統計に関する国際協力
経済産業省では、①国際機関等との連携、②産業統計の基盤整備のための国際協力、③産業統計の国際比較性向上に向けた取り組み、の3つの観点から産業統計に関する国際協力を実施しています。
国際機関等との連携
国連、OECDなどの国際機関等における統計整備に関する動向を把握し、我が国の統計制度の改善、国際比較性の向上に貢献するため、統計制度や分析手法等の情報交換や関係国際会議への参画を行っています。また、国際機関等に対して、我が国の産業統計データの提供を行っています。
産業統計の基盤整備のための国際協力(技術協力)
東アジア地域における統計を見た場合、各国における統計整備の状況には、ばらつきがあり、個別の状況に応じた支援が必要であることから、独立行政法人国際協力機構(JICA)等を通じて、統計技術の向上に関する国際協力を推進しております。
ベトナムに対しては、2006年7月~2010年3月にかけて専門家派遣等の技術協力を実施し、同国において主要生産品目月次統計調査(MSMIP)及び鉱工業生産指数(IIP)が制度化されるといった成果を挙げ、2011年7月からは鉱工業指数の基準改定作業に関する技術協力を実施し、2012年12月24日、ベトナム統計総局(GSO)から新基準(2010年基準)の鉱工業指数(IIP)が公表されました。また、中国とは2009年から日中国際産業連関表作成のため技術協力を実施し、2012年3月には2007年日中国際産業連関表を作成・公表しました。さらに、国連アジア太平洋研修所(SIAP)等が実施する研修に対する協力等を通じて、東アジア諸国を中心とした途上国への研修も行っています。
【ベトナム統計総局(GSO)から、新基準(2010年基準)の鉱工業指数(IIP)が公表されました】
産業統計の国際比較性向上に向けた取組(多国間協力)
経済のグローバル化が急速に進展する中、我が国において、国際的な統計動向を把握することは、政策の企画立案や経済・社会活動を行う上で必要不可欠です。しかし、諸外国間における産業統計の国際比較性は確保されていないのが現状です。
このような背景から、経済産業省では、2006年8月のASEAN+3経済大臣会合において「国際比較可能な統計整備のための協力」の提案を行い、東アジア地域の発展と近隣国との経済の緊密化に対応した産業統計整備に貢献するため、同地域の産業特性を反映した共通で調和のとれた東アジア製造業産業分類を作成し、それに基づく同地域の製造業の統計データ表を取りまとめました。
- 【お問い合わせ先】
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経済産業省 大臣官房調査統計グループ 総合調整室
TEL: 03-3501-1511 (内線2831)
最終更新日:2015.9.1