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第7回CEFIA官民フォーラムを日本で初めて開催しました

2025年2月14日

【2025年2月17日更新】本文中の記載に一部誤りがございましたので修正しました。
2月13日(木曜日)、「第7回CEFIA官民フォーラム」を、兵庫県神戸市にて開催し、経済産業省からは、大串経済産業副大臣がビデオメッセージで冒頭挨拶を行いました。同フォーラムには、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加し、ASEANへのクリーンエネルギー技術の導入に向けた協力プロジェクトの進捗について報告したほか、日本の水素・アンモニア政策の紹介と、同分野に関する新たな協力プロジェクトの立ち上げ、日本の先進技術・取組として、ペロブスカイト太陽電池、CCUS、トランジション・ファイナンスの取組を紹介し、今後の官民連携の方向性について活発な議論を行いました。
また、フォーラム後、ASEAN政府関係者向けに、水素・アンモニア施設への視察機会や、日本企業とのネットワーキングの機会を設けました。

1.第7回CEFIA官民フォーラムについて

CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ASEANのクリーンエネルギー技術の導入を進めるため、脱炭素技術の普及と政策・制度構築をビジネス主導で進めることを目的として日本政府が提案したイニシアティブであり、2019年9月に取組を開始しました。
2月13日、第7回CEFIA官民フォーラムが初めて日本国内(神戸市)で開催され、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加しました。同フォーラムでは、これまでCEFIAの下で注力している具体的なプロジェクト(フラッグシッププロジェクト)に取り組んできた企業・業界団体が、各プロジェクトの進捗と今後の展開に関する報告を行いました。また、日本の水素・アンモニア政策を紹介した上で、新たなフラッグシッププロジェクトとして、同分野に関する新たな協力プロジェクトを立ち上げました。また、日本の先進技術・取組として、ペロブスカイト太陽電池、CCUS、トランジション・ファイナンスの取組を紹介し、今後の官民連携の方向性について活発な議論を行いました。
フォーラム後、ASEAN政府関係者向けに、日本の水素・アンモニア技術の理解促進を図ることを目的として、フォーラム会場周辺の関連施設への視察機会を設けたほか、日本企業とのネットワーキングの機会も設け、フォーラムを、日ASEAN双方の関係者の交流・理解を一層深める場として活用しました。

2.大串経済産業副大臣の挨拶について

本フォーラムの冒頭では、日本政府の代表として大串経済産業副大臣がビデオメッセージで挨拶を行いました。冒頭、世界の気候目標達成に向けて、アジア地域における脱炭素化が重要であると述べた上で、昨年10月にラオスで開催されたアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合での合意を踏まえて、日本としてアジアの脱炭素化を推進していく旨を発言しました。最後に、地域の脱炭素化に向けて、CEFIAとAZECの取組を連動する重要性について発言しました。

3.フォーラムのポイント

セッションI: 既存フラグシッププロジェクトの取組

脱炭素技術を導入するためにCEFIAで現在取り組んでいるフラッグシッププロジェクトである、RENKEI(連携制御、IoTによる工場等での動力最適化による省エネ)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、SteelEcosol(日本の優れた省エネ技術の導入による製鉄所の省エネ)、高効率空調(省エネと快適性を両立する空調の導入)、バイオ炭(バイオマスから発生するCO2を貯留するバイオ炭の活用)、マイクログリッド(再生可能エネルギーと蓄電池を複合的に統合したエネルギーマネジメントシステムの導入)の進捗に関する報告がありました。

セッションII:クロスカッティング領域の現状と将来

各プロジェクトに共通して重要となる分野横断的な取組として、脱炭素プロジェクトへのファイナンスの動員、削減貢献量、クリーンテックの起業家育成に関する取組の紹介が行われました。

セッションIII:新たなフラグシッププロジェクトの立ち上げと政策・取組紹介(水素・アンモニア)

水素・アンモニアに関する日本の政策について紹介した上で、日本の業界団体の取組を共有し、水素・アンモニア分野に関する新たなフラッグシッププロジェクトを立ち上げました。

セッションIV:日本の先進技術・取組の紹介

日本企業の先進技術・取組として、ペロブスカイト太陽電池、CCUS、トランジション・ファイナンスの取組を紹介しました。ペロブスカイト太陽電池においては、登壇に加えて、フォーラム会場内においてペロブスカイト太陽電池の展示を行い、ASEAN政府への理解促進を図りました。

セッションV: CEFIAの将来に関するディスカッション

ASEANエネルギーセンター(ACE)より、ASEANにおける脱炭素化の進展、目標及び2025年以降のAPAEC(ASEANにおけるエネルギー協力行動計画)に関する議論動向が紹介され、ASEAN政府関係者からは、各国における脱炭素化の優先事項、CEFIAによる潜在的な支援の可能性に関する発表がありました。これらを踏まえ、今後のCEFIAの進め方やAZECの取組との連携等について活発な議論を行いました。

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担当

GXグループ 地球環境対策室 地球環境問題交渉官 木村
担当者:三井、芳澤、住友
電話:03-3501-1511(内線 3524~6)
メール:bzl-CEFIA★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。