スタートアップ投資契約ガイドライン

「我が国における健全なベンチャー投資に係る契約の主たる留意事項」について

 スタートアップ投資契約ガイドライン「我が国における健全なベンチャー投資に係る契約の主たる留意事項」(以下「本ガイドライン」といいます)は、適切なスタートアップ投資の促進を図ることを目的として、投資家とスタートアップ企業が締結する投資契約等の意義を確認するとともに、投資契約等の設計において契約当事者が留意すべき事項を解説するものです。

 スタートアップ投資契約の実務は、投資環境等に応じてアップデートされるものであり、本ガイドラインも、平成30年に策定されたのち、令和4年に改訂され、令和7年には増補版が策定されました。投資家、スタートアップ企業を中心とするスタートアップ投資の関係者の方におかれましては、最新の実務慣行はもちろん、投資環境や個社の事情等も踏まえて、本ガイドラインをご活用ください。

「増補版」策定の背景・目的

 経済産業省は、スタートアップの投資契約実務のアップデートを示すため、「スタートアップ・エコシステムの発展に係る検討会  ーガバナンスや近時の実態等も踏まえた投資のプラクティスについてー」における議論を通じて、「我が国における健全なベンチャー投資に係る契約の主たる留意事項」増補版を取りまとめました(令和7年9月)。

 我が国のスタートアップ・エコシステムは、資金供給者であるVC、スタートアップ、人材面の三者が、相乗効果をもたらしながら、ここ10年で大きく成長し、スタートアップの数は増え、グローバルに大きな成長を遂げているスタートアップも誕生し始めています。そして、更なるエコシステムの発展に向けては、ユニコーン企業等の大きく成長するスタートアップの創出と、その前提として、スタートアップが継続して生まれ、成長することができる環境の整備が重要です。

 そこで、「高さ」のあるスタートアップの創出と「継続」する成長環境の整備を目的として、「我が国における健全なベンチャー投資に係る留意事項」の増補版を策定し、スタートアップの「高さ」を生み出す成長に資するガバナンス設計とそれを踏まえた投資契約実務のアップデートを示すこととしました。

 増補版が、スタートアップ・エコシステムを支える関係者によって活用されることで、「高さ」のあるスタートアップが生まれ、またスタートアップの裾野の拡大が「継続」するスタートアップ・エコシステムへと成長することを期待します。

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最終更新日:2025年9月30日