自然災害による再エネ発電設備の事故防止及び保安管理の徹底について、次の内容をご参照ください。
令和6年6月28日
日頃から電気設備の保安に御協力をいただき、ありがとうございます。
近年では、太陽電池発電設備や風力発電設備等の再エネ発電設備の設置が急速に進み、それに伴って、全国各地で豪雨や台風、豪雪等の自然災害の影響による大規模な被害が発生しています。
これらの自然災害の影響によって、強風や雪の重みで太陽電池パネルと支持物が損壊したり、雷撃を受けて風車のブレードが折損したり、豪雨で浸水被害が生じるなどの被害が発生し、さらには、破損した設備が飛散して近隣の住宅に被害を与えるなどの二次被害に至るおそれがあります。
同様の事故の発生を防止するために、設置者の皆様におかれましては、以下の点にご注意いただきますようお願いいたします。
1.保安管理の徹底
自然災害による再エネ発電設備の破損事故を防止するためには、定期的な点検を確実に実施するとともに、最新の気象情報を確認し、必要に応じて再エネ発電設備の被害を最小限にするための予防点検を実施したり、異常が発見された場合には早期の対処を行ったりするなど、万全を期すことが重要です。
(1) 強風による被害が想定される場合
損壊した発電設備は大変危険です。けがや感電のおそれがありますので、むやみに近づかないでください。対処にあたっては、電気主任技術者や電気工事士、販売施工業者等の電気の知見のある者が作業を行うようにしてください。
特に、太陽電池発電設備は破損や浸水した場合であっても光が当たれば発電することがあり、破損箇所やケーブルに接触した際に感電する危険性があります。このような場合は周囲にロープを張るなどし、関係者以外が不用意に立ち入らないような対策を行ってください。
作業を行う場合は、肌の露出がない服装かつヘルメット、ゴム手袋、ゴム長靴を着用するなど十分な安全対策をとってください。また、破損した設備が飛散しないようにシートで覆うなど、二次被害の発生防止にも努めていただきますようお願いいたします。
3. 産業保安監督部や経済産業省への連絡
再エネ発電設備が損壊した場合、電気事業法の規定に基づく事故報告(電気事業法第106条)が必要となる場合があります。設置者の皆様は、被害の発生を知ってから24時間以内に所管の産業保安監督部へ報告してください。
設置者以外の皆様におかれましても、損壊した再エネ発電設備を見かけた場合は決して近寄らず、最寄りの産業保安監督部や経済産業省または設置者までお知らせいただきますようお願いいたします。
参考リンク
「台風による太陽電池パネルの被害に注意 ~事故の8割が太陽電池発電所で発生~」(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
「震災によって被害を受けた場合の太陽光発電システム取り扱い上の留意点」(一般社団法人太陽光発電協会)
令和6年6月28日
日頃から電気設備の保安に御協力をいただき、ありがとうございます。
近年では、太陽電池発電設備や風力発電設備等の再エネ発電設備の設置が急速に進み、それに伴って、全国各地で豪雨や台風、豪雪等の自然災害の影響による大規模な被害が発生しています。
これらの自然災害の影響によって、強風や雪の重みで太陽電池パネルと支持物が損壊したり、雷撃を受けて風車のブレードが折損したり、豪雨で浸水被害が生じるなどの被害が発生し、さらには、破損した設備が飛散して近隣の住宅に被害を与えるなどの二次被害に至るおそれがあります。
同様の事故の発生を防止するために、設置者の皆様におかれましては、以下の点にご注意いただきますようお願いいたします。
1.保安管理の徹底
自然災害による再エネ発電設備の破損事故を防止するためには、定期的な点検を確実に実施するとともに、最新の気象情報を確認し、必要に応じて再エネ発電設備の被害を最小限にするための予防点検を実施したり、異常が発見された場合には早期の対処を行ったりするなど、万全を期すことが重要です。
(1) 強風による被害が想定される場合
- 太陽電池パネルを固定する金具や架台の接合部、風車タワーの接合部等にボルト類の緩みがないかどうか点検してください。
- 屋外電気設備に破損等の異常がないかどうか確認してください。破損した設備の飛散が懸念される場合は固定をするか、補修・補強等の対策を講じてください。
- 雨水が浸入しないように、屋外電気設備の外郭に亀裂や破損などの隙間がある場合は、穴を塞ぐなどの措置をとってください。
- 電気設備が浸水しないように、構内及び周辺の側溝や排水口の掃除を行い、水はけを良くしてください。
- 豪雨によって電気設備の周辺にある崖や法面の土砂流出が疑われる場合には、補強工事や防護壁の設置、排水ルートの確保などを検討してください。崖や法面に崩落の兆候が見られる場合には、土地所有者・管理者、自治体へ通報してください。
- 除雪計画を立て、こまめな除雪を行ってください。特に、太陽電池アレイの下端部では積雪による沈降荷重等の影響を受けるおそれがあります。
損壊した発電設備は大変危険です。けがや感電のおそれがありますので、むやみに近づかないでください。対処にあたっては、電気主任技術者や電気工事士、販売施工業者等の電気の知見のある者が作業を行うようにしてください。
特に、太陽電池発電設備は破損や浸水した場合であっても光が当たれば発電することがあり、破損箇所やケーブルに接触した際に感電する危険性があります。このような場合は周囲にロープを張るなどし、関係者以外が不用意に立ち入らないような対策を行ってください。
作業を行う場合は、肌の露出がない服装かつヘルメット、ゴム手袋、ゴム長靴を着用するなど十分な安全対策をとってください。また、破損した設備が飛散しないようにシートで覆うなど、二次被害の発生防止にも努めていただきますようお願いいたします。
3. 産業保安監督部や経済産業省への連絡
再エネ発電設備が損壊した場合、電気事業法の規定に基づく事故報告(電気事業法第106条)が必要となる場合があります。設置者の皆様は、被害の発生を知ってから24時間以内に所管の産業保安監督部へ報告してください。
設置者以外の皆様におかれましても、損壊した再エネ発電設備を見かけた場合は決して近寄らず、最寄りの産業保安監督部や経済産業省または設置者までお知らせいただきますようお願いいたします。
参考リンク
「台風による太陽電池パネルの被害に注意 ~事故の8割が太陽電池発電所で発生~」(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
「震災によって被害を受けた場合の太陽光発電システム取り扱い上の留意点」(一般社団法人太陽光発電協会)
お問合せ先
経済産業省 大臣官房 産業保安・安全グループ 電力安全課 電源班最終更新日:2024年8月15日