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型管理の適正化に向けたアクションプラン

1.経緯

 平成28年9月15日に公表した「未来志向型の取引慣行に向けて」(世耕プラン)を具体化するため、また、中小企業政策審議会中小企業経営支援分科会取引問題小委員会での審議を受けて、経済産業省・中小企業庁では、平成29年1月から、部品等の製造に必要な「型」の管理のさらなる適正化に向けた「型管理(保管・廃棄等)における未来志向型の取引慣行に関する研究会」(座長:神奈川大学法学部 細田孝一教授、 委員:一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人日本自動車部品工業会、素形材業界)を開催し、振興基準等で定められた内容を深掘りするための検討を重ねてまいりました。
 平成29年7月18日、同研究会において「未来に向けた「型管理・三つの行動」~減らす、見直す、仕組みを作る~(型管理の適正化に向けたアクションプラン)」(以下「型管理アクションプラン」という。)を取りまとめ、同年7月24日に公表しました。
 
2.型管理アクションプランの概要

 型管理アクションプランでは、以下の3つの基本方針のもと、型の廃棄、保管料支払い、マニュアル整備等について、今後、事業者が型管理の適正化を強化していくための具体的な取組内容をまとめています。
 
①不要な「型」は廃棄する。【「減らす」=管理対象の削減】
②引き続き保管が必要な「型」については、必要な管理費用(保管費用等)の支払いや保管義務期間等について、協議・合意の下、取り決めを行う。【「見直す」=管理対象の管理の適正化】
③型管理について、社内においてルール(マニュアル等)を明文化する、運用のあり方を今一度見直す。【「仕組みを作る」=管理の自立化】

型管理台帳・型廃棄業務フロー・廃棄申請書等

型管理アクションプランの実行性を高め、企業の取組を加速化させるため、素形材産業室では、「素形材産業取引ガイドラインフォローアップ委員会」の下に型管理WGを立ち上げ、具体的な実施内容を検討してまいりました。この過程において、(一社)日本自動車部品工業会とも連携し、型の管理台帳、型廃棄に向けた標準的な業務フロー(チェックシート)、業務フロー図、型廃棄・返却申請書・通知書(共通フォーマット)を作成しました。
 
 自社の型廃棄を進めるためには、まず型管理台帳を整備し、作業手順を見える化し、それを具体的なマニュアル・手順書等に落とし込むことが必要となります。貴社での型廃棄に関する社内マニュアル・手順書等の作成・見直し、仕入先との関係における型管理の推進等を行う上で、本業務フロー(チェックシート)・業務フロー図を参考としてご活用下さい。これらは雛形となりますので、各社の仕組みに沿うようにご自由に変更してご活用ください。
 

発注者と受注者の協議・相談について

型管理について、発注者と受注者が協議・相談する際の参考資料として、受注者向けに、①「発注者への型の管理等に関する協議・相談について」、発注者向けに、②「受注者との型の管理等に関する協議・相談について」を作成しました。

型の取り扱いに関する覚書(ひな形)

型の取り扱いに関する覚書(ひな形)の解説書を作成しました。

型管理運用マニュアル

型管理の適正化の参考としていただくことを目的として、取組事例や対策をまとめた「型管理運用マニュアル」を作成しました。

お問合せ先

製造産業局 素形材産業室
電話:03-3501-1063(直通)
FAX:03-3501-6799

最終更新日:2018年3月15日
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