第2期 採択事業者のご紹介

顔写真:岡田 陽介
代表取締役CEO 岡田 陽介
会社名
株式会社ABEJA
所在地
東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
URL
https://www.abejainc.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(1ページ目)

ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。

ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。

ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。

また、「イノベーションで世界を変える」ビジョンに基づき、2012年からディープラーニング、2018年から大規模言語モデル(LLM)、2019年から量子コンピューティングなどの前衛的研究開発を積極的に行っており、研究開発成果を順次ABEJA Platformに搭載することで、社会実装に貢献してまいります。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:冨平 準喜
代表取締役 冨平 準喜
会社名
株式会社AIdeaLab
所在地
東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 霞が関ビルディング13F
URL
https://aidealab.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(2ページ目)

株式会社AIdeaLabは、筑波大学発のAI領域に特化したスタートアップスタジオで、最先端のAI技術を駆使した革新的なプロダクトを複数展開しています。日本初の画像生成AIモバイルアプリ「AIピカソ」、AI生成画像の素材サイト「AI素材.com」、AIを活用した議事録サービス「AI議事録取れる君」、AIアバター「AIひろゆき」など0から1のAI開発に挑戦し続けています。

私たちは「AI×Ideaでいまだかつてないプロダクトを生み出す」ことをミッションとして、最先端のAI技術の研究と、AIとアイディアを掛け合わせた製品開発に注力しています。さらに、様々な分野のパートナーとの協業や共同研究を通じて、人々の生活を豊かにする新たな価値を創造することを目指しています。

今回の採択を受け、AIdeaLabは動画生成AI基盤モデルと、世界初のアニメ特化の動画生成AIモデルの開発を推進していきます。さらに、これらの基盤モデルを利用できるプラットフォームを提供し、アニメ制作の生産性向上、新たな表現手法の創出など、日本のクリエイティブ産業に革新をもたらすことを目指しています。

AIdeaLabは、AIの可能性を信じて、AIが当たり前に人々の仕事や生活を支える未来を創ります。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:田中 裕
取締役 CIO 田中 裕
会社名
AiHUB株式会社
所在地
東京都千代田区神田須田町2-1-1 MA SQUARE AKIHABARA 4F
URL
https://aihub.co.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(3ページ目)

AiHUBは、日本のオープンソース生成系AIコミュニティから誕生した研究開発型企業です。アニメ・バーチャルヒューマン・AITuber等の日本のエンタメに特化したマルチモーダル基盤モデル・AIオーケストレーションの研究と事業開発に力を入れ、エンタメAI No.1企業を目指しています。

当社はこの度の採択を受け、エンタメ領域におけるアニメ分野特化型の基盤モデルの研究開発に取り組みます。
今回の事業の構成は2段階になります。 まず1段階目は、基礎となる共通基盤モデルを開発します。次に2段階目としてアニメ制作会社やアニメスタジオなどが所有するデータを事業者別に適切に管理・学習します。そして事業者様ご自身のデータを用いた安心して使える「事業者様毎の専用モデル」と、アニメ事業者様向け「アニメ特化生成AIサービス」を事業者様へ提供することで社会実装を推進します。

また、当社は研究者・開発者だけではなくクリエイター、アニメーター、医学博士、物理学者、Webトゥーン作家、インフルエンサー等、多種多様な人材でコアチームを構成。他にも300名規模のコミュニティー運営も強味でもあり、アニメの分野では特にクリエイターへの配慮・真摯に向き合う事でAIを社会の適切なインフラ、サポートツールとしてクリエイターとの共存を図り、他の企業等とも連携・協力をする事により、日本のアニメ産業を活性化する事を目指します。

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顔写真:渡久地 択
代表取締役社長CEO 渡久地 択
会社名
AI inside株式会社
所在地
東京都渋谷区渋谷3丁目8-12 渋谷第一生命ビルディング4階
URL
https://inside.ai/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(4ページ目)

生成AI・LLMや自律型AIの研究開発と社会実装を行うAI inside は、日本語のドキュメント処理に特化したLLM「PolySphere-2」を開発し、企業保有データを学習させる「カスタマイズSLM」により個々の企業や業務に特化した生成AI活用を可能にするAI基盤を提供しています。

