第3次産業活動指数
サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2025年6月分】
(2025年8月18日発表)

第3次産業活動は、一部に足踏みがみられるものの、持ち直しの動き。

  • 2025年6月の第3次産業活動指数は、105.0、前月比0.5%の上昇となった。
  • 広義対個人サービスは同0.7%、広義対事業所サービスは同1.1%のそれぞれ上昇となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は、一部に足踏みがみられるものの、持ち直しの動き。

最新の指数の解説

2025年6月のサービス産業活動は、「情報通信業」、「不動産業」などが低下した一方、「運輸業、郵便業」、「電気・ガス・熱供給・水道業」などの業種が上昇したことから、前月比0.5%と3か月連続の上昇。6月時点の基調判断は、「一部に足踏みがみられるものの、持ち直しの動き」に上方修正。

2019-2020年平均=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 105.0 0.5 105.0 3.3
広義対個人サービス 105.8 0.7 104.7 2.1
広義対事業所サービス 104.7 1.1 105.3 4.3

業種別動向

内訳の大分類業種では、10業種中、運輸業、郵便業など7業種が上昇、情報通信業など3業種が低下。

表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
上昇方向に影響した業種
運輸業、郵便業  道路貨物運送業は、一般貨物自動車運送業が物流の増加から上昇。道路旅客運送業は、タクシー業、バス業とも上昇。
電気・ガス・熱供給・水道業  電気業は、全国的に気温がかなり高かったことに伴う冷房需要の増加などから上昇。
小売業  その他の小売業は、その他小売業が季節商品の販売が増加したことなどから上昇。機械器具小売業は、情報家電の販売が増加したことなどから上昇。
低下方向に影響した業種
情報通信業  情報サービス業が、ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業とも低下。
不動産業  不動産取引業は、戸建住宅売買仲介、マンション売買仲介などが低下。
生活娯楽関連サービス  「飲食店、飲食サービス業」は、一部では猛暑の影響で来客数が減少したことなどもあり低下。宿泊業は、宿泊者数の減少からホテル、旅館とも低下。
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<上昇業種>
運輸業、郵便業 3.3
( 0.28 )
2.1
道路貨物運送業
道路旅客運送業
電気・ガス・熱供給・水道業 4.1
( 0.16 )
4.3
電気業
小売業 0.7
( 0.07 )
-1.8
その他の小売業
機械器具小売業
金融業、保険業 0.7
( 0.07 )
3.4
保険業
事業者向け関連サービス(リース業を含む) 0.5
( 0.06 )
4.4
技術サービス業
機械修理業
医療、福祉 0.5
( 0.06 )
3.4
 
卸売業 0.3
( 0.04 )
4.5
機械器具卸売業
飲食料品卸売業
<低下業種>
情報通信業 -0.9
( -0.12 )
5.0
情報サービス業
不動産業 -1.0
( -0.09 )
5.2
不動産取引業
生活娯楽関連サービス -0.8
( -0.08 )
2.3
飲食店、飲食サービス業
宿泊業
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

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最終更新日:2025年8月18日