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計量士国家試験の問題において出題に不備がありました

2023年9月13日

第73回計量士国家試験の環境計量士(騒音・振動区分)の専門科目の問題において、出題に不備がありました。具体的には、誤りである選択肢を一つ選べとの設問に対し、全ての選択肢が誤りとなる出題不備があったものです。
出題不備のあった問題については、全ての受験者を正解扱いとし、必要な加点を行います。これにより、4名が追加合格となります。

1.概要

令和4年12月11日に実施した第73回計量士国家試験の環境計量士(騒音・振動区分)の専門科目である「音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量」の問6において、「次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。」とされているところ、解答にあたって必要な前提条件を明示していなかったことが判明しました。
本問においては、実務と異なる前提条件が必要であったところ、これが明示されていなかったことを踏まえ、全ての受験者を正解扱いとし、必要な加点を行います。これにより、4名が追加合格となります。該当者には、既に個別に連絡を行っております。
受験者の皆様をはじめ、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、今後、再発防止に努めてまいります。

2.出題不備の内容

「音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量」

問6 ホワイトノイズを周波数重み付け特性Aで1/3オクターブバンド分析した場合の比較に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

  1. 中心周波数500Hzの1/3オクターブバンドレベルに比べて、中心周波数125Hzの1/3オクターブバンドレベルは13 dB小さくなる。
  2. 中心周波数1kHzの1/3オクターブバンドレベルに比べて、中心周波数500Hzの1/3オクターブバンドレベルは3 dB小さくなる。
  3. 中心周波数1kHzの1/3オクターブバンドレベルに比べて、中心周波数4kHzの1/3オクターブバンドレベルは1dB大きくなる。
  4. 中心周波数4kHzの1/3オクターブバンドレベルに比べて、中心周波数8kHzの1/3オクターブバンドレベルは2dB大きくなる。
  5. 中心周波数8kHzの1/3オクターブバンドレベルに比べて、中心周波数12kHz の1/3オクターブバンドレベルは3dB小さくなる。

※ 本問においては「1/3オクターブバンドの帯域幅の影響を考慮しない」との前提条件を付さないと、全ての選択肢が誤りと解釈され得る。

(参考1)計量士国家試験について
計量法第125条に基づき実施される国家試験。環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)及び一般計量士の3つに区分されている。令和4年の環境計量士(騒音・振動関係)の受験者は622名。
(参考2)計量法(平成4年法律第51号)
(計量士国家試験)
第125条 計量士国家試験は、計量士の区分ごとに、計量器の検査その他の計量管理に必要な知識及び技能について、毎年少なくとも一回経済産業大臣が行う。

担当

産業技術環境局 計量行政室長 仁科
担当者:平林、渡辺
電話:03-3501-1511(内線 3461~4)
メール:bzl-metrology-policy★meti.go.jp
※ [★]を[@]に置き換えてください。