プロダクトとしては、あらゆるタスクを自律的にこなす生成AIエージェント「Heylix」やAI-OCRにより帳票内の非構造化データを構造化する「DX Suite」に加え、それらを支えるAIインフラ「AnyData」と「AI inside Cube」を開発・提供し、政府機関・地方公共団体・民間企業など約3,000社、約6万ユーザに利用されています。

本事業では、SLMの自動生産と分散処理基盤の構築を推進します。当社が開発した「信頼度を評価するAI」を用いて、信頼度の低いデータをLLMでクレンジングし追加学習するサイクルを回すことにより、高精度な専門家SLMを多産する仕組みを自動化します。また、多産したSLMの運用最適化のため、同スペックハードウエアでの推論スループットを10倍に引き上げ、分散処理基盤によりレジリエンスの高いインフラ構築・拡充を図ります。

さらに、これらの「信頼度を評価するAI」と分散型基盤を他社に提供することで、本事業全体における投資効果引き上げを目指します。

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顔写真:助田 一晟
取締役CTO 助田 一晟
会社名
株式会社EQUES
所在地
東京都文京区本郷3-30-10 本郷K&Kビル2F
URL
https://www.eques.co.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(5ページ目)

株式会社EQUESは、『最先端の機械学習技術をあやつり社会の発展を加速する』という理念の下、GenerativeAIや数理最適化に焦点を当て研究開発を行なっている東大松尾研発スタートアップです。現役東京大学院生の創業者らを中心としてメンバーそれぞれの専門性を結集し、企業の課題に向き合いながらAI・機械学習分野を中心とした最先端技術を社会に実装してまいります。

製薬業界では高度な科学技術と膨大なテキストデータに基づく医薬品製造や創薬研究の中、膨大な量のデータ処理や文書業務等が大きな負担になっており、AI活用による効率化のニーズが高まっています。本事業では薬学分野・製薬特化のLLMを開発することにより、製薬に関する業務のスピードや効率の向上を目指します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:小島 熙之
代表取締役社長 小島 熙之
会社名
株式会社Kotoba Technologies Japan
所在地
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルヂング6階
URL
https://twitter.com/kotoba_tech
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(6ページ目)

世界に先行し、音声における基盤モデル技術の研究開発を行う、株式会社Kotoba Technologies Japan。同社の研究者は、米国のトップ学術機関において最先端でAIを研究し、大規模言語モデル(LLM)が大きく取り上げられる以前から、国内のスパコンを活用したLLMの開発に挑戦してきました。AIトップ会議に多数採択され、ベストペーパー賞などの実績を持つチームが一丸となり、研究開発を行っている点も同社の強みです。

テキスト分野でGPT-1からGPT-4へと大規模なスケールの革命が起きたように、音声分野においても革命的な進歩が起きること見越し、生成AIの新たな切り口「音声基盤モデル」に取り組んでいます。

音声アプリケーションに活用できる汎用的なAI基盤モデルは、世界的にみてもまだ開発の初期段階。特に日本語などの非英語圏の言語ではその傾向が顕著であることから、本採択を受け、同社は日英両言語に対応できる音声基盤モデルの大規模な開発に取り組みます。また、そこで得た知見は広く公開する予定です。

欧米で開発された技術の後追いではなく、挑戦的で独自の切り口で生成AIの技術開発を目指します。同社の音声基盤モデル開発が模範例となり、日本発信で、世界的にAI活用の裾野が広がるきっかけになるかもしれません。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:鈴木 都生
取締役 R&D新規事業統括 鈴木 都生
会社名
NABLAS株式会社
所在地
東京都文京区本郷6-17-9 本郷綱ビル1F
URL
https://www.nablas.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(7ページ目)

AI総合研究所として活動するNABLASは、「Discover the gradients, Towards the future」をミッションに掲げ、AI人材教育から研究開発、AIコンサルティングまで幅広く事業を展開しています。私たちはディープラーニング技術を活用し、フェイク検知技術をはじめとした次世代を支える様々なAI技術の研究開発を通して社会課題の解決に取り組んでいます。

