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大串経済産業副大臣がコートジボワール共和国へ出張しました

第3回日アフリカ官民経済フォーラムに参加しました

2024年12月18日

【2025年1月7日更新】本文8.内の記載に一部誤りがございましたので修正しました。
大串経済産業副大臣は、12月16日(月曜日)及び17日(火曜日)、コートジボワール共和国・アビジャンに出張し、経済産業省、日本貿易振興機構(ジェトロ)及びコートジボワール政府の共催による「第3回日アフリカ官民経済フォーラム全体会合」に出席しました。また、武藤経済産業大臣はビデオメッセージで参加しました。

日本からは、大串副大臣の他、松本外務政務官、ジェトロ片岡副理事長、加留部日本経済団体連合会アフリカ地域委員長、井出経済同友会中東・アフリカ委員長ら日本企業関係者等約100社、共催国コートジボワールの首相やアフリカ諸国から約20名の閣僚級の参加が得られたのをはじめ、40か国、約1200名規模の政府やスタートアップミッション参加企業5社を含む企業関係者が参加し、日本とアフリカの民間企業間の協力と日本企業のビジネス活動の促進のための官民双方の取組について意見が交わされました。

1.第3回日アフリカ官民経済フォーラム

今回の日アフリカ官民経済フォーラムには、日本から大串経済産業副大臣の他、松本外務大臣政務官、日本貿易振興機構片岡副理事長、加留部日本経済団体連合会アフリカ地域委員長、井出経済同友会中東・アフリカ委員長ら日本企業関係者等約100社が参加しました。
また共催者であるコートジボワール政府からマンベ首相が参加したほか、アフリカ諸国からは約20名の閣僚級を含む40ヵ国からの参加を得て、総勢1200人規模の政府・企業関係者が参加しました。

フォーラムでは、日本とアフリカの民間企業間の協力と日本企業のビジネス活動の促進のための官民双方の取組について意見が交わされました。

本フォーラムでは、武藤経済産業大臣がビデオメッセージで参加し、大串経済産業副大臣が開会挨拶を行いました。具体的には、経済産業省から、(1)スタートアップを通じた日本企業支援として「日本アフリカ産業共創イニシアティブ(JACCI(ジャッシ)(Japan Africa Co-Creation for Industry)」)」の創設、(2)インドなど第三国企業との連携強化の支援(2月に開催予定の日インド洋フォーラムの開催)、(3)GX等のプロジェクトに対する輸出信用機関であるNEXIやJBICによるファイナンス面での支援の強化、を新たな協力策として示しました。

また3つのセッションでは、(1)Innovation, Industrialization, Inclusivity, (2)Green, Infrastructure, Finance Solution, (3)Connectivity, Integrationの各テーマに則して、日アフリカ官民関係者の間で活発な議論が行われました。

  1. 日本企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用してアフリカの社会課題を解決し、産業化を促進するための具体的な取組を探る議論が行われました。
  2. アフリカの持続可能な成長を実現するためには、アフリカ各国の実情に寄り添った多様な道筋の下、経済成長、エネルギー安全保障を確保した形で、脱炭素化に向けた現実的なエネルギー・トランジションを追求することが重要との認識が表明されました。また、日本企業の技術を活かしたインフラ整備の支援などを含む持続可能な社会の実現に向け、新たなファイナンス連携スキームの活用について議論しました。
  3. アフリカ域内の統合を促進するための具体的な戦略や、脱炭素社会に向けた鉱物資源分野でのサプライチェーン強靱化の取り組みを議論しました。また、インドや中東、欧州などの第三国との連携を強化し、アフリカへの展開を進める方法を探りました。

こうした議論に加えて、今回のフォーラムを契機として計44本の協力覚書等が締結され、そのうち代表的な14本が披露されました。

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コートジボワール共和国 マンベ首相、アドム外務大臣、ディアラスバ商業産業大臣等参加

2.スタートアップミッション参加企業によるピッチプレゼンテーション

本フォーラムに合わせ、アフリカでのビジネス展開に意欲が強く、社会課題をイノベーションで解決する手法等を持つ日本のスタートアップ5社によるミッションを派遣しました。(参加企業:ArkEdgeSpace(宇宙)、Dots for(IoT)、SOIK(ヘルスケア)、SORA Technology(ドローン)、WOTA(クリーンテック))

