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利用上の注意、用語の解説
提供しているExcelファイルについて
年月の表記は以下のとおり。
- 月次
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西暦4桁と月を2桁で表記しています。例:2025年10月→202510、2026年1月→202601
- 四半期
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西暦4桁と、第1四半期~第4四半期をQ1~Q4の2桁で表記しています。各四半期は、第1四半期は1~3月、第2四半期は4~6月、第3四半期は7~9月、第4四半期は10~12月となります。例:2025年第3四半期→2025Q3
- 年(暦年)
-
西暦4桁とCYで表記しています。例:2025年(1月~12月)→2025CY
- 年度
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西暦4桁とFYで表記しています。例:2025年度(2025年4月~2026年3月)→2025FY
- 年月の左にPが表示されている場合は、速報値です。
- 業種又は品目のデータを報告する対象が1又は2事業所等の場合、秘密保護のために「X」としています。(2020年12月以前に公表したファイルでは「-」としています。)
- 業種又は品目で指数を作成していない場合、「***」としています。(2020年12月以前に公表したファイルではブランクとしています。)
- 接続指数は、過去の各基準の指数を、接続係数により便宜的に現在の基準の指数に水準をあわせたものです。
鉱工業指数に利用している主な所管外データ
- 農林水産省「牛乳乳製品統計調査」、「油糧生産実績調査」
- 国土交通省「造船造機統計調査」、「鉄道車両等生産動態統計調査」
用語の解説
【あ行】
- ウェイト(weight)
- 基準年における、ある特定の品目等の全体に対する基準額の構成比です。鉱工業指数では業種、財、品目ごとに生産付加価値額ウェイトや出荷額ウェイト等を計算しています。
- X-12-ARIMA(えっくすとぅえるぶありま)
- 米国商務省センサス局が開発した季節調整法、センサス局法のモデルの一つです。通常の季節調整に加えて、曜日や祝祭日、うるう年による変動を調整することができます。
【か行】
- 加重平均(かじゅうへいきん:weighted average)
-
個別品目指数にウェイトを乗じたものの総和を算出し、これをウェイトの総和で除すことによって、複数の品目を総合化することです。例えば乗用車指数のような独自の指数を、品目別指数を加重平均することで作成できます。例:小型乗用車指数(ウェイト91.4、1月指数値 84.2)、普通乗用車指数(ウェイト485.2、1月指数値87.8)から乗用車指数の1月値を作成する場合((小型乗用車指数値×小型乗用車ウェイト)+(普通乗用車指数値×普通乗用車ウェイト)) / (小型乗用車ウェイト+普通乗用車ウェイト)乗用車指数 = ((84.2×91.4) + (87.8×485.2)) / (91.4+485.2) = 87.2
- 稼働率指数(かどうりつしすう:Index of Operating Ratio)
- 製造工業の設備の稼働状況を表すために、生産量と生産能力の比から求めた指数です。能力を測定することが困難であることが多いため、稼働率指数の採用品目は生産指数よりも少なくなっています。
- 基準年(きじゅんねん:base year)
- 指数作成の際に基準(分母)となる年のことです。基準年が変われば基準となる値も変わるため、異なる基準の指数値がともに100であっても、同じ生産量ではないことに注意が必要です。
- 基準改定(きじゅんかいてい:base year revision)
- 鉱工業指数はラスパイレス数量算式を採用しているため、基準年から離れるにしたがって品目間の相対価格の変化や採用品目の代表性の問題などから、実際の生産活動と指数の動きにズレが生じていきます。そのため、5年毎(西暦末尾が0、5の年)に基準年を変更し、採用品目の見直し、ウェイトの算定や業種分類の見直しなどを行い、実際の生産動向が指数へ反映されるよう改定を行います。この見直しのことを基準改定といいます。
- 季節調整(きせつちょうせい:seasonal adjustment)
- 例えば夏に暑さ対策でエアコンが増産されたり、決算対策のために年度末に生産が増加するといったような気候、社会制度を要因とした1年を周期として繰り返される変動が経済データには含まれています。この変動を取り除くことを、季節調整といいます。
- 季節調整済指数(きせつちょうせいずみしすう:seasonally adjusted index)
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原指数に季節調整を行った指数です。原指数との関係は、季節調整済指数 = 原指数 ÷ 季節指数(×曜日・うるう年・祝祭日指数)となります。季節要因が取り除かれていることから、前月や前四半期との比較はこの季節調整済指数を利用します。
- 寄与度/寄与率(きよど/きよりつ:Contribution/Contribution ratio)
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「寄与度」はあるデータを構成する項目の増減が、全体をどのくらい押し上げたり、押し下げたりしているかを表すものです。「寄与率」は寄与度を構成比で見た指標であり、全体での変化(増減)を100とした場合の各構成する項目の変化(増減)を百分率(%)で表したものです。寄与度=((当月指数-前月指数)×ウェイト×100)÷(総合の前月指数×総合のウェイト)寄与率=((当月指数-前月指数)×ウェイト×100)÷((総合の当月指数-総合の前月指数)×総合のウェイト)
- 業種分類(ぎょうしゅぶんるい:classification by industry)
- 電気機械工業や輸送機械工業などのことです。日本標準産業分類に準じた分類となっていますが、鉱工業指数では利便性の観点から一部を組み替えており、独自の分類となっています。この他の分類として、財分類もあります。
- 原指数(げんしすう:original index)