今回の採択を受けて、NABLASは日本の食品・流通小売業界に特化した最大700億パラメーター規模の大規模視覚言語モデル(Large Vision-Language Model: LVLM)の開発に取り組みます。そして、開発したモデルを、商品開発やマーケティングなどの業務効率化を実現するサービスへ昇華させ、協力企業と連携しながら食品・流通小売業界への事業展開を推進することで、生成AI技術活用の幅を広げ、AIの社会実装を進めて参ります。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:岡野原 大輔
代表取締役社長 岡野原 大輔
会社名
株式会社Preferred Elements
所在地
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル
URL
https://www.pelements.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(8ページ目)
顔写真:岡野原 大輔
代表取締役 最高経営責任者、共同創業者 西川 徹
会社名
株式会社Preferred Networks
所在地
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル
URL
https://www.preferred.jp/ja/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(8ページ目)

株式会社Preferred Networks(PFN)は、生成AI・基盤モデルからスーパーコンピュータ、チップまで、 AI技術のバリューチェーンを垂直統合することで、ソフトウェアとハードウェアを高度に融合したソリューション・製品を開発し、様々な産業領域で事業化しています。
100%子会社である株式会社Preferred Elements(PFE)が取り組んだGENIAC1サイクル目において学習データの質と量が重要であることが検証されたことで、PFNとPFEはGENIAC2サイクル目では世界最大規模の高品質な100B(1000億)トークンのデータセットを構築します。このデータ規模は日本語の高品質なデータセットの代表格であるウィキペディアの50倍となります。
またこのデータを使い、小さいモデルを開発していきます。最終成果としてはMoE(Mixture of Expert)を取り入れることで、利用時には8Bパラメータ程度で稼働できるパラメータ数30Bのモデルを構築します。モデルサイズは3分の1以下に小さくなっているにもかかわらず、日本語性能はPLaMo-100Bと比べてさらに改善し、10分の1以下の推論コストで提供できるものを開発します。また、推論コストが安くなるだけでなく、消費電力にも優れ、エッジでも使えることを目指します。GENIAC2サイクル目の半年間に積極的に新しい技術を取り入れて、世界的に競争力のあるモデルを作りたいと考えています。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:島田 幸輝
代表取締役CEO 島田 幸輝
会社名
SyntheticGestalt株式会社
所在地
東京都新宿区内藤町1番地6 ラ・ケヤキ
URL
https://syntheticgestalt.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(9ページ目)

SyntheticGestaltは、AIによる新しい分子の発明を目指すスタートアップ企業です。医薬品、化粧品、農薬、新素材など幅広い分野での基盤モデルの応用を目指し、AIによる新たな発明を通じて文明の発展に寄与することを使命としています。これまでに開発した世界最大の分子特化型の基盤モデルは2024年のNVIDIA GTCにて発表もしています。

現在のAI開発において、画像やテキスト生成の分野では大規模な基盤モデルが成功を収めていますが、分子の領域ではまだ決定的な基盤モデルが存在していません。当社はEnamine社との共同研究を通じて得られた約400億件の化合物情報のうち最大100億件を学習データとして、世界最大の分子情報の基盤モデルを開発します。分子の立体構造・表面電位などの詳細情報を取り入れて事前学習させた基盤モデルを開発し、分子に対して実用性が高い・高精度な予測が可能なAIシステムを実現させる見込みです。

基盤モデルを使った応用モデルについては、複数の世界レベルベンチマークへのランク入りを目指し、基盤モデルを使う手法が分子情報に対する高精度AIの開発に貢献できると示すことを本事業の目標としています。この世界最大規模の分子情報基盤モデルにより、新薬探索AIや新素材開発AIの精度を向上させ、AIによる発明を現実のものとすることを目標としています。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:山口 祐
CTO 山口 祐
会社名
Turing株式会社
所在地
東京都品川区大崎1丁目11−2 ゲートシティ大崎 イーストタワー4階
URL
https://www.turing-motors.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(10ページ目)

Turingは「We Overtake Tesla」をミッションに掲げ、人類未到の完全自動運転を実現することを目指すスタートアップです。
「自動運転に必要なのは良い目ではなく良い頭である」というコンセプトを元に、多くのセンサーや高精度地図を用いるのではなく、カメラ画像からE2Eで直接運転指示を行う高度な自動運転AIを開発しています。

