多数の中小・小規模事業者と高齢者が警備業を担っており、事業者の多くが人材確保で苦戦している状況がみえました。今後の警備業の方向性として、施設警備で導入が進んでいる警備ロボットやAI監視システムなどの技術投資の動向が注目されています。

    (本解説に関する注意事項)

    本解説は、公に入手可能で、経済産業省経済解析室が信頼できると判断した情報を用いて作成しています。ただし、使用した情報を全て、個別に検証しているものではないため、これらの情報が全て、完全かつ正確であることを保証するものではありません。

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