第3次産業活動指数
サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2024年4月分】
(2024年6月14日発表)

第3次産業活動は、一進一退。

  • 2024年4月の第3次産業活動指数は、101.9、前月比1.9%の上昇となった。
  • 広義対個人サービスは同0.4%、広義対事業所サービスは同2.3%のそれぞれ上昇となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は、一進一退で推移している(基調判断を据え置き)。

最新の指数の解説

2024年4月のサービス産業活動は、「運輸業,郵便業」を中心に多くの業種が上昇したことから、前月比1.9%と2か月ぶりの上昇。4月時点の基調判断は、「一進一退」に据え置き。

2015年=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 101.9 1.9 99.5 1.4
広義対個人サービス 101.2 0.4 99.4 0.6
広義対事業所サービス 101.8 2.3 99.7 2.4

業種別動向

内訳の大分類業種では、11業種中、運輸業,郵便業など7業種が上昇、電気・ガス・熱供給・水道業など4業種が低下。

表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
上昇方向に影響した業種
運輸業,郵便業  道路貨物運送業は、卸売業及び小売業の取引増などにより上昇。運輸に附帯するサービス業は、道路施設提供業が行楽需要や貨物輸送の増加などにより上昇。
医療,福祉
卸売業  小売取引の増加などにより、電気機械器具卸売業が上昇した機械器具卸売業に加え、その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)も上昇。
情報通信業  情報サービス業は、受注ソフトウェアやその他の情報処理・提供サービス業が民需の増加により上昇。インターネット附随サービス業は、サイト運営業務やコンテンツ配信業務の利用増などにより上昇。
低下方向に影響した業種
電気・ガス・熱供給・水道業  電気業は、前月の需要増の反動などから低下。
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<上昇業種>
運輸業,郵便業 9.5
( 0.84 )
1.4
道路貨物運送業
運輸に附帯するサービス業
医療,福祉 3.3
( 0.47 )
3.4
卸売業 3.8
( 0.42 )
0.2
機械器具卸売業
その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)
情報通信業 2.5
( 0.25 )
-0.8
情報サービス業
インターネット附随サービス業
小売業 1.5
( 0.17 )
-1.7
織物・衣服・身の回り品小売業
機械器具小売業
生活娯楽関連サービス 1.3
( 0.13 )
1.4
その他の生活関連サービス業
洗濯・理容・美容・浴場業
物品賃貸業(自動車賃貸業を含む) 1.0
( 0.02 )
0.6
レンタル業
<低下業種>
電気・ガス・熱供給・水道業 -5.0
( -0.19 )
1.1
電気業
事業者向け関連サービス -0.9
( -0.09 )
1.4
技術サービス業
廃棄物処理業
不動産業 -0.8
( -0.06 )
1.6
不動産取引業
金融業,保険業 -0.4
( -0.04 )
6.3
保険業
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

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最終更新日:2024年6月14日