本事業では「完全自動運転に向けた身体性を持つマルチモーダル基盤モデルの開発」に取り組みます。従来のように一部のエリアや運転シーンに限定された自動運転ではなく、中々出会わないような「エッジケース」を含むあらゆる運転環境において人間の運転を完全に代替するためには、テキストや映像、センサーデータを統合的に理解し、運転環境における周囲の移動体や環境の変化をリアルタイムで予測することが求められます。これらの変化予測を可能にするため、高次の認知・理解・判断能力に加え、実世界での行動を可能にする「身体性」を持つマルチモーダル基盤モデルを開発します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:小堀 訓成
Director of AI & Lead of Vision AI Platform, Woven City Management 小堀 訓成
会社名
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
所在地
東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号
URL
https://woven.toyota/en/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(11ページ目)

ウーブン・バイ・トヨタ株式会社は、トヨタ自動車株式会社のモビリティ技術を開発する子会社であり、「安全でスマートな人に寄り添うモビリティをすべての人に届ける」ことをミッションとしています。ソフトウェアプラットフォーム「Arene (アリーン)」、安全を第一においた自動運転技術、モビリティのためのテストコース「 Woven City(ウーブン・シティ)」を通じて、人々と社会に移動の自由と安全、幸せをお届けします。

安心・安全なモビリティ社会の実現に向け、その一つの取り組みとして歩行者の事故にフォーカスし、路上カメラの映像からAI が自動でその原因を解析、また、事故予兆を行うことに挑戦してきました。このAIは、静止画像だけではなく、映像や言語を入力したマルチモーダルなLLM であり、交通安全のみならず、様々なアプリケーションが可能だと考えております。

これまで、都市データを活用した基盤モデルは存在していません。今回採択を頂きました『都市時空間理解に向けたマルチモーダル基盤モデル(City LLM)の開発』では、都市の状況を『時間』や『場所』といった側面で理解し、『人の行動/ mobility of people』を促進する世界を創出していきます。我々は、都市の映像データからまず詳細に交通安全の状況を理解できるAI の開発からスタートし、同様の技術を、都市のマルチモーダルなデータに対しても適用することで新たな価値を創出していきます。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:米倉 千貴
代表取締役社長 米倉 千貴
会社名
株式会社オルツ
所在地
東京都港区六本木七丁目15番7号
URL
https://alt.ai/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(12ページ目)

当社は、2014年11月の設立以降、一人ひとりに「P.A.I.」(パーソナル人工知能)を提供するという世界の実現に向けて、研究開発を続けてきました。2015年には、「P.A.I.」(Personal Artificial Intelligence)の商標を取得し、あらゆるテクノロジー分野のトップティアアカデミアとの連携を強化し、他社に先駆けて「P.A.I.」に必要な独自の技術を蓄積してきました。

そのため、昨今脚光を浴びる「パーソナルエージェント思想」の先駆者であること、また同分野における技術的な先行優位性があるものと自負しています。パーソナルエージェント思想とは、「人の非生産的労働からの解放」という目標のため、AI技術を活用して人間の生活をより豊かで効率的にするための重要な「ツール」としての概念です。
このパーソナルエージェント思想を実現するため、高度な自然言語処理技術や機械学習などの各種要素技術の研究開発に取り組んでいますが、人間のように情報を収集し、応答を考える能力は必要不可欠です。

今回の採択を受け、パーソナルAIの実現を目標とした世界最高性能の日本語言語処理技術の研究に取り組み、当社プロダクトを通じての社会実装を目指してまいります。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:松岡 大祐
上席研究員 松岡 大祐
会社名
国立研究開発法人海洋研究開発機構
所在地
神奈川県横須賀市夏島町2番地15
URL
https://www.jamstec.go.jp/j/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(13ページ目)

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、平和と福祉の理念に基づき、海洋・地球・生命の統合的な理解と、社会的な課題解決への貢献を目指した文部科学省所轄の研究機関です。海洋国家の日本において、海の研究を通じて、科学技術の向上、学術研究の発展、地球や生命の理解などに広く貢献するための活動に取り組んでいます。

