第3次産業活動指数
サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2023年12月分】
(2024年2月16日発表)

第3次産業活動は、足踏みがみられる。

  • 2023年12月の第3次産業活動指数は、100.2、前月比0.7%の上昇となった。
  • 広義対個人サービスは同0.6%の低下、広義対事業所サービスは同1.8%の上昇となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は、足踏みがみられる(基調判断を据え置き)。

最新の指数の解説

2023年12月のサービス産業活動は、事業者間での取引活動が堅調であったことなどを受けて、「運輸業,郵便業」等が上昇したことなどから、前月比0.7%と、4か月ぶりの上昇。12月時点の基調判断は、「足踏みがみられる」に据え置き。

2015年=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 100.2 0.7 107.0 0.3
広義対個人サービス 100.1 -0.6 107.2 0.5
広義対事業所サービス 100.7 1.8 106.7 0.0

業種別動向

内訳の大分類業種では、11業種中、運輸業,郵便業など6業種が上昇、小売業など5業種が低下。

表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
上昇方向に影響した業種
運輸業,郵便業  道路貨物運送業及び運輸に附帯するサービス業は、前月大幅低下の反動や卸売業などの事業者間取引増により上昇。
事業者向け関連サービス  技術サービス業は、機械設計業が計画設計や詳細設計の大幅増などにより上昇。
 専門サービス業は、「公認会計士事務所,税理士事務所」が上昇。
卸売業  その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)は、医薬品の海外取引の増加に加え、医薬品小売販売の増加などから上昇。
 機械器具卸売業は、電気機械器具卸売業など内訳4業種すべてが上昇。
低下方向に影響した業種
小売業  飲食料品小売業は、消費者の節約志向もあり、買い控えや買い上げ点数の減少などから低下。
 織物・衣服・身の回り品小売業は、気温高の影響で冬物衣料が不調だったことなどにより低下。
電気・ガス・熱供給・水道業  電気業は、平均気温を上回るところが多かったことによる暖房需要の減少などから低下。
医療,福祉
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<上昇業種>
運輸業,郵便業 5.0
( 0.46 )
0.7
道路貨物運送業
運輸に附帯するサービス業
事業者向け関連サービス 2.9
( 0.27 )
2.0
技術サービス業
専門サービス業
卸売業 1.8
( 0.20 )
-2.1
その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)
機械器具卸売業
不動産業 2.4
( 0.20 )
1.7
建物売買業,土地売買業
不動産代理業・仲介業
生活娯楽関連サービス 2.0
( 0.19 )
5.2
飲食店,飲食サービス業
娯楽業
情報通信業 0.6
( 0.06 )
-0.4
通信業
<低下業種>
小売業 -3.6
( -0.42 )
-3.0
飲食料品小売業
織物・衣服・身の回り品小売業
電気・ガス・熱供給・水道業 -2.5
( -0.09 )
-3.9
電気業
医療,福祉 -0.6
( -0.09 )
0.6
医療業
金融業,保険業 -0.3
( -0.04 )
2.2
保険業
物品賃貸業(自動車賃貸業を含む) -0.9
( -0.02 )
-2.1
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

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最終更新日:2024年2月16日