資源をぐるぐるまわして経済も環境も豊かに
出張授業
サーキュラー
エコノミー(循環経済)を
楽しく学んだよ
経済産業省では、ものを捨てずに、繰り返し使って、地球を大切にする考え方「サーキュラーエコノミー」を知ってもらう取り組みとして、出張授業を行いました。授業で児童らは、小学生に大人気の「科学漫画サバイバル」とコラボレーションしたブックレット『サーキュラーエコノミーのサバイバル』と、オリジナルカードゲームを通して、楽しみながらサーキュラーエコノミーを学びました。
経済も環境も豊かにする
サーキュラーエコノミー
資源も経済もぐるぐるとまわす
「サーキュラーエコノミー」は英語で、「サーキュラー(循環)」と「エコノミー(経済)」という二つの言葉からできています。つなげると「循環経済」で、「資源をまわして経済も環境も豊かにする仕組み」という意味になります。
どんなものでも一度使っただけで捨てるのではなく、修理しながら長く使ったり、新しい製品の材料にしたりすることで、資源や経済をぐるぐるとまわす仕組み、それがサーキュラーエコノミーです。では、なぜこの仕組みが必要なのでしょうか。
ひとつは「ゴミを埋める場所(最終処分場)が少なくなったから」です。このまま対策をしないと、ゴミをうめる場所がいっぱいになるまでの年数は全国平均で24.8年といわれています。
もうひとつは「陸で作られたプラスチックが海の生きものを苦しめているから」です。海に流れ着いたビニール袋や細かいプラスチックの粒などのゴミを海の生きものが飲みこんでしまったり、ゴミで海水が汚れたりして、海の環境が壊されています。
他にもゴミにはいろいろな社会問題があります。ですから、ゴミを資源として再び使っていく必要があるのです。
当たり前を見直してみよう
では、どんな行動がサーキュラーエコノミーにつながるのでしょうか。「もの」がまわる流れを「かう・つかう・わける・まわす」の4段階で見ていきましょう。
お店でものを「かう」とき。「再生材を使っています」と書かれた商品を見たことはありませんか。再生材とは、ゴミを集めて細かくくだいて、新しい製品の材料として使えるようにしたものです。例えば、海で魚をつかまえる網の再生材でランドセルを作るという取り組みがあります。
では「つかう」ときはどうでしょうか。色えんぴつや絵の具はなくなった色だけ買い足す、壊れたものは修理しながら長く使う(リペア)、紙に印刷しないでタブレットなどで見る(ペーパーレス)などがあげられます。
そんなの当たり前だよと思うかもしれませんが、改めてできているかなと自分の行動を見直してみることが大切です。
講師 経済産業省 今井 愛理(いまい えり)さん
ゴミをわける分別を覚えよう
「わける」といえば、ゴミの分別です。燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、カン、ビン、ペットボトルなど、分け方は市区町村ごとに決められています。ぜひどう分けるかを覚えてください。
みなさんができる「まわす」の例として、フリーマーケットを紹介します。自分には不要となったけれどまだ使えるものを、欲しいと思っている人に安い値段でゆずるイベントです。フリマアプリを使ってスマートフォンでやりとりすることもできます。
先生の問いかけに児童のみなさんが積極的に答え、活気あふれる授業となりました
サーキュラーエコノミーを
宣言しよう
カードゲームでできることを考える
サーキュラーエコノミーの例をさらにたくさん見つけるために、カードゲームを活用しました。カードには「シェアリング」(共有して使う)、「コンポスト」(食べ物のゴミを堆肥にする)など、できることが具体的に書かれていて、2~4枚組になっています。カードが揃ったらもらえて、最後に一番多くカードを持っている人が勝ちというルールです。
トランプの神経衰弱ゲームのように、カードをめくって揃えていきます。白熱するグループや協力して進めるグループなど、楽しく盛り上がりました
ゲームをしながら、自分はどんな行動を選ぼうかな、お気に入りのカードはどれかなと考えます。そして、ゲームが終わったら、グループでこれからしたい行動を宣言しあいます。
児童のみなさんは「サッカーのスパイクを修理して長く使いたい」「コンポストをやってみたい」「詰め替えできる商品を利用したい」と、いろいろな声を聞かせてくれました。
授業では、サーキュラーエコノミーを知り、ワークシートに自分のできる行動を記入しました。この紙面を読んでくれているみなさんも普段の生活の中で自分の行動を変えていきましょう。
カードゲームの内容をヒントに、サーキュラーエコノミーのためにこれから行動したいことを書きこみました
- サーキュラーエコノミーとは、経済や資源をぐるぐる回して、経済も環境も一緒に豊かになること。
- サーキュラーエコノミーを進めるには、
- ❶再生材を使っている製品を選ぶ
- ❷修理して大切に使う
- ❸捨てる時は分別する
- ❹使えるものは欲しい人にゆずる
・・・がポイント!!
サーキュラーエコノミー
を進めるために、
今から行動しよう!
三重県 亀山市立井田川小学校
小学6年生128人が参加
「サーキュラーエコノミー」という言葉に初めて出会った井田川小のみなさん。とても集中してお話に耳を傾けていました。一転、カードゲームでは大いに盛り上がり、サーキュラーエコノミーの具体例をたくさん知ることができました。最後は、自分の生活と結びつけて、これからの行動を宣言してくれました。
授業に参加した児童たちの感想
- サーキュラーエコノミーを知ることができました。野球をやっているので道具はメンテナンスして使い続けたいです。
- ゴミの埋め立て地の問題が心に残りました。地球を助けるために、サーキュラーエコノミーに取り組もうと思いました。
東京都 東久留米市立神宝小学校
小学4年生42人が参加
神宝小のみなさんはブックレットをよく見ていて、すばやくページを見つけては、講師の今井さんを驚かせました。カードゲームは担任の先生方も輪に加わって、いっそう面白く。ゲームの後はカードを広げ、「リユースはもうやっているよ」「地産地消って何だろう」と言い合いながら、今後やりたい行動を考えました。
授業に参加した児童たちの感想
- 今日学んだことをこれからの生活で生かせたらいいなと思いました。自分のものを弟たちにあげて、リユースしたいです。
- サーキュラーエコノミーの四つのカテゴリーを知りました。カードゲームは勉強になるし、わかりやすいと思いました。
主催:朝日小学生新聞
経済産業省 令和6年度補正 資源自律経済を加速する関係主体連携促進事業


