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産業技術環境局 基準認証政策課 課長補佐(企画担当)

産業技術環境局 基準認証政策課
課長補佐(企画担当) 中山 文博 2009年度入省

ダイナミックな交渉を世界で展開

「良いモノを作れば売れる」時代は大きく変わっています。欧米や新興国は「モノが売れるルールを作る」ために国際ルールづくりの場で、ダイナミックな交渉を仕掛けています。私の部署では、日本の産業界が持つ強みを強化していくため、国際標準化を通じたルール形成戦略を描いています。

法令改正や法解釈を学ぶ

初任時は商務情報政策局商務流通グループ消費経済政策課で訪問販売やマルチ商法といった消費者トラブルを生じやすいビジネスを規制する特定商取引法を持つ課の総合窓口係として着任。課員それぞれの業務を円滑に進めるための業務改善や情報フローの効率化を進めました。法令改正や法解釈など、これまで自分の専門領域外のことで戸惑いが大きかったのですが、職員への質問、関連書籍・資料の読み込み等を通じて自分の専門性を高めることができました。また、行政官としてどのように政策を立案し実行に移していくのかについて、日々の業務を通じて学び、入省した区分は技術系でしたが、法律業務にも自らの努力次第で全く問題無く対応できることを実感しました。

自分が出せる付加価値とは

日本の基幹産業である自動車産業を所管する課の総括係長として着任しました。そこでは課全体を見渡して各担当者の政策にどのように自分が付加価値をつけていくことができるのか悩んだ日々がありました。数千億円規模の自動車関連税制の減税要求に携わり、減税による経済波及効果の試算や関係者を説得するためのキラーコンテンツを含んだ説明資料を作成。結果的には、これまで実現できなかった減税を成功させ、国内自動車市場の活性化に寄与しました。


米国留学で法律・ビジネスを学ぶ

米国・シアトルにあるワシントン大学のロースクール・ビジネススクールで、法学修士(LL.M.)、経営学修士(MBA)を取得。英語力の向上や専門知識の修得といったことのみならず、日本を客観的に見つめ直す貴重な機会となりました。

帰国後、はじめての課長補佐ポストを任され、裁量を持ちながら政策をゼロから作り出すことと、これまで連綿と受け継がれてきた「レガシー」を同時にこなしていくことの難しさを感じながら、試行錯誤する日々。正解がない中で、結果を出すために信念を持って突き
進む熱意が政策の立案・実行の基本であると痛感しました。また、一人では大きな仕事はできないと実感。上司や部下とチームとし
て政策を作り、実行に移していく重要性も理解しました。

「政策」という商品を作る

METIは、正解のない課題に対して、日本の産業界を巻き込みながら、法律、税制、予算、経済連携、ルール形成を組み合わせて「政策」という商品を作り、実行に移すことができる組織。若い頃から、自ら考えて挑戦していくことが求められ、それが評価されます。仕事のスケールの大きさや風通しの良さに惹かれて入省しましたが、今でもその思いは変わっていません。
今後は海外勤務も含めて幅広い経験を積み、より大きな責任と判断が求められるような仕事に携わっていきたいと考えています。

最終更新日:2025年6月5日