製品安全ワークブック
1.小学校高学年向け製品安全ワークブックの掲載について
小学校高学年を対象とした製品安全について学習するためのワークブックと企業訪問を含めた体験学習プランを作成しました。
(1)学習の目的
本学習は、「作る人(製造事業者)」「売る人(販売事業者)」「使う人(使用者)」がそれぞれの役割を果たすことにより、製品の安全を確保されていることを、体験とともに学び、保護者等家族にも共有することで、家庭生活においても製品安全の大切さを理解し実践できる児童の育成を目的とします。
(2)活用のポイント
- 座学、体験学習(グループワーク、企業訪問)などを含めた学習プランを用意しています。組み合わせは自由です。
- 先生向けの手引書は、モデル授業に協力いただいた小学校の先生の意見を取り入れ、教える側の立場からの観点で、用語の説明、ワークブックの学習ポイント、最新情報の入手方法などわかりやすく解説。
- ワークブックなどを活用するにあたり、届出等は必要ありませんのでご自由にお使いください。
ワークブックは、学習指導要領の「総合的な学習」に位置づけて、様々な科目に組み合わせて活用することができます。
(活用例)
企業における製品の製造や販売過程における安全への取組みの学習
→ 社会科、工場見学の事前学習
安全な製品の選び方、正しい使用・廃棄方法の学習
→ 家庭科、理科
■ワークブック、手引書等のダウンロードはこちら
(3)取組事例
東京都葛飾区新宿小学校にご協力いただき、ワークブックを使用し、座学、体験学習を実施しました。体験学習では、バンダイ(作る人)、イトーヨーカドー(売る人)、LIXIL(使う人)にご協力いただき、企業訪問を実施しています。実施状況を紹介します。
- 自分たちの暮らしが、この使う・売る・作る人によって作られているということがわかり、安全な製品が使えることがありがたく思えました。
- 大人でも知らなかったことを私たちが知ることができて、とても良かった。
- 今後、自分は製品安全リーダーとして、家族や友だちに、どのような扱い方をすると危険で、どのような使い方が安全なのか、製品の寿命や、製品についているマークのことなどを教えていきたい。
- 僕たちでも製品の事故を減らせることができるということを知りました。
- 家でとても危険なことをしていることが、この製品安全教育でわかりました。ドライヤーのコードを本体に巻き付けていたことです。
- 安全という言葉はこの三者(作る人、売る人、使う人)によって成り立っているものであって、僕は使う人として扱い方を守り、さらに製品安全リーダーとして回りの家族にも呼びかけて行きたいと思っています。
<学習後における新宿小学校児童の感想(抜粋)>
■モデル事業の取組事例はこちら
■「使う人」の役割 学習用教材
2.製品安全ワークブック(中学校技術・家庭科用)の掲載について
平成20~21年度に財団法人消費者教育支援センター(現在は公益財団法人)と協力し、中学校技術・家庭科用の副読本として製品安全ワークブックを作成しました。(平成26年度改訂)
本資料は、製品安全ワークブック本体と、指導の手引きの2つに分かれており、授業等に活用できる構成となっております。各教育機関におかれましては、本資料を製品安全教育の一助として活用いただければ幸いです。
資料の活用にあたり、届出等は必要有りませんのでご自由にお使いください。
■技術科用教材 ■家庭科用教材