開会セッションの冒頭に各社からピッチプレゼンテーションを行い、各国閣僚やビジネス関係者から関心が寄せられた他、一緒に登壇したアフリカのスタートアップとの交流も行われました。

写真4
スタートアップミッション参加企業

3. 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)等によるサイドイベント開催

本フォーラムにあわせ、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によるサイドイベントが行われました。イベントでは、IRENAより、アフリカにおける現在・未来へ向けた再生可能エネルギーへの投資や技術の普及の見通しが紹介されるとともに、荒井通商政策局長から再生可能エネルギー分野での日本の貢献に関するプレゼンテーションを行い、アフリカにおける再生可能エネルギーの普及に向けた課題や国際協力についてパネルディスカッションが行われました。

また、JICAによる産業人材育成に関するセミナーや、UNIDO主催の日本企業向けのサイトツアーも実施されました。

4.コートジボワール共和国 マンベ首相及びディアラスバ商業・産業大臣とのワーキングランチ

フォーラムに登壇する日本企業関係者とマンベ首相をはじめとするアフリカ閣僚等とのワーキングランチを開催し、日本企業からはコートジボワール共和国やアフリカ各地での事業の状況や今後の見込みについて紹介があり、また、共催者であるジェトロの片岡副理事長からはビジネスミッション派遣の実績等にも触れ、コートジボワール共和国の産業高度化を引き続き支援していく旨の発言がありました。ディアラスバ商業・産業大臣からはコートジボワール共和国の成長可能性や地政学上の優位性等について説明があり、日本企業による更なる投資への期待が述べられました。

写真7
コートジボワール共和国 マンベ首相及びディアラスバ商業・産業大臣とのワーキングランチ

5.コートジボワール共和国 マンベ首相との会談

コートジボワール共和国マンベ首相との会談では、マンベ首相からは、日コートジボワール関係を一層強化したい旨の発言がありました。

写真8
コートジボワール共和国 マンベ首相との会談

6.コートジボワール共和国 ディアラスバ商業・産業大臣との会談

ディアラスバ商業・産業大臣との会談では、加留部日本経済団体連合会アフリカ地域委員長の同席のもとで会談を実施し、投資環境の安定・整備、両国の協力関係強化の重要性について確認しました。

写真9
コートジボワール共和国 ディアラスバ商業・産業大臣との会談

7.コンゴ民主共和国 サンバ副首相、カザディ外務・国際協力・仏語圏大臣付国際協力・仏語圏担当大臣との会談

サンバ副首相、カザディ外務・国際協力・仏語圏大臣付国際協力・仏語圏担当大臣等との会談では、二国間経済強化の取組に加え、鉱業分野における協力について意見交換を行いました。特に鉱物分野の協力としては、同席した大東JOGMEC副理事長からは、鉱物サプライチェーン多角化・安定化への事業支援について説明がありました。大串副大臣からは、二国間協力の強化を呼びかけ、副首相からは、幅広い分野で日コンゴ民関係を一層強化したい旨の発言がありました。

コンゴ民主共和国 サンバ副首相及びカザディ外務・国際協力・仏語圏大臣付国際協力・仏語圏担当大臣との会談

8.ベナン共和国 ワダニ経済・財務協力大臣との会談

ワダニ経済・財務協力大臣との会談では、二国間経済強化に向け、主に投資協定やエネルギー鉱物資源、産業人材育成などの分野における協力について意見交換を行い、本フォーラムの成果を来年8月に横浜で開催される予定のTICAD9(第9回アフリカ開発会議)につなげていくことの重要性について認識を共有しました。

9.ギニア共和国 イスマエル・ナベ計画・国際協力大臣との会談

イスマエル・ナベ計画・国際協力大臣との会談では、経済関係での日本への期待が示されるとともに、投資環境の安定・整備の重要性について確認しました。

写真14
ギニア共和国 イスマエル・ナベ計画・国際協力大臣との会談

10.スーダン共和国 ジブリール財務・経済計画大臣との会談

ジブリール財務・経済計画大臣との会談では、人材育成等への日本への期待が示されるとともに、投資環境の安定・整備の重要性について確認しました。

写真15
スーダン共和国 ジブリール財務・経済計画大臣との会談

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