- 指数作成用データを元に指数化したものです。鉱工業指数も含め経済データは季節的な変動を含む場合が多いため、原指数で動向をみる場合には前年比が主に使用されます。
- 鉱工業指数(こうこうぎょうしすう:Indices of Industrial Production)
- 経済産業省生産動態統計調査などをもとに、鉱業・製造工業の生産、出荷、在庫動向や、生産能力・稼働率を表す指標として作成しています。基準年固定ウェイトでラスパイレス数量算式により計算します。基準の改定は5年毎に行っています。発表が早いことから、国内の生産活動を表す代表的な指標として利用されています。
【さ行】
- 在庫循環(ざいこじゅんかん:inventory cycle)
-
生産又は出荷と、在庫の動向から経済状況をみる手法です。
- 1. 景気が上向いているときには企業は将来の需要増を見込み、在庫を積み増します(在庫積み増し局面)
- 2. その後、景気が山を迎え下降局面に入ると、企業の需要予測よりも実際の需要が下回ることになり、在庫がたまりはじめます(在庫積み上がり局面)
- 3. 本格的に景気が悪くなり、企業は積み上がった在庫を減らすために減産を行います(在庫調整局面)
- 4. 次第に景気が回復してくると、企業の需要見込みを実際の需要が上回り、生産を増やしても在庫が減っていきます(意図せざる在庫減局面)
- 1'. この後、景気が本格的に回復すると生産、出荷とも増加するため在庫の積み増しを始めます。
以上の1→2→3→4→1'が、一連の動きが円を描くように推移することから在庫循環と呼ばれます。
- 在庫循環図(ざいこじゅんかんず:graph of inventory cycle)
- 原指数の生産又は出荷、在庫の前年同月比を縦軸と横軸に取りグラフ化したものです。
- 財分類(ざいぶんるい:classification by goods)
- 鉱工業指数を用途別に分類したものです。大きく最終需要財と生産財とに分かれ、さらに設備投資に向けられる資本財や、想定耐用年数が1年以上で家計で購入される耐久消費財などに分かれています。
- 指数(しすう:index)
- 統計数値の大小関係を比率の形にした指標です。通常、100を乗じた形で表します。
- 指数採用品目(しすうさいようひんもく:commodity of IIP)
- 鉱工業指数を作成するために使用している品目のことです。生産動態統計の品目を中心に鉱工業の動向を代表する品目を選定(2020年基準の生産指数では408品目)しています。
- 時系列データ(じけいれつでーた:historical Data)
- 半年前-5か月前……2か月前-1か月前-今月といった連続した時点のデータのことです。
- 生産動態統計調査(せいさんどうたいとうけいちょうさ:Current Production Statistics Survey)
- 正式名称は「経済産業省生産動態統計調査」(基幹統計調査)です。製造業の各品目の中から指定した品目を生産している事業所を対象に、生産、出荷、在庫、生産能力等を調査、集計した統計です。鉱工業指数作成の基礎データとして利用しています。経済産業省大臣官房調査統計グループ 鉱工業動態統計室所管。
- 生産能力指数(せいさんのうりょくしすう:Index of Production Capacity)
- 製造工業の生産能力を、操業日数や設備、労働力に一定の基準を設け、これらの条件が標準的な状態で生産可能な最大生産量を能力として定義し、これを指数化したものです。
- 製造工業生産予測調査(せいぞうこうぎょうせいさんよそくちょうさ:Survey of Production Forecast)
- 企業の生産計画を調査しています。製造工業の主要186品目について、それぞれの主要企業から、生産数量の前月実績、当月見込み、翌月見込みについて 調査・集計し、指数化、公表しています。経済産業省大臣官房調査統計グループ 経済解析室所管。
- 接続指数(せつぞくしすう:connected index)
- 通常、基準年の異なる鉱工業指数どうしを比べることはできませんが、前基準と現基準とで公表する値の期間が一部重なることから、重なった期間の一部から接続係数を求め、前基準の指数に接続係数を乗じて指数水準を修正することによって比較できるようにした指数のことです。あくまで指数水準を修正しただけで基準改定による品目の入れ替え等は考慮されておらず、長期間に渡る比較の際には注意が必要です。また、前月比や前年比なども接続指数を用いて計算できますが、接続処理による誤差が生じてしまいます。
- 前月比(ぜんげつひ:percent change from previous month)
- 当月値を前月値と比較して求められる比率です。調査統計グループでは1.3%増や0.5%減のように%変化率で表しています。経済データには季節的な要因が含まれるものが多く、そのままでは比較することができないため、季節調整を行って比較可能な状態にしてから前月比を求めます。
- 前年同月比(ぜんねんどうげつひ:percent change from previous year)
- 当月と前年の同じ月の値を比較して求められる比率です。調査統計グループでは1.3%増や0.5%減のように%変化率で表しています。前年の同じ月と比べるため季節的な変動を考慮せず比べられること、簡単に求められることから幅広く利用されています。
- 総合化(そうごうか:aggregate)
- 品目指数値を加重平均し、品目の集合体である業種別指数値や鉱工業全体の指数値を求めることです。
【た行】
【な行】
- 年間補正(ねんかんほせい:annual revision)
- 鉱工業指数では年1回、昨年1年分の毎月の公表後に判明した基礎データにおける報告値の修正などを反映させ、併せて再作成した原指数から季節指数を算出し、該当年の季節調整済指数を確定させています。これらのデータ修正を年間補正と言っています。
【は行】
- パーセント(percent)
- 前月や前年同月等と比べてどのくらい上昇又は低下したかを、+6%といったような百分率の形で表します。
【ま行】
【や行】
【ら行】
- ラスパイレス算式(Laspeyres formula)
-
指数を作成するための算式の一つで、鉱工業指数では価格を基準時で固定して、数量を毎月調査した値を使用する方式で作成しています。月々の数量を得るだけで指数計算を行うことができます。計算式は次のとおり。
【わ行】
お問合せ先
問合せ先が表示されない場合はこちらのページからご確認ください最終更新日:2023年6月20日