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第69回国際原子力機関(IAEA)総会において、「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉と福島の復興」に関する情報発信を行いました
2025年9月29日
同時発表:外務省
9月15日(月曜日)から19日(金曜日)にかけて、オーストリア・ウィーンにおいて国際原子力機関(IAEA)第69回総会が開催され、我が国政府代表として城内実内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が出席し、一般討論演説を行いました。
経済産業省は、総会にあわせて、サイドイベントの主催や日本ブース展示への参加を通じて、東京電力福島第一原子力発電所における廃炉と福島復興に向けた取組の現状を発信しました。
1.第69回IAEA総会一般討論演説
総会初日の9月15日(月曜日)、我が国政府代表として出席した城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が一般討論演説を行いました。
一般討論演説では、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉の状況について、
- ALPS処理水の海洋放出は、IAEAの関与の下で行われ、これまで計画通り安全に行われていること、
- 海洋放出の安全性はIAEAによるレビューや各国の分析機関や国際専門家による拡充された参加の下で実施されている強力なモニタリングを通じて継続的に確認されていること、
- 燃料デブリの試験的取出しを含めて、今後、安全かつ着実に廃炉を進めていく上で重要な前進が見られたと受け止めていること
を発信しました。
IAEA総会における城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)の一般討論演説の様子
2.「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉と福島の復興」のサイドイベントについて
- 日時
- 9月16日(火曜日)10時から12時
- 場所
- IAEA本部
- 日本側講演者
- 経済産業省、東京電力、原子力損害賠償・廃炉等支援機構、環境省
- IAEA側講演者
- 原子力安全・核セキュリティ局、原子力エネルギー局
本イベントは、東日本大震災から14年超が経過し、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉と福島の復興が地域と国際的な協力のもとで着実に進んでいることを知っていただくために開催しました。経済産業省、東京電力、原子力損害賠償・廃炉等支援機構、環境省から、福島復興に関する進捗の概観、東京電力福島第一原子力発電所における廃炉の現状、燃料デブリ取出しに向けた戦略、オフサイトにおける環境再生の取組を説明しました。
IAEAからは、ALPS処理水の海洋放出に関連して、IAEAのレビューは独立性・公平性・透明性を備え、科学的かつ国際的な安全基準に照らして行われており、本レビューを通じて放出の安全性が確認されているとの見解が示されました。
関連資料

東京電力講演資料:Current Status of the Decommissioning at FDNPS

原子力損害賠償・廃炉等支援機構講演資料:Strategic Plan of Fuel Debris Retrieval Method for the Decommissioning of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station(FDNPS)

環境省講演資料:Progress in Off-site Environmental Remediation in Japan

IAEA講演資料:Discharge of ALPS treated water from Fukushima Daiichi Nuclear Power Station

3.IAEA総会における日本ブース展示への出展
IAEA総会参加者に対して、我が国における第7次エネルギー基本計画の作成とこれに基づく革新炉開発の取組や、東京電力福島第一原子力発電所における廃炉の進捗を示すコンテンツを内閣府が主催する日本ブース展示に出展し、国内外の皆様に積極的な情報提供を行いました。

IAEA総会における日本ブース展示・オープニングセレモニーにて城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)ご挨拶の様子
関連資料
関連リンク
担当
資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室 調整官 植松
担当者:石橋、梅津
電話:03-3501-1511(内線 4441)
メール:bzl-hairo-syorisuitaisaku★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。