資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 政策課
Ⅱ種(行政) 板橋 洋平 2009年度入省
電力改革の大転換のなかで
「電力自由化」という言葉はご存知ですね。それまで一般家庭向けの 電気小売業は、規制により大手電力会社が地域独占で行ってきましたが、 2016年4月に市場が開放されました。私が所属する電力産業・市場室は、 この大転換点である電力自由化を進めていく上で、大手電力会社と新電 力と呼ばれる新規参入事業者が公平に競争し、電力市場全体を活性化 させていくビジネス環境の整備を行っています。 加えて私のミッションには、福島第一原発事故を起こした東京電力が、 事故収束を含め「福島への責任」を果たしていく制度設計があります。 特に、除染や被災者賠償、今後の廃炉作業など、福島再生のため東京電 力は長期的に資金を確保していく必要があり、これらが滞りなく行われるための財務・会計面での政策立案を担っています。

3.11は気概の礎
私は、当時入省2年目だった3.11以降、2度にわたり派遣職員として福島の被災市町村で業務を行いました。そこで、国も推進してきた原発の事故が地元の 方々へ与えた影響や現地の方々の復興への思いなどを直に感じたことが、今のポストも含め、国家公務員として職務を行う上での気概の礎となっています
最終更新日:2025年6月5日