地球環境の把握、海洋資源の利用、地震・火山活動に関する調査研究を進めるとともに、それらの研究を支える探査機・観測機器の運用や技術開発を行い、さらには、革新的な成果や発見につながる最先端の研究を推進しています。また、研究活動によって得られたデータから新たな価値を生み出し、政策的な課題解決や社会・経済のニーズに貢献するための研究開発を進めています。

JAMSTECはスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を有しており、気候変動予測などのシミュレーション研究も盛んに行われています。本事業では、アンサンブル気候予測データベース(d4PDF)と大規模言語モデルを活用することで、効果的かつ現実的な地球温暖化対策(適応策、緩和策)を立案するための「地域気候サービス」を実現するための生成AI基盤モデルの開発を目指します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:中山 智文
取締役CPO 中山 智文
会社名
カラクリ株式会社
所在地
東京都中央区築地2丁目7−3 Camel 築地 II 5F
URL
https://about.karakuri.ai/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(14ページ目)

カラクリは、2016年の設立以来、Friendly Technologyというビジョンのもと、今までにないカラクリで世の中を豊かにするというミッションを担ってきました。 2018年にリリースしたKARAKURI chatbotをはじめとしたカスタマーサポート特化型AI SaaSである KARAKURI Digital CS Seriesは、日本のエンタープライズ企業を中心に多くのお客様にご活用いただいております。

リリース当初から独自モデルの開発にこだわり、昨年からは数百億パラメータクラスのモデル開発を行ってきました。今年の1月には当時国内最大かつ最高性能を記録した「KARAKURI LM」をオープンなモデルとしてリリースし、多くの研究者や開発者の皆様にご利用いただきました。また、弊社は世界的にも先駆けてAWS Trainiumなどの専用チップを活用することにも積極的に取り組んでおり、それによってコストパフォーマンスの高い開発を実現しています。

本プロジェクトでは「日本のカスタマーサポートのための高品質AIエージェントモデルの開発」というテーマに取り組みます。弊社が創業以来培ってきたカスタマーサポートとそのデータサイエンスの知見をフルに活かし、人手不足と労働環境の悪化に悩む日本のカスタマーサポートを変革していくことに貢献したいと思います。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:有馬 幸介
取締役CTO 有馬 幸介
会社名
ストックマーク株式会社
所在地
東京都港区南青山1丁目12-3 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
URL
https://stockmark.co.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(15ページ目)

国内外35,000超のビジネス情報サイトから、業務に必要な情報を推薦し、組織の情報収集課題を解決する「Aseries」を提供する、ストックマーク株式会社。ビジネス領域に精通した大規模言語モデル(LLM)を自社開発し、ビジネス情報とLLMを組み合わせることで企業の価値創出支援を行っています。

同社の強みは、これまで分析が困難だったテキストデータを、最先端の自然言語処理技術で構造化し、価値あるデータに変換できる点です。これにより、社内外に眠る膨大なビジネス情報を横断的に解析し、自社開発のLLMを活用することでハルシネーションを抑制しながら、自身の業務で知りたい情報をわかりやすく理解できるようになります。

今回の採択を受け同社では、業務で頻繁に使用されている、図表・概念図などの様々な形式かつ、複雑で創造性の高いドキュメントをマルチモーダルに読解可能な、ビジネス領域に特化した1,000億パラメータ規模の生成AI基盤モデル開発に取り組みます。
また、マルチモーダルで読解可能なことに加え、ハルシネーション※3を抑止した回答を可能にすることで、ビジネス領域において利便性・信頼性を兼ね備えたモデルの開発を目指します。

当モデルの開発により、基盤モデルの活用が停滞しているビジネスドメイン・産業界全般における基盤モデルの利用を、大幅に底上げすることを目指します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:斎藤 優
取締役 CTO 斎藤 優
会社名
株式会社データグリッド
所在地
京都府京都市左京区北門前町489-3 第27長栄ギャラリー仁王門ビル 3階
URL
https://datagrid.co.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(16ページ目)

