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日本から量子技術の国際標準化の作業部会主査が選出されました
量子技術の国際的なルールづくりを日本がリードします
2025年10月24日
経済産業省に設置されている日本産業標準調査会(JISC)から、量子技術の国際的なルールづくりを進める国際組織「IEC/ISO JTC3」に新たに設置された、日本として最も重要と認識している作業部会(WG)をリードする主査が選出されました。
1.産業構造の転換につながる量子技術
量子技術は、従来のコンピューターでは解決が難しかった問題を短時間で処理できる可能性を持ち、世界中で大きな注目を集めています。
経済産業省では2025年6月に「日本型標準加速化モデル2025」を公表し、産業政策と連動した分野全体の標準化活動を国が牽引する必要があるパイロット5分野のうちの一つとして、量子技術を位置づけています。
2.日本人が量子技術の作業部会主査に選出
IEC(国際電気標準会議)及びISO(国際標準化機構)は、量子技術の社会実装を加速させるため、2024年1月に合同専門委員会JTC 3を設立し、国際的な標準化の枠組みづくりを進めています。
これまでJISCは、実際の応用まで含めた量子コンピューティングの性能評価の指標に関する議論をリードしてきました。こうした貢献が認められ、この領域の国際標準化を担当する作業部会(WG12)に参加する多くの国から支持を受け、JISCのエキスパートである、量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)の堀部雅弘副センター長がWG12の主査に選出されました。
量子コンピューターの性能評価の指標などの標準化に向けた議論を主導することについては、2025年5月18日のG-QuAT落成式出席後の石破内閣総理大臣(当時)の会見においても特に言及があったものです。
3.今後
量子コンピューティングの性能評価の指標に関する国際標準化を通じて、日本は次世代の産業基盤や安全保障、通信、計算技術など、社会の様々な分野に直結する量子技術の国際的なルールづくりをリードし、量子技術の社会実装への加速に貢献していきます。
関連リンク
担当
イノベーション・環境局 国際電気標準課長 小太刀
担当者:角田、有泉
電話:03-3501-1511(内線 3428~9)
メール:bzl-q-kijun-IEC★meti.go.jp
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