経済産業省
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売上高・入場者数ともに過去最高となっている遊園地・テーマパーク~訪日外国客の増加も追い風に~

2015.5.25


 特定サービス産業動態統計調査によると、2014年度の「遊園地・テーマパーク」の売上高は、前年度比+6.8%増の6,289億円となりました。年度で初めて6,000億円を上回り、2000年の調査開始以来過去最高額を記録しています。
 入場者数についても前年度比+4.8%増の7,994万人となり、こちらも調査開始以来過去最高を記録しています。
 遊園地・テーマパークの入場者数1人当たりの売上高は増加傾向で推移しています。

 第3次産業活動指数(2005年=100,季節調整済)を見てみると、「娯楽業」の内訳の一つである「公園、遊園地」は震災時の落ち込みから回復後、上昇傾向で推移しています。2015年3月の「公園、遊園地」の指数水準は129.2と小分類業種83系列(卸・小売業の系列は除く)の上から6番目の高水準となっており、この10年間で高成長している業種であることも分かります。
 一方、「娯楽業」から「公園、遊園地」を除いた指数を計算してみると、その指数は震災の落ち込みからは回復したものの、その後は横ばい傾向で推移しています。娯楽関連サービスの牽引役としての遊園地・テーマパークの存在感を確認できるかと思います。

 需要側の動向を見るため、総務省の家計調査(年ベース、総世帯ベース)を確認してみると、1世帯当たりの消費支出額に占める「遊園地入場・乗物代」の割合は僅かではあるものの上昇傾向で推移しています

 また、近年は遊園地やテーマパークが外国人観光客で賑わっています。観光庁の訪日外国人消費動向調査及び日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数の動向を見てみると、訪日外国人全体の旅行消費額、訪日外客数は増加傾向で推移しています。2014年の「遊園地・テーマパーク」売上高に占める訪日外国人消費額の割合を試算してみると1.4%弱程度となっております。「遊園地・テーマパーク」売上高に占める訪日外国人消費額の割合は上昇傾向で推移しています。
 
 各種のグラフや内容をまとめたスライド資料をこちらにアップしております。「公園、遊園地」の指数の動きと「公園、遊園地」を除外した娯楽業の指数の動きの違いはグラフで見ていただかないと分かりにくいと思います。
 お手数ですが、是非下記のリンクをクリックして、スライド資料にお目通しいただければと存じます。
 https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini020j.pdf

                    平成27年5月25日     
                    経済産業省 経済解析室長 石塚

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