株式会社データグリッドは、2017年に創業した京都大学発のAIスタートアップで、創業以来、GAN(敵対的生成ネットワーク)や拡散モデルを中心に、生成AIをコアとした事業を展開しています。これまで製造業をはじめとする様々な産業分野において、生成AIを活用したAIデータソリューションを提供し、企業が抱えるデータの課題を解決することで、データドリブンなDXの推進に貢献しています。

近年、Stability AI社のStable DiffusionやOpenAI社のSoraなど、動画像生成AIが次々と登場し、一般ユーザーにも広く浸透してきています。しかし、コンテンツデータ作成やシミュレーションデータの生成など、特定の業務に活用するためには、その業務領域に適応した高い編集性能が必要とされています。

このような背景のもと、当社は今回の採択を受け、自社開発の「Harmonizing Attention」などの高度な編集技術を活用し、ユーザーの意図に沿った効率的な動画や画像の生成を可能にするVision系基盤モデルの開発に取り組みます。この基盤モデルを活用することで、映像編集やコンテンツ生成などのクリエイティブ業務だけでなく、製造業や医療分野におけるAI開発作業の大幅な効率化が可能となります。また同時に、生成AI技術の悪用を防ぐために、ディープフェイク検知モデルの開発も実施し、生成AIの安全な利用の促進も目指します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:瀬々 潤
代表取締役社長 瀬々 潤
会社名
株式会社ヒューマノーム研究所
所在地
東京都中央区築地2-4-10 SAテンハウス2階
URL
https://humanome.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(17ページ目)

当社は創業以来、生命科学とAI・情報科学をかけ合わせた領域に強みをもち、企業・大学・研究機関と連携して創薬やライフサイエンス分野の共同研究・開発を実施しています。ヒトや社会活動から得られたデータを統合し、パーソナライズドされた価値をうみだす研究開発を通じて、幸せな日常をつくる技術創出に取り組んでいます。

創薬市場は高齢化社会や個別化医療の到来とともに世界的な成長を続けています。技術革新により、mRNA医薬品や抗体医薬など、次世代の薬剤も多く登場するようになりました。新薬の研究開発には長い年月と莫大な投資を必要する反面、試験の難易度は非常に高く、その成功率は決して高いものとは言えません。

今回の採択を受け、当社は現在主流となった新規モダリティ(mRNA、抗体医薬など)の開発をサポートする生成AI基盤モデルの開発に取り組みます。文献検索や化合物の構造といった従来のデータではなく、モダリティによらず細胞内の状態を表すことができる遺伝子発現量をもとに過去の実験データを探索し、生体に対する影響を予見するモデル構築に挑戦します。

「創薬開発に役立つ」基盤モデルにフォーカスをすることで、アカデミックな面でも、産業界に対しても、意味のある基盤モデルが開発できると考えます。本基盤モデルの開発を通じ、莫大な新薬開発コストの圧縮と、開発時間の削減に寄与します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:森下 睦
チーフリサーチエンジニア 森下 睦
会社名
フューチャー株式会社
所在地
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
URL
https://www.future.co.jp/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(18ページ目)

先端技術をベースに社会変革をデザインするフューチャー株式会社。IT・データサイエンスに精通したコンサルタントがビジネスの本質を理解しテクノロジーを駆使することで、企業の経営とITをデザインします。ITイノベーションを通して企業の経営戦略を牽引し、お客様の未来価値を創造しています。

今回の採択をうけ、同社は日本語に特化したソフトウェア開発用の大規模言語モデル(LLM)の構築を目指します。従来のソフトウェア開発やコード生成に関するLLM は主に英語をベースに構築されており、日本語を十分に理解するモデルは多くありません。同様にソフトウェア開発能力に関する評価セットも英語を中心に構築されており、日本語を用いたソフトウェア開発能力は適切に評価されていないという課題があります。そこで、従来から取り組まれてきたソースコード補完に留まらず、ソースコードに対する自動レビュー生成や、仕様書からのソースコード自動生成など、ソフトウェア開発に関わる幅広い領域に対して、高い生成能力を達成するLLMの開発を目指します。

