西村経済産業大臣がタイ王国へ出張しました

2022年11月18日

西村経済産業大臣は、APEC閣僚会議への出席に際して、11月16日(水曜日)タイ王国バンコクを訪問し、スパッタナポン副首相兼エネルギー大臣とエネルギー分野における協力等について会談を行いLNG分野における協力覚書に署名したほか、スリヤ工業大臣との間でタイ製造業のデジタル化推進に向けた人材育成に関する協力枠組の文書交換を行いました。
また、両国の官民の「共創」に向けてタイ財閥との意見交換やスタートアップ企業とタイ財閥のピッチイベントでの挨拶を行いました。

1.スパッタナポン副首相兼エネルギー大臣との会談

会談の中では、カーボンニュートラルに向けた今後のエネルギー分野における協力や、日タイ企業連携案件の創出等について意見交換を行いました。西村大臣から、「アジア・ゼロエミッション共同体」構想の実現に向けて協力していきたい旨を伝え、その協力を推進していくことで一致しました。
加えて、西村大臣とスパッタナポン副首相兼エネルギー大臣との間で、LNG分野への共同での投資や緊急時協力を盛り込んだ協力覚書(MOC)に署名しました。

2.スリヤ工業大臣との会談

会談の中では、タイ製造業のデジタル化促進に向けた人材育成の重要性をはじめ、日本企業の投資案件促進など、アジア未来投資イニシアティブに基づく取り組みについて意見交換を行いました。会談直後には、スリヤ工業大臣とともに日タイ両国政府共催セミナー「日・タイ連携による産業DXの推進」に出席し、「インダストリー4.0の実現のための人材育成に関する協力枠組」の文書交換を行いました。

また、文書交換後には、スリヤ工業大臣とバンコクで毎年開催されている製造業・加工業に関わる東南アジア最大級の展示会であるMETALEX(Machine Tools & Metalworking Exhibition)を視察し、JETROパビリオンを含め出展企業と意見交換を行いました。

3.CP(チャロン・ポカパン)グループ:タニン・ジアラワノン上級会長との会談

会談の中では、日タイ及び日ASEANにおける経済関係の発展に向けて、様々な日本企業と連携事業に取り組んでいるCPグループと、多様な分野での日タイの官民の連携強化等について意見交換を行いました。

4.アマタ・コーポレーション:ヴィクロム・クロマディット会長との会談

会談の中では、タイを起点にラオス、ベトナムなどに工業団地を展開しているアマタ・コーポレーションと、日系企業との協業の可能性など、今後の更なる日タイ経済関係の発展に向けた取組について意見交換を行いました。

5.Rock Thailandへの出席

日系スタートアップとタイ財閥のビジネスマッチングを目的としたピッチイベントに参加し、開会挨拶を行い、様々な社会課題解決に向けて新たなアイディアやディープテックを有する日本のスタートアップとASEANの財閥との「共創」を促し、成長の輪をタイのみならずASEAN諸国にも広げていくことが重要である旨を述べました。
Rock Thailandでは、APECの「open, connect, balance」のテーマの一つである「BCG経済モデル」に呼応する医療・ヘルスケア、脱炭素、バイオ、DX、まちづくりという様々な分野におけるイノベーティブなスタートアップがピッチを行いました。また、タイの国営企業や財閥のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)から、財閥等が求めるシーズを披露するリバースピッチも行われました。

6.タイ財閥創業家次世代若手との会談

Rock Thailandに出席したタイ財閥創業家の次世代若手と意見交換を行いました。

(参考)参加した財閥

CP(チャロン・ポカパン)グループ、タイライフ・インシュアランス、ミトポン・グループ、セントラル・グループ、オソトサパー・グループ、BJCグループ、サハグループ、チョウカンチャン、ムタンタイ・グループ、エラワン・グループ、バンコク銀行グループ

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