第3次産業活動指数
サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2023年6月分】
(2023年8月17日発表)

第3次産業活動は、持ち直している。

  • 2023年6月の第3次産業活動指数は、101.3、前月比0.4%の低下となった。
  • 広義対個人サービスは同0.6%、広義対事業所サービスは同1.0%のそれぞれ上昇となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は、持ち直している(基調判断を据え置き)。

最新の指数の解説

2023年6月のサービス産業活動は、これまでの上昇の反動などを受けて、「生活娯楽関連サービス」を中心に多くの業種が低下したことなどから、前月比マイナス0.4%と、3か月ぶりの低下。6月時点の基調判断は、「持ち直している」に据え置き。

2015年=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 101.3 -0.4 101.2 1.8
広義対個人サービス 101.1 0.6 99.5 2.5
広義対事業所サービス 101.5 1.0 102.8 1.3

業種別動向

内訳の大分類業種では、11業種中、生活娯楽関連サービスなど7業種が低下、金融業,保険業など4業種が上昇。

表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
低下方向に影響した業種
生活娯楽関連サービス  飲食店,飲食サービス業が前月上昇の反動により低下したことに加え、自動車整備業(家庭用車両)も低下。
医療,福祉  前月、新型コロナウイルス以外を含む感染症の受診者数増加の反動などにより、医療業が低下。
小売業  外出機会の増加により2か月連続で上昇した反動などから、織物・衣服・身の回り品小売業が低下。
上昇方向に影響した業種
金融業,保険業  引き続く株価の上昇に伴う株取引の増加により、金融商品取引業,商品先物取引業が上昇。
運輸業,郵便業  製造業の出荷増などから、道路貨物運送業が上昇。
不動産業  近畿圏の分譲マンションの契約率が大幅に増加したことなどから、建物売買業,土地売買業が上昇。
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<低下業種>
生活娯楽関連サービス -5.2
( -0.55 )
7.1
飲食店,飲食サービス業
自動車整備業(家庭用車両)
医療,福祉 -2.0
( -0.28 )
2.0
医療業
小売業 -0.7
( -0.08 )
0.8
織物・衣服・身の回り品小売業
卸売業 -0.5
( -0.05 )
-1.0
飲食料品卸売業
事業者向け関連サービス -0.3
( -0.03 )
2.1
職業紹介・労働者派遣業
電気・ガス・熱供給・水道業 -0.2
( -0.01 )
-5.1
物品賃貸業(自動車賃貸業を含む) -0.1
( 0.00 )
-1.3
<上昇業種>
金融業,保険業 2.3
( 0.22 )
4.5
金融商品取引業,商品先物取引業
運輸業,郵便業 2.3
( 0.21 )
1.2
道路貨物運送業
不動産業 1.2
( 0.10 )
0.9
建物売買業,土地売買業
情報通信業 0.1
( 0.01 )
3.5
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

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最終更新日:2023年8月17日