また同社では今後、本開発事業で得られる日本語によるソフトウェア開発に対する実践的な評価データセットと、モデルや開発ノウハウの一部を公開する予定です。IT人材が数十万人単位で不足するともいわれる日本での開発生産性向上と、それによる日本の産業競争力の維持向上を支える技術の開発を目指します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:梅津 良昭
デジタル戦略部 デジタル技術開発センター 所長 梅津 良昭
会社名
株式会社リコー
所在地
東京都大田区中馬込3-6-1
URL
https://jp.ricoh.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(19ページ目)

リコーは、1990年代にAI開発を始め、2015年からは画像認識技術を活かした深層学習AIの開発を進め、外観検査、振動モニタリングなどに適用してきました。2020年からは自然言語処理技術を活用し、オフィス内の文書やコールセンターに届いた顧客の声などを分析して業務効率化や顧客対応に活かす「仕事のAI」の提供を開始しました。2022年からは大規模言語モデル(LLM)の研究・開発に着目し、2023年3月にはリコー独自のLLMを発表しました。その後も、700億パラメータの大規模でありながらオンプレミスでも導入可能なLLM(日英中3言語に対応)を開発し、同規模モデルでGPT4並みの精度を達成するモデルマージの技術も開発するなど、お客様のご要望に応じて提供可能な様々なAIの基盤開発を行っています。また、画像認識、自然言語処理に加え、音声認識AIに関しても研究開発をすすめ、音声対話機能を持つAIエージェントのお客様への提供も開始しています。

昨今、企業内で蓄積されるドキュメントは効率的な利用や新たな価値・イノベーションを生み出すための活用が期待されていますが、テキストだけではなく図や表組・画像等も含まれることが多く、既存のLLMでは読解精度が課題となっております。

本採択を受け、リコーでは企業の知の結晶である様々な企業内ドキュメント群を読み取るLMM(大規模マルチモーダルモデル)の本格的な開発を開始します。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:郭 栄昌
代表取締役 郭 栄昌
会社名
株式会社ユビタス
所在地
東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産オークタワー15階
URL
https://ubitus.net/ja/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(20ページ目)

Ubitusは、世界最高水準のGPU仮想化技術とクラウドストリーミングプラットフォームを運営しており、先進的な技術を通じて優れたユーザー体験をご提供しています。革新的なGameCloud(R)技術を用いて、Ubitusはプラットフォームオペレーターやデジタルコンテンツ開発者のために、マルチデバイスで没入感のある体験を提供するインタラクティブコンテンツのストリーミングサービス提供しています。

また、UbitusはGPUパワーを活用してAI開発に挑戦し、大規模言語モデル(LLM)、画像生成ツール、その他の生成AIツールの開発に取り組み、さまざまな業界の課題に対する革新的なソリューションの提供を目指しています。

GENIAC コミュニティキックオフ 事業内容説明プレゼンテーション

顔写真:澤田 悠太
代表取締役社長 澤田 悠太
会社名
株式会社Deepreneur
所在地
東京都文京区本郷6-25-14 HONGO EGG内
URL
https://www.deepreneur.com/
本事業における開発概要
https://www.nedo.go.jp/content/800014462.pdf(20ページ目)

株式会社Deepreneurは、大規模言語モデル(LLM)をはじめとする生成AI技術に強みを持つ東大松尾研発のAIスタートアップです。松尾研究所出身メンバーを中心としたエンジニア&研究者集団が、 生成AI(LLM)の研究開発、社会実装を行い企業のDXを推進いたします。

法人向けに展開しているDXソリューション事業では、会社固有の課題に対し、業務フローやデータを分析し、独自のAI技術を用いて業務の効率化・高度化を支援します。

また、研究開発にも注力しており、今年の2月には、Meta社が開発したLlama 2に独自の日本語継続事前学習・ポストトレーニングを施したLLM、「Blue-Lizard」をリリースいたしました。Blue-Lizardは、公開時点での日本語のLLMベンチマーク""JGLUE""において国内No.1のスコアを誇っており、また海外のChatGPT3.5等のモデルのスコアも上回っております。

本採択を受け、ユビタス社と共同で観光産業への応用を見据えた東アジア言語に強い基盤モデルの開発を進めてまいります。Blue-lizardとその構築の知見を活用し、Llama 3.1をベースに日本語を始めとする東アジア言語の継続事前学習・ポストトレーニングを実施いたします。

最終更新日:2025年2月6日