第3次産業活動指数
サービス産業の動きから見る日本の景気

結果の概要【プレス情報 2023年7月分】
(2023年9月15日発表)

第3次産業活動は、持ち直している。

  • 2023年7月の第3次産業活動指数は、101.8、前月比0.9%の上昇となった。
  • 広義対個人サービスは同0.3%、広義対事業所サービスは同1.5%のそれぞれ上昇となった。
  • 総じてみれば、第3次産業活動は、持ち直している(基調判断を据え置き)。

最新の指数の解説

2023年7月のサービス産業活動は、「運輸業,郵便業」を始めとして多くの業種が上昇したことなどから、前月比0.9%と、2か月ぶりの上昇。7月時点の基調判断は、「持ち直している」に据え置き。

2015年=100
季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
第3次産業活動指数 101.8 0.9 101.4 2.7
広義対個人サービス 101.5 0.3 102.2 2.6
広義対事業所サービス 102.2 1.5 100.5 2.6

業種別動向

内訳の大分類業種では、11業種中、運輸業,郵便業など7業種が上昇、事業者向け関連サービスなど3業種が低下、物品賃貸業(自動車賃貸業を含む)が横ばい。

表1.第3次産業総合を大きく動かした業種と主な要因
業種名 主な要因
上昇方向に影響した業種
運輸業,郵便業  道路貨物運送業、運輸に附帯するサービス業は、卸売業、小売業などの取引増により上昇。
小売業  好天や気温高による季節商品の需要増などから、織物・衣服・身の回り品小売業、飲食料品小売業など多くの業種が上昇。
卸売業  その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)は、医薬品・化粧品等卸売業が好天や気温高による需要増により小売業向けの増加などから上昇。
電気・ガス・熱供給・水道業  電気業、水道業は、気温が高めに推移したことや経済活動の回復に伴う需要増などから上昇。
低下方向に影響した業種
事業者向け関連サービス  技術サービス業は、機械設計業が前月増加した反動により計画設計が減少したことから低下。
 職業紹介・労働者派遣業は、引き続き高水準にあるものの今月は低下。
医療,福祉  医療業は、一部感染症の受診者数の減少などから低下。
表2.大分類業種の前月比と寄与度
単位:%
業種名 前月比
(寄与度)
前年同月比
寄与した主な内訳業種
<上昇業種>
運輸業,郵便業 6.9
( 0.63 )
5.7
道路貨物運送業
運輸に附帯するサービス業
小売業 1.0
( 0.12 )
1.2
織物・衣服・身の回り品小売業
飲食料品小売業
卸売業 0.8
( 0.09 )
0.5
その他卸売業(機械器具を除く住関連卸売業)
電気・ガス・熱供給・水道業 2.4
( 0.09 )
-1.3
電気業
水道業
不動産業 0.9
( 0.07 )
1.0
不動産代理業・仲介業
建物売買業,土地売買業
金融業,保険業 0.3
( 0.03 )
5.3
銀行業・協同組織金融業
貸金業,クレジットカード業
生活娯楽関連サービス 0.2
( 0.02 )
7.7
飲食店,飲食サービス業
<低下業種>
事業者向け関連サービス -0.8
( -0.08 )
2.4
技術サービス業
職業紹介・労働者派遣業
医療,福祉 -0.3
( -0.04 )
1.9
医療業
情報通信業 -0.3
( -0.03 )
1.7
<横ばい業種>
物品賃貸業(自動車賃貸業を含む) 0.0
( 0.00 )
-1.4
(注)
  1. 業種は第3次産業総合の前月比への寄与度の大きい順に掲載しています。
  2. 寄与度とは、あるデータ全体の変化に対して、その構成要素である個々のデータの変化がどの程度貢献しているかを示す指標です。

冊子、データダウンロード

第3次産業活動指数(概要冊子)
第3次産業活動指数の時系列表、業種別指数
サービス産業活動 図表集
状況(~期ぶり、~連続の上昇等)、各指数グラフ、業種別寄与度等(図表集 スライドショーのページ
時系列データ等ダウンロード
年・年度・四半期・月次の各指数Excelファイル(原指数・季節調整済指数)、ウエイト等
過去の結果概要
過去に公表した結果の概要、公表資料、参考図表集

お問合せ先

問合せ先が表示されない場合はこちらのページからご確認ください

最終更新日:2023年9月15日