2024年6月4日
1.概要
2024年6月3日(月曜日)から6日(木曜日)(現地時間)にサンディエゴで開催されたバイオ分野の世界最大級のビジネスマッチングイベント「BIO International Convention 2024」に合わせて、経済産業省とJETRO共催で、バイオ分野における日本政府やスタートアップをはじめとする産業界の取組をPRするイベント「Japan Innovation Luncheon」を開催しました。
経済産業省では、新薬創出の鍵を握る創薬スタートアップの支援を行うため、総額3500億円の基金を活用し、「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」を立ち上げました。
本イベントでは、経済産業省や経団連、大学等による講演を行うとともに、当該事業で支援しているスタートアップも含めた13社の日本のスタートアップが投資家向けのプレゼンテーションを行いました。
今後、予算の活用のみならずこうした活動も通じて、国内外企業間の協業を促進し、海外のエコシステムとの連携を強化することで、日本の創薬スタートアップに投資や人材が集まるエコシステムの構築、さらには創薬力の抜本的強化に向けて取り組みます。
本イベントの冒頭では、ビデオメッセージとして、岸田総理から「今こそ、日本の創薬スタートアップへの投資を加速すべき時」という力強いメッセージがありました。
次第
名称:Japan Innovation Luncheon日時:6月4日(火曜日)10時30分から16時30分(現地時間)
場所:Venue 808
内容:日本のバイオ関係団体による取組紹介、スタートアップによるピッチ 等
タイムスケジュール:(現地時間)
10:30 - 11:30 日本のスタートアップによるプレゼンテーション
11:30 - 12:30 ネットワーキング
12:30 - 12:40 ビデオメッセージ(岸田総理)、開会挨拶(サンディエゴ市)
12:40 - 12:55 挨拶(JETRO、在ロサンゼルス日本国総領事館、厚労省、経産省)
12:55 - 13:05 挨拶(UCSD)
13:05 - 13:30 ネットワーキング
13:30 - 13:50 製薬企業によるプレゼンテーション
13:50 - 14:05 経団連、Link-Jより講演
14:05 - 14:25 大学(東京大、京都大、大阪大、筑波大)によるプレゼンテーション
14:25 - 14:30 自治体(神戸市・横浜市)によるプレゼンテーション
14:30 - 16:30 ネットワーキング
2.岸田総理ビデオメッセージ
日本の内閣総理大臣の岸田文雄です。「ジャパン・イノベーション・ランチョン」に、ようこそお越しくださいました。
昨年6月に、ボストンで開催された「ジャパン・イノベーション・ナイト」で、私は、「今こそ、日本の創薬スタートアップに投資する時だ」と申し上げました。本日お集まりの皆さんにおかれては、きっと投資いただいているものと期待しています。本日、私が申し上げたいことは、「更に投資を拡大するチャンスである」ということです。もちろん、まだ投資をいただいていない方にとっては、なおさらです。
この1年、グローバルで戦う日本の創薬スタートアップは、ますます増加しました。ここ米国の地でも、挑戦をつづけています。
例えば、京都大学のiPS細胞の技術を用いて、革新的ながん治療薬を開発しているShinobi Therapeutics社は、米国のベンチャーキャピタルからの投資を受けて、サンフランシスコに進出しました。
日本の創薬スタートアップは、今まさに、アメリカ、そして世界のエコシステムと繋がろうとしています。
私は、4月に国賓として訪米しましたが、バイデン大統領とは、バイオテクノロジーの開発と保護について、日米で協力を深化させていくことを確認しました。
今日の場は、まさに日米連携の第一歩です。13社の日本企業も参加していると承知しています。がん、脳梗塞の治療薬、AI診断など、世界の課題に挑戦する精鋭揃いですので、ご期待ください。また、秋には、「BIO JAPAN」が横浜で開催されます。是非多くの方に、日本にお越しいただき、日本のスタートアップの裾野の広さを実感いただければと思います。
世界の創薬イノベーションをリードする皆さん。「今こそ、日本の創薬スタートアップへの投資を加速すべき時」です。皆さんの「投資額の2倍のインセンティブが与えられる仕組み」が、20億ドルを上回る規模で、本格的に動き出し、既に、米国の投資家の活用も進んでいます。詳しくは、この後、専門家から説明がありますが、皆さんからの投資の決断を期待しています。
今日ここから、どうか大きな一歩を踏み出してください。皆さんのご関心と来日を、心よりお待ちしております。
・経済産業省とJETROは、スタートアップを含む日本企業と外国企業との協業・M&Aを支援し、国際的なオープンイノベーションを創出するためのプラットフォームとして、J-Bridge(Japan Innovation Bridge)を2021年2月に立ち上げました。
・運営主体であるJETROは、J-Bridge会員向けに、北米、欧州、東南アジア、インド、イスラエル、アフリカにおける有望な海外スタートアップ等の情報提供に加え、個別の面談サポートから案件形成までハンズオンで支援しています。
・また、海外の主要なイノベーション・エコシステム拠点と国内のイノベーション・エコシステム拠点との交流を強化し、投資家等から日本企業への出資や国内外企業の協業・連携を促進するためのピッチイベントやセミナーを実施しています。
・J-Bridgeの詳細はこちら

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お問い合わせ先
商務・サービスグループ 生物化学産業課
電話:03-3501-1511(代表)
最終更新日:2024年6月11日