1. ホーム
  2. 政策について
  3. 政策一覧
  4. 安全・安心
  5. 産業保安
  6. 電力の安全
  7. 自然災害による再エネ発電設備の事故防止及び保安管理の徹底

自然災害による再エネ発電設備の事故防止及び保安管理の徹底

自然災害による再エネ発電設備の事故防止及び保安管理の徹底について、次の内容をご参照ください。

令和6年6月28日

 日頃から電気設備の保安に御協力をいただき、ありがとうございます。

 近年では、太陽電池発電設備や風力発電設備等の再エネ発電設備の設置が急速に進み、それに伴って、全国各地で豪雨や台風、豪雪等の自然災害の影響による大規模な被害が発生しています。
 これらの自然災害の影響によって、強風や雪の重みで太陽電池パネルと支持物が損壊したり、雷撃を受けて風車のブレードが折損したり、豪雨で浸水被害が生じるなどの被害が発生し、さらには、破損した設備が飛散して近隣の住宅に被害を与えるなどの二次被害に至るおそれがあります。
 同様の事故の発生を防止するために、設置者の皆様におかれましては、以下の点にご注意いただきますようお願いいたします。

1.保安管理の徹底
 自然災害による再エネ発電設備の破損事故を防止するためには、定期的な点検を確実に実施するとともに、最新の気象情報を確認し、必要に応じて再エネ発電設備の被害を最小限にするための予防点検を実施したり、異常が発見された場合には早期の対処を行ったりするなど、万全を期すことが重要です。
(1) 強風による被害が想定される場合 (2) 大雨による被害が想定される場合 (3) 大量の積雪が予想される場合 2.破損した発電設備を見かけた場合の対応
 損壊した発電設備は大変危険です。けがや感電のおそれがありますので、むやみに近づかないでください。対処にあたっては、電気主任技術者や電気工事士、販売施工業者等の電気の知見のある者が作業を行うようにしてください。
 特に、太陽電池発電設備は破損や浸水した場合であっても光が当たれば発電することがあり、破損箇所やケーブルに接触した際に感電する危険性があります。このような場合は周囲にロープを張るなどし、関係者以外が不用意に立ち入らないような対策を行ってください。
 作業を行う場合は、肌の露出がない服装かつヘルメット、ゴム手袋、ゴム長靴を着用するなど十分な安全対策をとってください。また、破損した設備が飛散しないようにシートで覆うなど、二次被害の発生防止にも努めていただきますようお願いいたします。

3. 産業保安監督部や経済産業省への連絡
 再エネ発電設備が損壊した場合、電気事業法の規定に基づく事故報告(電気事業法第106条)が必要となる場合があります。設置者の皆様は、被害の発生を知ってから24時間以内に所管の産業保安監督部へ報告してください。
 設置者以外の皆様におかれましても、損壊した再エネ発電設備を見かけた場合は決して近寄らず、最寄りの産業保安監督部や経済産業省または設置者までお知らせいただきますようお願いいたします。

参考リンク
 「台風による太陽電池パネルの被害に注意 ~事故の8割が太陽電池発電所で発生~」(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
 「震災によって被害を受けた場合の太陽光発電システム取り扱い上の留意点」(一般社団法人太陽光発電協会)

お問合せ先

経済産業省  大臣官房 産業保安・安全グループ  電力安全課 電源班
 

最終更新日:2024年8月15日