第３次産業活動指数

サービス産業の動きから見る日本の景気

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結果の概要【プレス情報 2024年3月分】

（2024年5月20日発表）

最新の指数の解説

2024年3月のサービス産業活動は、「運輸業，郵便業」を中心に多くの業種が低下したことから、前月比マイナス2.4％と2か月ぶりの低下。3月時点の基調判断は、「一進一退」に引き下げ。

2015年＝100

	季節調整済指数		原指数
	指数	前月比(%)	指数	前年同月比(%)
第３次産業活動指数	100.2	-2.4	110.2	-0.6
広義対個人サービス	100.7	-2.3	107.7	-0.8
広義対事業所サービス	99.9	-1.7	112.5	-0.4

業種別動向

内訳の大分類業種では、11業種中、運輸業,郵便業など8業種が低下、電気･ガス･熱供給･水道業など3業種が上昇。

表１．第３次産業総合を大きく動かした業種と主な要因

業種名	主な要因
低下方向に影響した業種
運輸業,郵便業	道路貨物運送業は、卸売業及び小売業の取引減などにより低下。鉄道業は、鉄道旅客運送業がこれまでの上昇の反動などから低下。
卸売業	機械器具卸売業は、海外との取引量が低下した電気機械器具卸売業をはじめすべての内訳が低下。その他卸売業（機械器具を除く住関連卸売業）は、医薬品･化粧品等卸売業で医薬品の輸出が低下したことなどから低下。
情報通信業	情報サービス業は、ゲームソフトが前月上昇の反動により低下。映像･音声･文字情報制作業は、前月ヒット作があり上昇した反動により低下。
上昇方向に影響した業種
電気･ガス･熱供給･水道業	電気業は、暖房需要の増加などから上昇。
事業者向け関連サービス	技術サービス業は、建設コンサルタントが公共事業等で増加したことや、機械設計業が詳細設計の好調などにより上昇。廃棄物処理業は、リサイクルや再生エネルギーなどの環境対策を背景に引き続き上昇。

表２．大分類業種の前月比と寄与度

単位：％

業種名	前月比 (寄与度)	前年同月比
寄与した主な内訳業種
＜低下業種＞
運輸業,郵便業	-13.7 ( -1.36 )	-1.2
道路貨物運送業 鉄道業
卸売業	-4.3 ( -0.47 )	-6.8
機械器具卸売業 その他卸売業（機械器具を除く住関連卸売業）
情報通信業	-3.8 ( -0.39 )	-0.2
情報サービス業 映像･音声･文字情報制作業
小売業	-3.3 ( -0.38 )	-3.2
飲食料品小売業 織物･衣服･身の回り品小売業
金融業,保険業	-2.2 ( -0.23 )	3.2
保険業
生活娯楽関連サービス	-1.3 ( -0.13 )	1.7
その他の生活関連サービス業 娯楽業
物品賃貸業（自動車賃貸業を含む）	-0.7 ( -0.02 )	-1.6
レンタル業
医療,福祉	-0.1 ( -0.01 )	-2.8
＜上昇業種＞
電気･ガス･熱供給･水道業	6.4 ( 0.22 )	7.0
電気業
事業者向け関連サービス	1.9 ( 0.18 )	1.9
技術サービス業 廃棄物処理業
不動産業	0.8 ( 0.06 )	2.8

(注)

1. 業種は第３次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です｡

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