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「ART & BUSINESS AWARD 2025」受賞企業を発表します

企業とアート・アーティストとの共創による価値創出の取組を表彰

2025年11月27日

経済産業省は、企業とアート・アーティストとの共創を通じて新たな経済的価値を創出した取組を表彰する「ART & BUSINESS AWARD 2025」の受賞企業を発表します。

1.「ART & BUSINESS AWARD 2025」について

本アワードは、アートを起点とした課題解決や経済的価値等を創出した企業を称えることで、アートと経済社会それぞれが持続的に発展するための基盤整備を行うことを目的としています。
初開催となる本年は、アート・アーティストとの共創を通じて、様々な経済的価値を創出した企業等から150件を超えるエントリーが寄せられました。

アドバイザリーボードによる厳正な審査の下、5つのカテゴリーで受賞企業・プロジェクト(1カテゴリーのみ2社受賞)、さらに特別賞1社を選出しました。

2.「ART & BUSINESS AWARD 2025」受賞結果

カテゴリー名:コーポレート・ストラテジー(Corporate Strategy)

アートの有する価値を活用して企業戦略・体制の構築、実行、発信など経営領域で新たな変化を起こした企業

受賞企業:カルチュア・コンビニエンス・クラブ 「CCCアートラボ事業」

人々の人生を豊かにし、社会をより良くすることを目指して「アートがある生活」を企業理念として掲げる。その実現に向け、店舗・ECを通じたアート販売・グッズ展開、アート体験の提供・メディア事業、他企業やアーティストとの協業など多角的にアートを核としたバリューチェーンを構築。これまでに多数のアート作品を販売するなど、ビジネスとしても成立させながら長期的な視座で新たな取組にも挑戦し続けている。

ファイナリスト(以下、五十音順)

山陰パナソニック 「バディアートプロジェクト」/大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所「有楽町アートアーバニズムYAU」/戸田建設 「TODA BUILDINGの芸術文化エリア」/日本マクドナルド 「マクドナルドラジオ大学」/NOT A HOTEL 「NOT A HOTEL」/みずほフィナンシャルグループ 「藝大連携プロジェクト」

カテゴリー名:アートコラボレーション(Art Collaboration)

アート・アーティストとの共創を通じて事業の高度化など新たな経済的価値を創出した企業・プロジェクト

受賞企業:太宰府天満宮 「太宰府天満宮 仮殿」

1100年以上の歴史を有する太宰府天満宮が、御本殿改修中の3年間限定で神社の仮殿を現代建築で造る前代未聞の試み。これまで神社に訪れる機会がなかった新たな層が訪れ、参拝者数は毎年過去最高を更新。参拝者が増えた参道や周辺地域でも飲食店や宿泊施設が増加するなどアートとのコラボレーションを通じて地域全体に広く経済効果をもたらしている。
※参拝は2026年5月上旬まで

ファイナリスト

オイシックス・ラ・大地「大地の芸術祭プロジェクト」/KDDI「au Design project[ARTS & CULTURE PROGRAM]」/CON_「獸」/ジャクエツ「PLAY & ART PROJECT」/SMBCグループ 「SMBCグループのアートへの取り組み」

カテゴリー名:ニューアートビジネス(New Business with Art)

アート起点とした事業創造などを通じて新たなビジネスモデルを創出した企業・プロジェクト

受賞企業:エイベックス・クリエイター・エージェンシー 「MEET YOUR ART」

コンテンツ産業で培ったノウハウやファンダムをアート産業にも展開。アート専門YouTube番組やECサイトなどアート業界に新たな市場を開拓。2025年で4度目の開催となるMEET YOUR ART FESTIVAL2025では4日間で5万人超の集客、8億円超のPR効果があった。また協賛パートナーも32社に拡大し新たなアートマーケットのプラットフォーマーに成長している。

受賞企業:ヘラルボニー 「HERALBONY」

2000点超の障害のあるアーティストの作品とライセンス契約を結び、BtoBによるコラボレーション、自社ブランドでのプロダクト販売を通じてマネタイズする新たなビジネスモデルを構築。世界5カ国・6施設との海外パートナー契約を締結するなど成長を続け作家報酬総額は3年間で15.6倍に増加。2025年にはカンヌ広告祭で「Glass: The Lion for Change」ゴールドを受賞するなど、世界的にも高い評価を受けている。

