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中谷副大臣が、グローバル・クリーンエネルギー・アクションフォーラム(GCEAF)に参加しました

2022年9月26日

中谷経済産業副大臣は、9月21日(水曜日)から9月25日(日曜日)にかけて、米国のピッツバーグに出張し、「グローバル・クリーンエネルギー・アクションフォーラム(GCEAF)」に参加しました。

1.グローバル・クリーンエネルギー・アクションフォーラム(GCEAF)

9月21日から9月23日にかけて、米国主催によるグローバル・クリーンエネルギー・アクションフォーラム(GCEAF)(※)が開催され、中谷経済産業副大臣が、CEM/MI合同閣僚会合、各ラウンドテーブル及び各サイドイベントに参加しました。

(※)これまで毎年、CEM(クリーンエネルギー大臣会合)とMI(ミッションイノベーション会合)を各々開催していたが、今般、米国がホストとなり、GCEAF(グローバル・クリーンエネルギー・アクションフォーラム)という名称で、合同閣僚会合を開催。
①MI(ミッションイノベーション会合)について
ミッション・イノベーションは、2015年のCOP21で有志国により提唱され、2016年に発足した、クリーンエネルギー分野の研究開発についての官民投資拡大を促す国際イニシアティブであり、日本は発足時からメンバー国となっています。2016年から2021年までの5年間の活動を第1期とし、前回閣僚会合から第2期の活動が立ち上げられ、主要7ヶ国(イギリス、アメリカ合衆国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、日本)、インド、オーストラリア、北欧4ヶ国を含む22ヶ国及びEUが参加国となっています。今回は7回目の開催。
②CEM(クリーンエネルギー大臣会合)について
クリーンエネルギー大臣会合(CEM)は、米国、欧州、中国、インド含む主要先進国・新興国28ヶ国・EUの閣僚等が一堂に会し、クリーンエネルギー(再エネ、省エネ、原子力、水素、CCUS等)の世界的な普及・促進を目指す閣僚会合です。今回は13回目の開催。
9月22日に開催された「CEM13/MI7合同閣僚会合」に参加し、二酸化炭素除去(CDR)技術の国際的な取組の重要性や、我が国が世界をリードしている水素社会構築に向けた取組の必要性等について発言しました。また、カーボンニュートラルの実現に向け、クリーンエネルギーの研究開発から普及展開まであらゆる取組を促進していく旨発言しました。

同日に開催された「地球規模のエネルギー安全保障のための先進的な原子力発電の導入に関するラウンドテーブル」に参加し、原子力事業への民間投資の促進や、革新的な原子力技術の広報戦略等について発言しました。また、「カーボンマネジメントの重要なツールに関するラウンドテーブル」に参加し、二酸化炭素除去に関する運搬・貯蔵技術における課題やその解決策に向けた取組等について発言しました。さらに「水素に関するラウンドテーブル」に参加し、水素社会の実現に向けて、国の明確なコミットメントの必要性やコスト低減に向けた技術開発の重要性等について発言しました。

9月23日に開催された、「低炭素の水素普及を拡大させるための原子力と再生可能エネルギーの役割に関するサイドイベント」に参加し、高温ガス炉による水素製造の可能性と関係諸国との協力の加速について発言しました。また、「ファーストムーバーズコアリッションに関するサイドイベント」に参加し、低炭素技術への政府支援や民間企業の取組を促進するための対象技術の基準策定等を通じた初期需要の創出の必要性等について発言するとともに、グリーントランスフォーメーション(GX)は経済への足かせではなく、成長への鍵であると強く主張しました。

2.各国関係者との会談等

(1)ジョナサン・ウィルキンソン カナダ天然資源大臣との会談

21日のレセプションの場で行われたウィルキンソン・カナダ天然資源大臣との会談では、中谷副大臣からは、昨今の世界情勢を踏まえて、エネルギー安全保障の確保に向けた取組の重要性について言及するとともに、原子力、LNG、水素等の分野での二国間の連携強化について議論しました。

(2)ラファエル・マリアーノ・グロッシーIAEA事務局長との会談

IAEAラファエル・グロッシー事務局長との会談では、福島第一原子力発電所に保管されるALPS処理水の安全性レビュー等について意見交換を行いました。 

(3)アン=マリ・ケメッル フィンランド共和国経済雇用省政務次官との会談

ケメッル・フィンランド共和国経済雇用省政務次官との会談では、両者は、エネルギーの安定供給の重要性を確認するとともに、放射性廃棄物の最終処分を含めた原子力分野での連携について議論しました。

(4)グレアム・スチュワート 英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省 閣外大臣(気候担当)との会談

スチュワート・英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省 閣外大臣(気候担当)との会談では、中谷副大臣からは、高温ガス炉協力を中心とした日英原子力協力やGXの重要性を説明しました。スチュワート閣外大臣からは、COP26での成果や、その後のカーボンニュートラルに向けた世界の取組について言及がありました。加えて、エネルギー安全保障についても議論しました。

担当