取り組むべき課題
日本の更年期症状を抱える女性は約1,200万人存在し、そのうち約7割が症状を我慢しており、実際に治療を受けているのはわずか13%に留まります*1。こうした状況は、初期相談のハードルが高い文化や、症状の個別性が高く専門医以外では診断が難しいこと、治療効果に個人差があり自分に合う方法に辿り着くまでに時間と労力がかかることなどが背景にあります。その結果、労働損失や生産性低下による年間の経済損失は約1.9兆円と推計されています*2。
*1 大塚製薬株式会社「働く女性の健康意識調査」2022年
*2 日本女性医学学会調査 2023年
今回の実証事業の内容
本事業では、オンライン更年期診療サービス「ビバエル」を基盤に、①AIチャットボットによるプレカウンセリング、②症状トラックアプリを活用した治療効果の可視化という2つの革新的な取り組みを行います。AIチャットボットは自然な対話を通じて更年期に関する不安を和らげ、受診への第一歩を後押しします。治療開始後は、ユーザー自身が日々記録する体調や感情をデータとして可視化し、自身で変化を実感できる仕組みを提供します。さらに、診療時に医療者がこれらのデータを活用することで、治療効果を客観的に評価し、一人ひとりに最適な治療方針を提案することが可能になります。
この事業で貢献できること
本事業では、働く女性が自身の体調を理解し、不安を軽減できる環境を提供します。短期的には、ユーザーが自身の健康状態を正しく把握し、治療の要否を確認し、また治療効果の納得度を高めることを目指します。中長期的には、職場や家庭での相談が可能となり、QOL向上や離職抑制に寄与します。また、症状データの蓄積により更年期診療の客観的エビデンスを増やし、パーソナルケアの精度を高めることができます。最終的には地域・企業・社会全体で更年期ケアへの理解と支援を深めることが期待されます。
現在の製品・サービスの提供状況
(2025年8月時点)
| サービス提供者 | HerLifeLab株式会社 |
|---|---|
| 実証を通じて提供している サービス名 |
Vivalle(ビバエル) |
| 令和7年8月時点のサービス状況 | 実証中 |
| サービス概要 | 更年期専門のオンライン婦人科診療サービス「Vivalle(ビバエル)」を提供。予約から診療までをオンラインで完結でき、薬は自宅に配送されるため、通院の負担なく利用できる。 診療では、更年期専門の医療従事者が、患者との対話を通じて心と身体の状態を丁寧にカウンセリングし、更年期診療の豊富な実績を持つ専門医が診察を担当。 治療は投薬治療や認知行動療法などを組み合わせた統合的なアプローチを行っており、一人ひとりに合わせた処方で、根本的な症状改善を図る。 |
| サービス導入先・利用者 | 〇個人向けサービス 〇女性向けのサービスのみ |
| 対象としている法人の性質や サービスの対象者の目安 |
更年期症状を抱える女性 |
| サービスのURL | https://vivalle-mydoctor.com |
| サービスの問い合わせ窓口となる メールアドレス |
info@vivalle-mydoctor.com |
事業体制の紹介
| 代表団体 | HerLifeLab株式会社 |
|---|---|
| URL | https://herlifelab.com |
| 参加団体 | Naoko女性クリニック 沢岻美奈子女性医療クリニック 女性医療クリニックLUNA |
※実施体制は2025年8月31日時点で確定しており、掲載を希望した団体を記載
資料ダウンロード
お問合せ先
経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室
電話:03-3501-1511(内線2131)
メール:bzl-Femtech.hojo★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。
最終更新日:2026年5月25日


事業のご担当者から
ひとこと
HerLifeLab株式会社/大塚 響子さん
更年期ケアは一人ひとりの症状や生活に合わせたパーソナライズが必要です。しかし従来は、治療やカウンセリングの個別対応には時間と人的労力がかかり、採算が合わないことから、十分なケアが提供されてきませんでした。私たちは、AIとデジタルアプリを組み合わせることで、1人1人に最適化された更年期ケアを「効率的」かつ「広く」提供できると考えています。さらに、当社の強みである更年期専門のカウンセラーや医師との対話を通じ、納得度の高いサポートを実現することで、女性のヘルスケア体験を根本から改革できると信じています。本実証を通じて、女性が年齢を問わず自信を持って挑戦し続けられる社会の実現に貢献していきます。