ファイナリスト

IDEABLE WORKS「HACKK TAG」/O「MEs」/クスカ「Fabric Art Evolution:伝統工芸アップデートモデル」/Casie「Casie & KAG – アート作品の流通をデザインする新たな市場構想」/TODOROKI「アートの価値を翻訳するビジネスモデルの構築」/日揮「ホスピタルアートプロジェクト」/ミトメ舎「ノボリバタプロジェクト」

カテゴリー名:ローカルインパクト(Local Impact)

地域特性を活かしたアートに関わる取組を通じて地域における経済的価値を創出した企業・プロジェクト

受賞企業:ジンズホールディングス及び田中仁財団 「アートを活用した群馬県前橋市の地域創生」

地域にアートを取り込むことで街の魅力を高める街づくりを推進。減少傾向にあった馬場川通の通行量を115%増と改善するなど地域の人流を増加させた。また約30店舗のローカルビジネスの開業を誘発し新たな雇用創出にも寄与するなどアートの力で地域の価値を飛躍的に向上させた。2025年には前橋市と包括協定を結ぶなど更なる地域課題の解決や地域の発展に向けて活動を続けている。

ファイナリスト

小田急電鉄・スタートバーン 「ムーンアートナイト下北沢」/OVER ALLs 「FUTABA Art District」/Qe to Hare 「Micro Happening – Regenerative Place-Making in Fog」/concon 「TOKYO LOLLIPOP」/山陰合同銀行「ごうぎんチャレンジド」/天王洲・キャナルサイド活性化協会「『水辺とアートの街づくり』で地域活性化」/京都府・京都府立植物園アートナイトウォーク実行委員会・三井不動産「LIGHT CYCLES KYOTO」

カテゴリー名:アートマーケット(Art Market Contribution)

企業活動におけるアート作品の購入等を通じて日本のアート市場拡大に貢献した企業

受賞企業:東京建物 「Brillia Tower 堂島」

新たな複合開発において国内外のアーティストによる50点超の多彩なアート作品を購入。当該マンションの外観・建物空間は多くの顧客の感度を刺激し、一部住戸は抽選販売になるほど人気となった。マンション共用部のみならずパブリックスペースにも設置することで居住者のみならず一般市民にもアートに触れる機会を提供し、同エリアの魅力とともに企業及びBrilliaブランドの価値向上にも寄与している。

ファイナリスト

アマナ 「amana photo collection」/大丸松坂屋百貨店 「Ladder Project」

特別賞(Special Recognition)

カテゴリーを横断して顕著な成果を上げた企業

受賞企業:ベネッセホールディングス 「ベネッセアートサイト直島」

企業理念「Benesse(よく生きる)」を体現するため、瀬戸内の島々に着目。風景の中に現代アートを取り込み、国内外から年間約70万人超の来島者をもたらし、地域ブランド価値向上と地域活性化を両立。「直島新美術館」が開館した2025年は、6度目の瀬戸内国際芸術祭実施に関わるなど取組を進化させている。また経営者向けフォーラムや対話型鑑賞などの提供を通じ、アートを活用した企業価値向上の社会実装に貢献している。

3.アドバイザリーボードについて

審査をいただいたアドバイザリーボードは、以下7名(五十音順)により構成されています。

※公平性を担保するため、審査員の利害関係にある企業・プロジェクトの審査は行っておりません。

4.授賞式について

受賞企業の授賞式は、2025年12月9日(火曜日)開催の「FUTURE VISION SUMMIT 2025」内において開催します。授賞式では、アートと経済の共創による未来のビジョンをテーマにしたトークセッションも予定しています。

【日時】2025年12月9日(火曜日)17時15分から18時30分を予定 
【会場】丸の内ビルディング7階丸ビルホール
【主催】経済産業省・Forbes JAPAN

5.データベースについて

企業がアート・アーティストとの共創を通じて新たな経済的価値を創出し、経済社会とアート・アーティストそれぞれが持続的に発展するエコシステムの構築を目指すため、企業との共創実績や共創に関心のあるアーティスト、企業とアーティストをつなぐ“コラボレーター”を紹介するデータベースを近日中に公開予定です。今回受賞した企業・プロジェクトの詳細も掲載します。
詳細については「ART & BUSINESS AWARD 2025」特設サイトより御覧ください。

関連リンク

担当

商務・サービスグループ 文化創造産業課
クリエイティブ産業室長 荻野
担当者:小西、藤井、熊谷
電話:03-3501-1511(内線 3651)
メール:bzl-arts-team★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。