日EUエネルギー政策対話を開催しました

2025年9月16日

9月16日(火曜日)、村瀬資源エネルギー庁長官は、ヨルゲンセン欧州委員会エネルギー総局長と、日EUエネルギー政策対話を開催しました。

本対話において、日本側とEU側は、強靱で信頼性のあるサプライチェーンの構築を含むクリーンエネルギー移行に関する協力、また、天然ガス・LNG、水素、メタン排出削減及び原子力、特にSMRに関する協力可能性について議論を行いました。本対話は、本年7月に開催された第30回日EU定期首脳協議及び「日EU競争力アライアンス」に関する発表をフォローアップするものです。

本政策対話の主要ポイントは以下の通りです。

(1)日EUクリーンエネルギー産業政策対話の成果に関する合意

双方は、これまでの日EUクリーンエネルギー産業政策対話での議論を踏まえ、風力、太陽光、水素などのクリーンエネルギー分野において強靱で信頼性のあるサプライチェーンを構築することの重要性及びこの分野で主導的な役割を果たすべく、協力することを確認しました。また双方は、各国の政策措置において、5つの原則(透明性、多様性、安全性、持続可能性、信頼性)に基づき、価格以外の要素の利用を検討することが有用であるとの考えで一致しました。

(2)日EU政府間ガス対話の立ち上げ

日EUエネルギー政策対話の一環として、日EU政府間ガス対話の第1回会合を開催しました。双方は、エネルギー安全保障と経済性、そして相互につながるLNG市場の柔軟性と透明性が引き続き重要であることを再確認しました。そして、脱炭素化が一層進むエネルギーシステムにおける、ガスリザーブメカニズムを含む、強靭な天然ガス・LNGセクターの重要な役割も再確認しました。本対話のもと、十分なキャパシティを確保するための民間ステークホルダーの役割を議論するための官民ラウンドテーブルも開催しました。

日本とEUは、グリーン・アライアンスにも示されているとおり、エネルギー分野における基本的価値観と利益を共有する、志を同じくするパートナーであり、「LNGの世界的な早期警戒メカニズム」や「LNG バリューチェーンからのメタン削減のための LNG 輸入者イニシアティブ・アライアンス」、水素に関する協力覚書など、様々なイニシアティブを通じて協力します。双方は、グローバル・ストックテイクを共同でフォローアップするというコミットメントも共有しています。


 

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