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武藤経済産業大臣がサウジアラビア王国、アラブ首長国連邦に出張しました

2025年1月15日

【2025年1月20日更新】本文1.(1)内の記載に一部誤りがございましたので修正しました。
武藤経済産業大臣は、1月11日(土曜日)から1月16日(木曜日)まで、サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦(UAE)を訪問しました。サウジアラビア王国においては、日・サウジ・ビジネスカウンシル、日・サウジ・ビジョン2030閣僚ラウンドテーブルへの出席、アラブ首長国連邦においては、ワールド・フューチャー・エナジー・サミットに参加しました。さらに、両国関係閣僚との間で会談を行い、両国間の経済関係強化に向け、意見交換を行いました。

1.サウジアラビア王国

(1)日・サウジ・ビジネスカウンシル(1月12日)

武藤大臣は、コロナ禍を経て2019年以来5年ぶりの開催となる日本とサウジ両国の民民の協議枠組みである日・サウジ・ビジネスカウンシルに出席しました(日本側共同議長:今井みずほフィナンシャルグループ会長、サウジ側共同議長:カフタニ・カフタニグループ会長)。武藤大臣からは、日・サウジ・ビジョン2030における更なる協業を促すには、ビジネスカウンシルとの連携が重要であることを指摘するとともに、テーマとなっているGXや産業用AIの分野における両国企業の新たな協業の可能性への期待を述べました。

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(2)日・サウジ・ビジョン2030閣僚ラウンドテーブル(1月12日)

武藤大臣は、ファーレフ投資大臣とともに、日・サウジ・ビジョン2030の進捗について民間企業とともに議論する日・サウジ・ビジョン2030閣僚ラウンドテーブルを開催しました。冒頭挨拶において、武藤大臣からは、金融、ヘルスケア、クリーンエネルギー、ゲーム等の分野で新たな協力プロジェクトが合意されたことを歓迎するとともに、これまでの日本によるサウジアラビアへの協力がサウジアラビアのGDPに与える影響についての試算を紹介しました。また、本年4月に開幕する大阪・関西万博を成功させ、2030年に予定されるリヤド万博へとバトンを繋いでいく決意を述べました。

また両大臣立ち会いの下、新たに署名された13件の民間MOU等が披露されました。

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(3)ファーレフ投資大臣との会談(1月12日)

武藤大臣は、日・サウジ・ビジョン2030閣僚ラウンドテーブルに先立ち、ファーレフ投資大臣と会談し、日・サウジ・ビジョン2030の下、引き続き両国間の協力を官民で推し進めていくことを確認しました。両大臣は、大阪・関西万博の開催時期を踏まえつつ、第8回日・サウジ・ビジョン閣僚会合の日本開催に向け、引き続き連携していくことに合意しました。

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(4)アブドルアジーズ・エネルギー大臣との会談(1月12日)

武藤大臣は、サウジアラビア・ダラーン市を訪問し、アブドルアジーズ・サウジアラビア・エネルギー大臣との間で会談を行いました。両大臣は、サウジアラビアが日本にとって最大かつ、最も信頼できる原油の供給源の1つであることを踏まえ、両国が信頼できるかつ信用のあるパートナーであることを強調しました。また、エネルギー移行を進めるにあたっては、エネルギー安全保障・経済成長を損なわない形で、各国の事情に応じた多様な道筋の下、取り組む必要があること、産油国と消費国の対話と連携が重要であるという見解を共有しました。二国間では、ライトハウスイニシアチブをはじめとしたエネルギー協力の進展を歓迎し、今後も幅広い分野で協力していく必要性を確認しました。

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(5)ファイサル・サウジeスポーツ連盟会長との会談(1月13日)

武藤大臣は、ファイサル・サウジeスポーツ連盟会長と会談を行いました。武藤大臣からは、サウジアラビアがゲームやeスポーツに関する国家戦略を策定していることや、eスポーツの国際的なイベントが開催されることを踏まえ、日・サウジ・ビジョン2030の下、ゲームやeスポーツ分野においても両国間の協力を進めていきたいと述べるとともに、両国のゲーム・eスポーツ関係者がwin-winとなるような協力の方向性について意見交換をし、サウジアラビアが日本に大きく期待する同分野での協力について、積極的に進めていくことで合意しました。

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2.アラブ首長国連邦(UAE)

(1)World Future Energy Summit(WFES)への参加(1月14日)

アブダビサステナビリティウィーク(ADSW)の一環として開催され、再生可能エネルギー・環境技術等をテーマとしたWFESの開会式に出席し、ムハンマド大統領をはじめ、ジャーベル産業・先端技術大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO兼日本担当特使、マズルーイ・エネルギー・インフラ大臣などの要人と懇談しました。また、経済産業省は、「持続可能な社会を実現するためのソリューション」をテーマに日本パビリオンを出展し、先端技術やAIに関する日本企業の技術を展示するとともに、大阪・関西万博もPRしました。

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(2)ジャーベル産業・先端技術大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO兼日本担当特使との会談(1月14日)

ジャーベル産業・先端技術大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO兼日本担当特使と会談し、日本への原油の安定供給に対する謝意を伝達するとともに、国際原油市場の安定化について議論しました。また、気候変動対策や先端技術分野での協力が進んでいることについても確認しました。

特に、宇宙分野においては、両国の宇宙産業基盤の発展に向けて、ロードマップ作成など、具体的な議論の開始に合意しました。

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また、会談に合わせ、武藤大臣、ジャーベル大臣、ハルドゥーン長官立ち会いの下、東芝エネルギーシステムズによるクリーブランド・クリニックへの重粒子線装置納入契約の披露並びにADNOCによるLNGバリューチェーンからのメタン排出削減に係るCLEANイニシアティブへの賛同意思表明が行われました。なお、13日には、株式会社スペースデータとUAEの宇宙技術開発機関ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)との間で月面のデジタルツイン構築に向けたMOUが締結されました。

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【東芝エネルギーシステムズによるクリーブランド・クリニックへの重粒子線装置納入契約の披露】

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【ADNOCによるLNGバリューチェーンからのメタン排出削減に係るCLEANイニシアティブへの賛同意思表明】

(3)ハルドゥーン・アブダビ執行関係庁長官との会談(1月14日)

ハルドゥーン・アブダビ執行関係庁長官と会談し、今回のUAE訪問で新たに合意される協力事業を歓迎するとともに、日本のビジネス界がUAEとの更なる協業に関心を有していることを踏まえ、ハルドゥーン長官がCEOを務めるムバダラの連携可能性も含めた、更なる両国間の協力拡大について議論しました。

担当