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携帯発電機・カセットこんろ・モバイルバッテリーの使用にご注意ください
~発電機は屋内で絶対に使用しないでください。死亡事故も発生しています。~
2022年8月26日
同時発表:消費者庁、(独)製品評価技術基盤機構
1.携帯発電機
しかし、携帯発電機の排ガスには毒性の強い一酸化炭素が含まれており、屋内での使用による死亡事故も報告されています。以下の注意点に従って、安全にご利用ください。

図1 携帯発電機のイメージ
携帯発電機の使用時の注意
- 屋内では絶対に使用しないでください。発電機運転中の排ガスには一酸化炭素が含まれており、屋内で使用すると一酸化炭素中毒になるおそれがあります。
- 屋外であっても、風通しのよいところで使用してください。

(参考1) 携帯発電機の事故事例
(1)事故発生年月日 2018年9月8日(北海道、50歳代・男性、死亡)
一酸化炭素中毒により1名が死亡し、現場に家庭用の携帯発電機があった。
取扱説明書には、「排ガス中毒のおそれがあるため、排ガスがこもる場所で使用しない。排ガスは一酸化炭素などの有害成分を含んでいる。」旨、記載されていたにもかかわらず、停電時に携帯発電機を換気の不十分な屋内で使用したため、排ガスが滞留し、一酸化炭素濃度が上昇して事故に至ったものと考えられる。
(2)事故発生年月日 2020年9月7日(鹿児島県、1名死亡、2名重症)
一酸化炭素中毒で1名が死亡、2名が重症を負い、現場に家庭用の携帯発電機があった。
当該製品に異常は認められず、換気が十分に行えない屋内で使用したため、排気ガスにより屋内の一酸化炭素濃度が上昇し、一酸化炭素中毒になったものと推定される。なお、本体及び取扱説明書には、「排気ガス中毒のおそれあり。」、「屋内など換気の悪い場所で使用しない。」旨、記載されている。
図2 室内で携帯発電機を使用した際の一酸化炭素中毒(提供:NITE)
2.カセットこんろ
しかし、カセットこんろの誤使用は、ボンベの破裂による火災など重大な事故につながる可能性もあります。以下の注意点に従って、安全にご利用ください。

図3 カセットこんろのイメージ(提供:NITE)
カセットこんろの使用時の注意
- カセットこんろを2台以上並べたり、大きな調理器具をのせて使用しないでください。熱がこもりカセットボンベが過熱されて破裂するおそれがあります。
- カセットこんろ用ボンベ(カセットボンベ)は、カセットこんろ本体に正しく装着してください。カセットボンベの切欠き部(凹部)とカセットこんろの容器受けガイド(凸部)をしっかりと合わせてください。合っていない場合、カセットボンベと本体との結合部から漏れたガスに引火して火災を引き起こすおそれがあります。
(参考2) カセットこんろの事故事例
事故発生年月日 2018年12月30日(石川県、火災)
当該製品に他社製のカセットボンベを装着して点火したところ、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。
当該製品は使用者がカセットボンベのフランジ切欠きを下向きに装着したために、液化状態のガスが製品内部に噴出され、点火動作により引火したものと推定される。なお、当該製品の本体表示には、「専用の容器(ボンベ)を使用する。」、「容器(ボンベ)は正しくセットして使用する。」旨、記載されている。
3.モバイルバッテリー
一方で、一定数の事故(火災)が毎年発生していますので、以下の注意点に従って、安全にご利用ください。
図4 モバイルバッテリーのイメージ(提供:NITE)
モバイルバッテリーの使用時の注意
- 災害時にはモバイルバッテリーを持って避難したり、避難所で使用したりする機会が増加します。モバイルバッテリーに衝撃を加えないように取扱いには十分注意してください。発火するおそれがあります。
- 充電ケーブルのコネクター(図5)には水分等が付かないようにしてください。
- 充電時のアダプターは、バッテリー付属のものを使用してください。

図5 焼損した充電ケーブルのコネクターのイメージ(提供:NITE)
(参考3)モバイルバッテリーの事故事例
事故発生年月日 2016年4月17日(滋賀県、火災)
当該製品を充電中、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。
担当
産業保安グループ 製品安全課 製品事故対策室長 望月
担当者:宮本、佐々木
03-3501-1707(直通)
03-3501-2805(FAX)
消費者庁 消費者安全課長 大森
担当者:川舩、丁畑
03-3507-9290(FAX)
独立行政法人製品評価技術基盤機構
製品安全センター 所長 古田
担当者 製品安全広報課 山﨑、岡田(有)
