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日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2025年2月分)

 
2025年2月20日
 
JISは、製品やサービスの品質などを定めた国家規格であり、社会的環境の変化に対応して、制定・改正を行っています。今月制定・改正したJISについてお知らせします。

1.日本産業規格(JIS)とは

日本産業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)は、産業標準化法(JIS法)に基づく国家規格であり、製品、データ、サービスなどの種類や品質・性能、それらを確認する試験方法や評価方法などを定めています。

JISは、製造事業者やサービス事業者が、品質の良い製品やサービスを生産・提供することや、消費者等が、品質の良い製品やサービスを入手・利用すること等のために用いられています。
関係府省では、技術の進歩や社会的環境の変化等を踏まえ、必要に応じて、JISを制定・改正しています。

JISの制定・改正は、経済産業大臣等の主務大臣により、日本産業標準調査会(JISC)※1での審議・議決を経て行われます。(認定産業標準作成機関※2が作成したJIS案については、同調査会の審議を経ずに主務大臣が迅速に制定・改正を行います。)

(※1)JIS法に基づき経済産業省に設置されている審議会
(※2)JIS法に基づき主務大臣の認定を受けた、迅速かつ安定的な標準化活動に関する専門知識及び能力を有する民間機関

2.今回のJISの制定・改正内容

今回は、13件の制定及び37件の改正を行いました。
なお、制定・改正したJISのうち、認定産業標準作成機関がJIS案を作成したものは、制定11件(一般財団法人日本規格協会)及び改正17件(一般財団法人日本規格協会)となります(資料1)。 
以下、今月、制定・改正したJISのうち、次の1件を紹介します。

バイオテクノロジーに係る細胞加工製品の製造マネジメントに関するJIS制定(JIS Q 2101)

昨今、再生医療分野や細胞を用いて製品を作るバイオものづくり分野において、細胞加工製品(ヒトや動物の細胞を培養し、加工を施した製品)の利用が拡大しています。しかしながら、細胞加工製品の製造では生きた細胞を取り扱う必要があることから、従来の低分子化合物等と比較して、工程が複雑で制御が難しく、製品の品質の安定が大きな課題となっていました。また、細胞の特性を踏まえた的確なガイドラインが存在せず、結果として細胞の品質管理に多くの労力やコストがかかり、細胞加工製品の利活用促進を阻害する一因となっていました。

そこで、要素技術開発の初期段階から量産製造 を行う市場成熟段階までの細胞加工製品のライフサイクル[図1]を通じて、細胞加工製品を安定して製造するための工程を確立し、その工程を継続的に改善するためのマネジメント手法(2つのレベルのPDCAサイクル[図2])について規定したJISを制定しました。本JISが活用されることにより、細胞加工製品の品質管理に必要なコストが低減し、再生医療分野だけでなく、バイオものづくりの分野の発展に繋がることが期待されます。


                                               図1 細胞加工製品のライフサイクル(開発初期 - 市場成熟)のイメージ


                                 
                                            図2 細胞製造マネジメントシステムの概略(2つのレベルのPDCAサイクル)

 

3.各規格のお問合せ先について

今回制定・改正された各規格の詳細についてお問合せされる場合は、資料1に記載された担当課にメールにてお問合せください。その際は、御氏名、御所属(企業等からのお問合せの場合)、御連絡先を明記していただくようお願いします。

4.過去のニュースリリース

日本産業規格(JIS)制定・改正関連の過去のリリースはこちらを御覧ください。

関連資料

関連リンク

JISについて、詳しくは、下記のサイトをご覧ください。

JISの閲覧は、こちらより検索ください。

認定産業標準作成機関について、詳しくはこちらを御覧ください。

担当

最終更新日:2025年2月20日