第３次産業活動指数

サービス産業の動きから見る日本の景気

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結果の概要【プレス情報 2024年5月分】

（2024年7月16日発表）

最新の指数の解説

2024年5月のサービス産業活動は、「運輸業,郵便業」、「生活娯楽関連サービス」などの業種が低下したことから、前月比マイナス0.4％と2か月ぶりの低下。5月時点の基調判断は、「一進一退」に据え置き。

2015年＝100

	季節調整済指数		原指数
	指数	前月比(%)	指数	前年同月比(%)
第３次産業活動指数	101.6	-0.4	98.2	1.1
広義対個人サービス	101.4	0.3	100.6	0.4
広義対事業所サービス	101.5	-0.7	96.0	2.0

業種別動向

内訳の大分類業種では、11業種中、運輸業,郵便業など6業種が低下、卸売業など4業種が上昇、医療,福祉が横ばい。

表１．第３次産業総合を大きく動かした業種と主な要因

業種名	主な要因
低下方向に影響した業種
運輸業,郵便業	道路貨物運送業は、前月の反動などにより低下。鉄道業は、鉄道旅客運送業が低下。
生活娯楽関連サービス	宿泊業は、インバウンド需要は引き続き堅調であるものの、国内旅行客の減少などにより低下。娯楽業のうち、特に低下寄与の大きかったスポーツ施設提供業では、ゴルフ場が利用者数の減少により低下。
金融業,保険業	「金融商品取引業,商品先物取引業」は、流通業務が株式の売買等に落ち着きがみられたことから低下。
上昇方向に影響した業種
卸売業	その他卸売業（機械器具を除く住関連卸売業）は、医薬品が海外取引の増加などにより上昇。飲食料品卸売業は、食料･飲料卸売業が食料品の海外取引や外食産業向け取引の増加などにより上昇。
小売業	自動車小売業は、軽自動車の販売増などから上昇。その他の小売業（別掲を除く住関連）は、その他小売業、医薬品･化粧品小売業ともに、販売が好調だったことから上昇。

表２．大分類業種の前月比と寄与度

単位：％

業種名	前月比 (寄与度)	前年同月比
寄与した主な内訳業種
＜低下業種＞
運輸業,郵便業	-3.9 ( -0.37 )	1.3
道路貨物運送業 鉄道業
生活娯楽関連サービス	-3.0 ( -0.31 )	1.2
宿泊業 娯楽業
金融業,保険業	-1.2 ( -0.12 )	4.9
金融商品取引業,商品先物取引業
事業者向け関連サービス	-1.0 ( -0.10 )	1.5
廃棄物処理業
情報通信業	-0.4 ( -0.04 )	1.3
通信業 映像･音声･文字情報制作業
不動産業	-0.4 ( -0.03 )	1.2
建物売買業,土地売買業
＜上昇業種＞
卸売業	3.2 ( 0.36 )	1.1
その他卸売業（機械器具を除く住関連卸売業） 飲食料品卸売業
小売業	1.0 ( 0.12 )	-0.7
自動車小売業 その他の小売業（別掲を除く住関連）
電気･ガス･熱供給･水道業	2.0 ( 0.07 )	0.1
電気業
物品賃貸業（自動車賃貸業を含む）	0.4 ( 0.01 )	0.0
＜横ばい業種＞
医療,福祉	0.0 ( 0.00 )	0.3

(注)

1. 業種は第３次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です｡

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